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恩田陸『ドミノ 』を超豪華キャストで映画化したら

先日、伊坂幸太郎の『フーガはユーガ』を映画化するとしたら、という記事を書きました。

これ、そもそも夫から「映画化したい原作って何かある?」と聞かれたのがきっかけなんです。

夫が映画関係の人と会う予定があるらしく、その時の話のネタがほしいみたいで。

『フーガはユーガ』で興行収入40億&日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を狙うことを決めた私は満足していたのですが、夫から「『フーガはユーガ』わかったけど、他にあと一つくらい候補出してよ」と追加候補を求められたので再び考えてみました。
うわ、私優しい!

うーん。何がいいですかね。
『フーガはユーガ』が1人2役の単独主演なんで、今度は超豪華キャストを視野に入れてみますか。現在はファンビジネスがけっこう大事ですからね。超豪華キャストの映画。まずそれだけで掴みはOK。

ただ内容が伴わないとヒットは難しい。お客さんを舐めず、出演者だけではなくて内容でも勝負しないとですよね。登場人物が多くて、しかも面白い小説。できたら原作者の名前で期待値が上がれば更によし。

恩田陸の『ドミノ 』、いかがでしょうか。

恩田陸は『夜のピクニック』で本屋大賞。『蜜蜂と遠雷』で本屋大賞と直木賞をダブル受賞した実力派です。

(amazon『ドミノ 』概要より)
一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、27人と1匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット、もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく! 


やばい。もう楽しそう。もうヒットしそう。もう40億狙えそう。明るい気分の時も暗い気分の時も、景気がよくても悪くても、楽しい気分で観れるパニックコメディ。
よし、『ドミノ 』でいきましょう!

ただ『ドミノ 』の何が問題って東京駅が舞台ってとこなんですよね。
だって、あの、駅構内をバイクで(ものすごいスピードで)走るシーンがあるんです。

カットする?カットしかない?
いや、カットするくらいなら映画自体撮らなくていい。
何か、何か方法ありますよね?そこだけセットで撮影とか?最新のCG技術でどうにかできません?

…よし、とりあえずどうにかできることにしましょう!

登場人物もめちゃくちゃ多いです。
なんと27人(+1匹)!

豪華キャストが揃うと逆に不完全燃焼を起こすこともありますが、ちょい役でも出し惜しみせず、楽しんで出てくれる人を出していきましょう。
〇〇の無駄遣い、みたいに言うファンを黙らせるためにもめちゃくちゃ面白い映画にしてやります。

小説で登場人物多いと誰が誰だかわからなくなって最初混乱しますけど、豪華キャストの実写だったら心配なし。
無名の人ばっかりだったらそれこそ誰が誰だったっけ状態になりますけど、有名俳優を使うことによって俳優の顔が目印になりますから観客も混乱しないで済みます。群像劇こそ実写が向いてるし、豪華キャストが必須になるんじゃないでしょうか。

ただ、群像劇のドラマや映画って定期的にありますけど、そこまでヒットしたものってあんまり思い浮かばない気もします。個々のストーリーがどうしても浅くなりがちだからですかね。

でも大丈夫です。

脚本は『ALWAYS 三丁目の夕日』の古沢良太に、久しぶりの原作ものを書いてもらいましょう。『ALWAYS 三丁目の夕日』は群像劇を群像劇と感じさせないほどの名作。
ほぼ一つの部屋の中だけで物語が完結する『キサラギ』も傑作。古沢良太天才。

現在大河ドラマ『どうする家康』を書いていらっしゃいますけど、それはそれは大変だと思います。絶対今は現代の楽しい話書きたいと思ってると思うんで、大河が終わったタイミングで「1ヶ月休んでいただいた後、恩田陸先生の『ドミノ 』書いていただけませんか?」とお誘いします。
ただ、豪華キャストの群像劇というところで同じ古沢良太脚本の『エイプリルフールズ』はそこまでのヒットにならなかったのがやや気がかりに思われる方もいますかね?

勇気を持ちましょう。
そんなこと言ったら、ラブストーリーでも戦闘ものでもコメディでもシリアスでも失敗がないジャンルなんてありません。そこを乗り越えて新しい道を切り開くのです!!!

さぁ、舞台は整いました。
あとは出演者決めていきますか。

27人考えるのは大変なので、とりあえず主要キャストだけでも決めてみます?

■加藤えり子(23)…関東生命八重洲支店事務職員
広瀬すず、もしくは清原果耶。ええ、しょっぱなから飛ばします。朝ドラ女優。ここは大事なとこなんで押さえとかないとね。
うわー、どっちがいいかな。どっちも想像つくんだよな。広瀬すずは誰にも負けない華があるし、清原果耶はえり子にリアリティーを持たせられそうだし…。
うーん…僅差で清原果耶で!
果耶、頼むぞ!!!

■鮎川麻里花(10)…オーディションを受ける小学生
白山乃愛。
正直、今、子役の子あんまりわかんないんですけど、『Dr.チョコレート』で印象に残っているのと、あのメンツで坂口健太郎の2番手としてやり切った実績、顔の売れ方で決めました。

■吾妻俊策(71)…筑波山麓で農業を営む
柄本明。ちょっと怖いかな。西田敏行もいいな。
あとは小日向文世
あ!小日向さんいい!東京駅で迷子になって困っててほしい。優しい笑顔でほのぼのさせてほしい。

■雫石貫三(66)…警視庁捜査四課OB
渡辺謙、もしくは役所広司。どっちも大御所。
うーん、役所広司かな。
え、無理ですかね?
いや、諦めちゃいけません!大物にも怯まずアタックしていきましょう!
こちらの『ドミノ 』映画化に対する熱意を伝えるのです!世界に「TOKYO」と「日本映画」をあらためてPRするんです!
人を動かすには、最後は熱意です!!!

■市橋健児(24)…『ぴざーや』習志野店店長
原作を読んだイメージは大事にしつつ、年齢は少しあげさせてもらって柳楽優弥でお願いします。
どう考えてもぴったりな気がしてます!

■川添健太郎(36)…過激派「まだら紐」メンバー
めちゃくちゃ考えました。30代後半で考えると、この辺の層厚いんですよ。松坂桃李岡田将生、松山ケンイチあたりとか。濱田岳とかいう手もあります。
どの人でも合うようなちょっと違うような、と思っていたら降りてきたましたよ。
吉沢亮!!!
こっちは設定年齢より若いですが、ピーンときたので吉沢亮で行きたいと思います。

かなりいい感じじゃないですか?
もうちょっと行ってみます?

•北上和美(28)…吉岡里帆、もしくは広瀬アリス。うーん、えり子が清原果耶だから、並んだ時のバランスを取って広瀬アリスかな。

•田上優子(22)…橋本環奈
小柄な体で見事な一本背負いを決めて欲しい。

•江崎春奈(20)…茅島みずき
この子好きなんですよね。ぶすっとした顔が似合う。

•森永忠司(21)…眞栄田郷敦
茅島みずきと言い争いしている絵が似合いそう。

•額賀義人(48)…関太(タイムマシーン3号)
汗をかきながら頑張ってほしいし、是非バイクの後ろで伸びてほしい。

•浅田佳代子(29)…白石麻衣
美人だけど、ちょっとズレてて勘違いで暴走する感じをヒステリックにやってほしい。

•結城正博(34)…岡田将生(こっちにします)
かっこよくて女にだらしないナルシストもうまく演じてくれそう。

•落合美江(30)…菜々緒
スタイルがいい美人の設定を死守。

こんな感じでどうでしょう?
もう50億狙っていきますか!

しかもですよ。もしこれがめちゃくちゃヒットするとするじゃないですか。続編やりたいじゃないですか。

安心してください。続編あります。
その名も『ドミノin上海』。

二匹目のドジョウも狙えます!!!やっほーい!!!

あ、エンドロールの最後には「良い子は絶対絶対マネしないでね」とデカデカと注意書きださないとですね。


おしまい。


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