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はじめてのうそ替え神事

数年前、「初詣は世界遺産の宗像大社へ」と年明けに福岡に行きました。
せっかくなので、太宰府天満宮にもお詣りを。
と、訪れた時です。

大きな看板に、
『1月7日 鷽替え神事』
と書いてあり、
「昨日の事じゃないか」と案内所で聞いてみると、
「鷽(うそ)という鳥を模した縁起物の木鷽をみんなで交換する行事です。」
という説明を受けました。

それから、『木鷽』に興味を持って
授けて貰えるお社を巡っています。

木鷽を授けて貰えるのは
初天神とかの特定の日や期間ということが多く、
いつ行っても授けて貰えるというものではないのです。

本当に『みんなで交換する』
という行事を行なっているところは、
調べた感じ太宰府天満宮だけだったので、
「いつか太宰府天満宮でうそ替え神事に参加」
したいと考えていました。

今年、ついに行ってみる事にしたわけです。

参加出来るのは、
「先着1000名」
という事でなのですが、
勝手がわからないので、
早目のお昼くらいに行ってみる事に。

案内所で聞いてみると、
整理券とかが配られるわけでなく、
「16時頃に御朱印の授与所で木鷽の授与が始まります。」
という事でした。

どれくらい前から並べば良いのかな、、。

取り敢えず、食事をしながら待って、
1時間くらい前に行ってみる事に。

45分前。
ちょっとした行列が出来ていました。

1番目にならなくても、
1000人に入れれば良いので、
大丈夫そうです。

うそ替えはあまり知られていないのか
並んでる間、行列を見るヒトは
「何の行列?」
と話ながらお参りに行っていました。

看板に書いてありましたが
うそ替え神事はこういった行事です。

知らず知らずついた嘘を
天神様の誠の心に取り替える

洒落も効いた行事です。

そんなこんなで順番が回って来ました。

「お好きな鷽をお選び下さい。」

太宰府の木鷽は、
くるくるのパーマっぽい羽根が特徴な気がします。

では、これを。

自分で選んだ鷽がは交換するので
手元には残らないです。

「底を確認して下さい。」
との事。

ここで確認するのかぁ。

放送で
「うそ替え神事には、平成6年の木鷽をご準備下さい。古い木鷽や、木鷽の様なものでは参加できません。」
と言っていたので、ちゃんと確認です。

このキーワードが神事では大事みたいです。

「神事には参加されますか?」
との問いですが、
当然参加させて頂きます。

参加券を頂けて、神事には参加出来るので一安心です。

結構待ち時間はあります。
その間は参道を散歩したり、寺社を散策したり、
名物の梅ヶ枝餅を食べたりしながら過ごしました。

そろそろ時間です。
良い感じに暗くなり、参加者が集まって来ました。

司会者の方から説明があり、
「これから6回のうそ替えを行います。」
「うそ替え開始〜!の合図で、出来るだけ多くの方と鷽を交換して下さい。」
「うそ替え止め〜!の合図で交換をやめて下さい。」
「終わるたびに合言葉を発表します。
底に書いてある合言葉が同じ鷽が特別なうそです。その方には金鷽を授与します。」

特別な鷽が回ってくると
その1年幸せだそうです。

「うそ替え開始〜!」
の掛け声で始まりました。

『替えましょう!替えましょう!』
小さい子供から、お年寄り、外国の方(なかなかレアな行事に参加されてます)
いろんな人と交換します。

「うそ替え止め〜!」
の合図の後、
昨年の印象的な出来事が話され、
それに関連する合言葉(=キーワード)が発表される様です。

私の鷽は、、、
『鹿』
絶対このエピソードに関係しない言葉だな、、。

計6回のうそ替えが終了しました。

終わった時、隣にいたおじさんは、
「また来年か、、。」
と言って帰っていきました。

司会の方が言っていました。
「金鷽が当たるのがこの行事の目的ではありません。
金鷽が当たっても当たらなくても
天神様の誠の心に入れ替えるという事に意味があります。」と。

私はこの行事に参加できただけで満足です。

最後に手元に残った木鷽は、

羽根のカールがビシっ!と揃った立派な木鷽でした!

この木鷽がうちに来てくれただけで満足です。

これからもこんなハートフルな行事が続いて欲しいものです。


はじめてやった事:太宰府天満宮のうそ替え神事に参加する

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