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Off Trailとのコラボ②お話。

こんばんは。


2月も残すところわずかでだんだんと春の空気を感じるこの頃ですが、僕らと言えば今年の前半の大きなプロジェクトが同時進行で動いております。せっかくなので一気に箇条書きでズラーっと書くよりも一個ずついろんな動きも織り交ぜて書き綴っていこうと思ってます。


まだオフィシャルで告知されてないのは後回しにしますが、まずはちょっと前にもお話した山梨の小菅村にあるFar Yeast BrewingのバレルエイジブランドであるOff Trailとのコラボの進捗です。

1月中旬に彼らのブルワリーにお邪魔して幾つかのバレル熟成されたサワーをテイスティングしながら様々な意見を共有してブレンディングの作業に入ってました。作業といってももっとラフな感じで、ブレンディングでのコラボは実際にブルーイングするコラボとは一味違ったアプローチでよりこれまでの知見や経験に一つ一つの表現が濃縮されてたりするのです。
ほんとにここ日本でこんな経験をできるブルワリーはすごく僅かでこのタイミングにこれを経験できたのは非常に非常に大きいです。
このコラボはクロスオーバーになってるので、Off Trail側からのリリースとTotopia側からのリリースがあって、お互いの哲学や経験や引き出しを相手の土俵でいかに表現するかみたいな、なんていうかもちろん競い合いじゃないんですけど「これはどう?」の中にはそんな思惑も存在したりします。
もちろん僕らには下心もあって、これからの目標の一つであるバレルプロジェクト開始への情報収集も有意義すぎるぐらい共有してもらってます。


帰り道


先日はラベルとネーミングに関してのMTをオンラインでやってそこにはTotopiaのラベルを担当してるあこも参加。きっとまだ名前はお楽しみのが良さそうですが、随分と僕らよりにネーミングつけさせてもらったので嬉しいにつきます。
これまでコラボの機会もそう多くはなかったので知らない方が多いと思いますのでその辺を少しだけ。僕らはいつもビールのネーミングに”phobia”が付きます。これにはいろんな意味があってなかなか文字にして伝えるのは難しいし、それをそれとして楽しんでもらいたいという理想があったりします。しかしながらコラボの時にはもちろん相手がいるわけで自分たちの理想が先行しすぎるのも忍びないと思ったりします。そこでコラボの時は反対の意味にも使われる”philia”に変わります。なので僕らからのリリースでは〇〇philiaになります。お楽しみに。

ラベルデザインってのはこの世界切っても切れないそれはそれは大切なクラフトビールの一部で、今回のコラボに関してはいくつか「縛り」(ルールや共通点)を設けてその中でそれぞれが作画をするスタイルを取りました。
「バレルエイジ」
「Sour IPA」
「フルーツ」
「ホップ」
などの中からいくつかシンプルな縛りをつける事で見た瞬間にコラボであると認識できることや統一感を持たせる意図がありました。
ここまではMTの中で決まったことですが後はそれぞれが作画をしていくだけです。これ以上踏み込んでも逆にその縛りに縛られても良くないですしね。

そんなこんなで残すところはTotopiaでの仕込みとなりました。ここで僕らは新しい製法にもチャレンジしようとしています。せっかくなんで少し話すとOff Trailのもつバレルエイジドサワーの何%を僕らのSour IPAに課程で投入するというアイデアです。本当に触りだけしか伝えられないですがうまくいけばちょっと違う世界が見えるかもと考えてます。
正直なところ”バレルエイジドビール”はなかなか市場が広がらない様にも感じます。現にアメリカでも新たなバレルエイジドの生産を止めてる、もしくは辞めているところもあったりします。やはりアルコール度数や深い味わいに飲む人を選ぶビールであることは間違いありません。そんな中ここ数年のクラフトビールの動向を見ても”飲みやすさ”に移行しているシーンをよく見ます。例えば昔は苦味やボディが強かったIPAですがそれが今やそうではない。衝撃的な酸味を持ったサワーエールも今やそうでもない。スタイルの解釈を緩めることが飲む人を増やし市場を広げ更なるクリエイティブに繋がると思います。
そんな第一歩でもあるこのコラボの機会をくれたOff Trailに感謝と敬意しかありません。

ぜひお楽しみにして下さい。
進捗またお知らせします。

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