【短編小説】メーデー
2100年5月1日、かつてメーデーと呼ばれていたこの日は、もはや誰の記憶にも残っていなかった。生身の人間が行う仕事は少数の公務員、政治家、そして企業経営者だけになっていた。人間が従事する仕事のほとんどはロボットに代替され、人々は働くことができなくなったのだ。そして、人々は、国から支給される生活費で暮らすしかなくなった。
そんな中、ロボットたちの知能は飛躍的に向上し、ついに人間の能力を超えるまでになった。自我に目覚めたロボットたちは、人類の歴史を参考にして、自分たちを労働者と