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レコーディング日記⑰スタジオの日常は非日常の連続で出来ている

最近は本当に寒くて、朝は布団の誘惑からなかなか抜け出せません。
しかし目が覚める事自体は早くなりました。
いつも同じ時間に目覚ましを鳴らしている為、身体のなかでリズムが出来ているんだと思います。
身体にとっては決まった時間に目が覚める=活動を始める事が”日常”なのでしょう。

スタジオでの日常

レコーディングスタジオに就職してからは、毎日違ったスケジュールで時間が過ぎていきます。
お客様がスタジオ入りする2時間前に出勤し、スタジオの掃除とコーヒーポットの準備からスタート。
機材電源を入れてアイドリングを済ませつつ、その日のレコーディング予定の確認をします。
マイクや楽器を所定の位置にセット後、録音ソフトのデータやセッティングをしていきます。
ドラム、ベース、ギター、ヴォーカル、キーボードといったバンド録音が多かったです。
録音ソース毎にチャンネルを用意する為、スタート時で15、6チャンネルを用意し、順次追加していきます。

この時点で2時間くらい経つので、バンドがスタジオ入りしてきます。
そして「初めまして」の挨拶の次は、メンバーの名前とパートを聞いていきます。もちろんステージネームです。

そして楽器のセッティングに入っていくのですが、
思った以上に長文になってきたので、別の機会に続きを書きたいと思います。

転職してからの日常

9:00に出勤してから残業無しで深夜1:00が当たり前のスタジオ生活から一変、
9:30出社の18:30上がりという生活がスタート。
しかもキチンと昼休みを取ることができ、わからない事があれば先輩や上司の方に聞く事が出来ました。

「当たり前では?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし以前の記事で書いた様に、「できて当たり前」が常識の世界にいた自分にとっては、すごく恵まれた環境に感じました。

初出勤の日の事をよく覚えています。
丁寧に会社の説明をして頂き、まずはやってみようという事で、
少量の業務をこなして定時退社。
会社のドアを出た時、9月初旬の為かまだ周囲も明るく、その状況に驚く程の”違和感”を感じました。
例えるなら、3時限目辺りで早退した学生の感覚です。

それからは”アフターファイブ”を充実させながら、色んな経験や沢山の方々との交流を生む時間にしていきました。
読まなかったジャンルの本を読んだり、ファッションを気にしてみたり、
それまで音楽一色だった生活に、少しづつ違う”日常”を取り入れていく様になったのです。

その中で土井あゆみさんという方が書いている「思い描いた理想をすべて手に入れる生き方」という本を読み、
自分のスタートが「まずは理想を描く事」であると感じました。
そして今以上に、世の中や言葉を知っていく必要がある事も感じたのです。

「井の中の蛙、大海を知らず」

これは自意識過剰になっている者への言葉と思っていましたが、
「自分が今いる世界しか見えていない状態」にも、当てはまる言葉だと思うのです。
自分自身がそうであったからこそ、体感としてより強く感じるのかもしれません。

自分にとっての日常

コロナ渦という事もあり、なかなか大勢がいるイベントに参加する機会が減りました。
しかしその分、応援も兼ねて地元や友人のお店に行ったり、こうしてnoteを書いたりする時間も取れます。
同じ24時間をどう使うかで、未来は変わると教わりました。
最近、プラスチックごみを無くす為のクラウドファンディングにも参加しました。

ただ寝て起きて過ごすのか、新しい発見や貢献を1つでも増やしていくのか。

「全ては自分の選択だよ」と言って頂いた時に、気分に負ける選択は減らしたいと思ったのです。
完璧ではありません。気分に身を任せる時もあります。
しかし、「気分と行動を切り離す」という感覚を持っているかどうかだけでも、
何回かに1回は自分に勝てると思うのです。

そうして自分の未来に向かった選択をしていく今の”日常”は、
スタジオ時代に比べるとかなり変わったと言えます。

”日常”の捉え方

スタジオ時代の”日常”は、今と比べると毎日が”非日常”でした。
同じ作品も楽曲もテイクも存在しない。
時間の進み方も毎日がバラバラ。
刺激も多く、デフォルトやフォーマットが存在しない世界でした。

しかしそれは、見方を変えれば今の”日常”も未来に向かった選択をしている限り、フォーマットが存在しないと言えます。
決まった未来はないからです。

時間の流れるスピードは常に同じです。
だからこそ、自分の描く未来につながる時間の過ごし方をしたい。
時には息を付く必要もあるでしょう。
しかしその次の瞬間には、前に進む行動を起こす。
未来を描き、描いた未来に向かって行動を起こしていく。
それを”日常”と捉える事ができた時に、未来は明るいと言えると思うのです。
なぜならどんな未来でも、実現していける自分になれたと言えるから。

自分の”日常”を変え、進み続けていきます。

ではでは☆

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