見出し画像

意外と知らない!その5:焼きおにぎりが生まれた訳

私は友人とよく居酒屋さんに行きます。
お酒を片手に談笑したり語り合ったりする時間は、幸せなひと時です。

そんな折、メニューにある「焼きおにぎり」が目に止まりました。
その時「なぜ、おにぎりを焼こうと思ったのだろう?」と思い、
調べてみる事にしました。

焼きおにぎりの誕生

早速ですが、新潟県に「けんさん焼き」という郷土料理があります。

けんさん焼き

「けんさん焼き」は、おにぎりの上にしょうが味噌や甘味噌などをぬって焼いた郷土料理。
「けんさし焼き」「けんしん焼き」「けんさ焼き」ともいい、名前の由来は上杉謙信が戦時に兵糧として、冷めてかたくなってしまったおむすびを
剣先に刺して焼いて食べたのがはじまりといわれている。

農林水産省ホームページより

実はこの「けんさん焼き」が、焼きおにぎりのルーツとなっているそうです。
戦国時代には、陣中食と呼ばれる携行食がありました。
代表的なもので「兵糧丸」や「芋の茎縄(いものずいき)」など、戦場でもすぐに食べられる様に作られていました。

おにぎりも片手で食べられる為、人気の高い陣中食だったそうです。
そのおにぎりを温かくする為に、「焼いて食べる」という発想をする所が、
まさに戦場の武士らしく、シチュエーションが目に浮かぶ様です。

美味しさの秘密

焼きおにぎりの独特の美味しさは、その香ばしさだと言われます。
これは「メイラード反応(アミノカルボニル反応)」と呼ばれる化学反応が原因です。

焼きおにぎりは、おにぎりに塗った調味料や、ごはん自体に含まれる糖分とアミノ酸が加熱されることで、特有の香ばしさとコク、深い色合いを生み出す「メイラード反応」が起こります。

お米マガジンより

このメイラード反応は、焼肉やローストコーヒー、パンや焼き菓子などでも発生しています。
また熱を加えていなくとも、醤油や味噌などでは発酵中にメイラード反応が起きる為、色合いが濃くなっていくそうです。

まとめ

日本人に古くから親しまれているおにぎり。
それが歴史の中で、温かくして食べたいという願望から、「焼きおにぎり」が生まれ、現代でも愛されてるメニューとなる。

そう思うと、人間が求めるモノは昔も今も変わらないのかもしれません。

日常のふとした事の中にこうした新しい発見があり、誰かと話す時の
ちょっとしたネタになる。

そう考えると、自分の日常がちょっと楽しくなってきませんか。

ではでは☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?