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自分の手でプリントする

フィルムで写真を撮るようになり、撮影、現像、プリントと全て自分の手で行うようになった。
前々から「自分の手で作品を作りたい」と考えていたので、それが今は叶っているという事。何とも幸せな状況だと思う。

勿論まだ勉強や練習する事が沢山ある状態で、特にプリントに関しては失敗が多く、枚数だけで言えば40枚程焼いたが人にお見せ出来る物はかなり少ない。
しかし試行錯誤して焼き付けた後、水の中で印画紙に像が浮かび上がるというのはまさしく「写真を作っている」という感覚だ。モニター上でパラメーターを動かすのも楽しいが、それとは全然違う楽しさを持っている。

フィルムで撮った写真はネガをスキャンしたものもアップしようかなと考えていたが、暗室作業をしていく内にプリントを最終アウトプットにする事を徹底しようと思うようになった。そしてウェブに載せるのはプリントをスキャンする。
当然デジタルで撮っていた時とはスピード感が全然変わってくる訳だが、それだけ一枚一枚を大切に出来るし、今はとりあえずそれだけ沢山プリントをしたいという思いがある。

デジタル全盛の時代だからこそ、生活のどこかにアナログがあってもいいじゃないかと思う。別に懐古主義ではない。Apple製品を駆使して生活しているし、Kindleで本も読む。インターネットも結構活用しているつもりだ。
だがそんな時代だからこそ、手作業をする時間が心を豊かにしてくれるとも感じる。そしてそれが他事をせずに没頭出来る時間なら尚更いい。ながらで何かするのは本当によくないと最近感じる。(ついついやってしまうけど)

まだまだ納得の出来るプリントとは程遠いが、それでも自分の手で生み出した写真は見ていて愛着が湧く。
もっともっといい写真を作らなければ。

この写真は大袈裟に縁を残した。良いか悪いは置いておいて、アナログ感が出る。

フィルム写真の文化の一助になるよう活動を続けたいと思います。フィルムや印画紙、薬品の購入などに使わせて頂きたいと思うので、応援の程よろしくお願い致します!