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先に知りたかった、、、転職の極意「あなたは何を売る?」

ある商人はりんごの実を売り
ある商人はりんごの実がなる木を売り
ある商人はりんごの種を売った

実を売る商人は言った 「この果実は美味しいですよ」
木を売る商人は言った 「この木は沢山の実をつけますよ」
種を売る商人は言った 「この種から大きな農園を作れますよ」

実を売る商人が売ったのは実の価値だった
木を売る商人が売ったのは木の生産性だった
種を売る商人が売ったのは種の可能性だった

あなたをりんごに例えたとしたら、
自分を実として売っているだろうか? それとも木として売っているだろうか? それとも種として売っているだろうか?

もしあなたが実を売るなら何もする必要はない。
しかし、実は食べてしまえばなくなるだろう。

もしあなたが木を売るなら、日々木の手入れは必要だろう。
しかし、木は土が合わないと実をつけないし、いずれ枯れてしまうだろう。

もしあなたが種を売るなら、一生懸命育てる必要がある。
しかし、育った木からはまた種が落ち、新たな木が増え続けるだろう。

この話を読んで何を感じるだろうか?
これは私が転職活動をするときに強く感じたことを例え話にしたものだ。
買い手から見て、最も欲しいのは実だろうか?木だろうか?それとも種だろうか?

実はあなたの体力や時間といった労働力としてのあなたの価値である。
木はあなたのスキルや経験といった生産性としてのあなたの価値である。

実を売るのであれば、最も大きな実は新卒になってしまう。若さに勝る実はない。しかし、年齢だけで戦うのは転職においてはむしろ不利だと言えるだろう。もはや気合を示すくらいしかやることがない。

木を売るにしても、買い手はより良い木を選ぼうとするだろう。枝が多く、より多くの実をつける木の方が求められるのは当然である。
より良い木は世の中にいくらでもある。上を見ればキリがない。

では種の価値とは何だろうか?
それはあなたの可能性である。自分のやりたいことや、叶えたいこと、成長したい方向性というのは、唯一無二のものである。
買い手からしても、様々な可能性の中から最も自分達に合ったものを選ぶので、失敗がしにくい。

個人的な体感だが、転職で苦労する人は実や木を売る人である。
もちろん、実も木も大事だが、それらはいずれ失われるものである。
いずれ失われるものを自分の商品としても、買い叩かれてしまう。
あなたを本当の意味で買ってもらうためには、あなたの可能性である種を売るべきだろう。

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