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もう時効だから全部書きます!!ガチャ全部外した、アホすぎる私の社会人スタート

私は後悔していることが3つあります。
1つ目は、高校時代に勉強から逃げまくったこと
2つ目は、大学1年で大学4年間のゴールを就活にしたこと
3つ目は、大学3年で内定をもらってそのまま遊んだこと

そうして入った会社で私は
配属ガチャを外し、
上司ガチャも外し、
最後は勤務地ガチャまで外す始末
2年目の4月退職するときに私の手元に残ったのは、
50万以上の借金と、倉庫作業でボロボロになった革靴だけでした

高校時代の私は、地元で一番の進学校に入学して浮かれていました。
調子に乗って部活を3つも入り、最初の中間テストをインフルで休んだことで自分のヤバさにも気づけずに遊び続け、1学期の期末テストでは見事に落ちこぼれました。
ここで心を入れ替えて勉強すればよかったものの、できない自分を認めたくなかった私は、「やればできる」という謎の言い訳をしてさらに勉強から逃げ続け、高校3年の模試では偏差値が30を下回る始末
どうにもこうにも行くところがなくなった私は1年浪人して大学に行くことになってしまいました。

浪人中もなかなか勉強に身が入らなかった私も、予備校の先生から「もういいからやってみたら?」と親身に言われて、なんとかセンター試験を突破して、そのまま関西の私立大学に入学しました。

大学に入った私は「就活浪人だけはするわけにいかない」と、「就活で無双する」ことを大学4年間の目標に据えました。
別に間違った選択じゃなかったとは思います。高校生の時の反省を十分に活かした選択だとは思いますが、いかんせん視野が狭すぎました。
「とりあえず就職すればなんとかなる」みたいなふわっとしたイメージしかなく、「どういった企業に行きたいのか?」「どんな働き方をしたいのか?」そういったことは一切考えず、大学受験の復讐だと言わんばかりに突き進んでいました。

そんな感じだったので、大学3年の1月に早期選考で内定をもらって「自分は勝ち組だ」と勘違いしてしまったことは今考えてもほんまにアホやなと呆れます。当時はその直後にコロナ禍が本格化して、就活全体がストップしてしまい、なおさら「自分は逃げ切った」と安心しきっていました。
でも、実際は逃げ切ったどころか、地獄の片道切符を握りしめて喜んでいただけだったんですよね、、、

一応言っておくと、実際に入った会社は悪い会社ではありません。
国内の中小企業からは高く評価されている会社で、日経新聞の就活希望ランキングにも掲載されたことがあるくらいです。
なんてったってその会社では、従業員が圧倒的に少ない賃金しかもらず、福利厚生などもほとんどない中で、自分から進んで45時間以上の残業をしたり、自分から50万以上する会社の商品を購入して勉強したり、自発的に朝の6時から出社してトレーニングをするような会社なので、経営者からすればお金を払わなくても従業員が働く夢のような企業だったのです。
しかも、従業員は全員が口を揃えて、
「こんな最高の仕事をして、お金まで貰えて感謝です!」と言う
書いてて鳥肌が立ってきました、、、
宗教の方が良心的なくらいのカルトっぷり
自分は学生の頃からその会社の教育(洗脳)にどっぷり浸かり、あげくの果てには自分たちの後輩を採用するためのイベントを無給で開催していました。

自分が「何かがおかしい」と気づけたのには2つのきっかけがあります。
ひとつは、その就活イベントが終わった10月から、本の学びを紹介する社会人コミュニティに参加して、本を読むようになったこと。
もうひとつは、ちょうど同じ時期から、心から大切にしたい彼女さんができたこと。
とはいえ、入社する直前までは、「この会社で成功して彼女を幸せにするんだ!」と息巻いているくらいでしたので、まだ「働けて感謝です」状態でした。

でも、大学4年の3月、卒業間近にオススメされて読んだ一冊が、そこから先の出来事に対する見方を変えてくれました。
その本の名前は「超入門資本論」
え?左翼じゃん??
と思った人はちゃんと勉強している人です。
この本はドイツの経済学者カール・マルクスが書いた本「資本論」をベースにしており、「資本論」によってロシア革命などの共産主義革命が生まれました。
でも安心してください
この「超入門資本論」はその「資本論」から政治的な思想を抜き取り、「資本主義ってなんぞや?」「働くってなんぞや?」「価格ってどうやって決まるんや?」ということについて書かれている中立かつ健全な本です。

私が当時この本から学んだのは以下の3点でした。
・価値には生産コストである「価値」と、その商品が使えるかどうかの「使用価値」という2つの種類がある
・従業員の給料はその従業員が生み出した利益ではなく、その従業員の生活費の平均値で決まる
・企業の利益は従業員が生み出した価値から人件費を抜き取った額であるため、企業は人件費をなるべく削るように考える

大学4年生の私はアホやったので「うちの会社の社長は”大家族経営”だって言ってたから大丈夫だろう」と余裕ぶっこいてそのまま入社してしまいました。
そうして迎えた入社式前日、私は営業配属でないことを聞かされました。
さらに配属されたのは、社内でも「追い出し部屋」と名高い物流部門
上司は社内でも有名なパワハラ上司
何も知らなかった自分は「営業じゃなかったけどここで頑張ろう」とまだやる気を持っていましたが、毎月の残業時間は45時間ギリギリで、「タイムカード切ってからが本番」なんて言われる始末

そんな中でも同期は生き生きと働いて、初任給を手渡しされて
「給料をいただけて感謝です!」と涙を流し喜んでいるのを見て、
あれあれ?資本主義って知ってる??
そう思ってももう遅く、
入社半年で年の近かった先輩が辞め、5年目の先輩が離婚
「彼女を幸せにするために入った会社だったはずなのに、全然幸せにできる気がしない。このままじゃダメだ、とりあえず転職してみよう。」
そう思って転職エージェントに登録して3ヶ月で100件近く応募しますが、書類選考に通ったのは1件だけ。それも、口コミを見ると「この会社にワークライフバランスはありません」と書かれている始末
さらに追い討ちをかけるように1月からは勤務地が埼玉県の物流倉庫に転勤となり、それまで40分だった通勤時間が2時間半に
俺の人生、終わったかもしれない、、、
絶望で迎えた元旦、学生の頃に勉強会でお世話になっていた社会人6年目の先輩と新年の挨拶LINEをしたことが全てのきっかけでした。

先輩「おー、仕事は順調ですか?」
自分「実は4月で転職を検討してまして、色々調べてるところです!」
  (※嘘です結構惨敗した後です)
先輩「あ、そうなんですね!
   何かあったんですか?」
自分「単純に半年終えてみて、文化や考え方が合わないなと感じてました」
  (※合わないどころの話じゃないです、めっちゃカッコつけてます)
先輩「なるほど、そういうの合わないならさっさと変えちゃうのが得策ですよね。私も何回か転職しているので、何かあれば相談乗ります!」
自分「ぜひお願いします!!」(※必死)
  「1月13、16日など調整つくのですが、ご予定いかがでしょうか?」

こうして何とか転職経験が豊富な社会人の先輩に相談できる機会を掴んだ自分は、藁をも掴む気持ちで相談しに行きました。
1時間くらいと言っていた相談はあっという間に2時間近くまで伸び、
その中で言われた一言が自分には衝撃でした。
「それは君の脳みそが変わっていないからだよ、
 本を読んで考え方をアップデートしないと、行動は変わらないよ」
たーしーかーにー、、、
よくよく考えてみたら、「超入門資本論」も読んでいなければ、こんなに大変な労働をしているのにこれっぽっちの給料しか払われないのに疑問も持たなかったかもしれないし、もっと本を読んで学べば違う選択肢も見つかるかもしれない!

そう思った私は、それまで忙しくて行けていなかった勉強会に無理やり時間を合わせて参加し、おすすめされた本を片っ端から読んでいきました。
そして、自分がたくさんの思い込みに縛られていたことに気づくことができました。
しかもその勉強会には、本の学びを実践して、実際に信じられないくらい自由でグローバルな働き方を実現している人が何人もいたのです。
「自分もできる!」
そう確信した私は気づけば会社に辞表を出していました。

ここから後、私がどうなったかはまた別のnoteに書いているので、そちらを読んでください。
結論だけ言うと、今はフルリモートの広告代理店でほぼ残業なしで働いています。別にリモートがいい悪いとかじゃないですが、自分に向いている働き方を実現できていると感じています。

私がこれまでしてきた後悔は、全て目の前のことしか見えていなかったために起きたことでした。
私たちは自分が知っている世界の外を認識することはできません。
自分の知っている世界を広げる唯一の方法は「本を読んでアウトプットすること」です。
これが大事だとわかっていても、ほとんどの人はやりません。
しかし、もしあなたが何かに悩み、何かに苦しんでいるのだとしたら、
本があなたの新しい未来を見せてくれるかもしれません。

それでもどうしても答えが見つかりませんと言う人は、遠慮なく私にDMを送ってください。
きっと何かの力になれるかもしれません。

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