話を整理する

ニュース番組の終わりを見るのって結構好きだったりします。
うまいアナウンサーは残り時間なく、きれいに話をまとめて終了することができます。
何も考えずに見ていると流れて気付かなかったりするのですが、その日の話題やニュース、コメンテーターの発言なんかを踏まえつつ、時間内に終わらせる、というのは、見事としか言いようがないです。思わず拍手をしたくなります。
もちろん技術もあるのでしょうが、ああいった限られた時間に話をまとめるのは、やはり才能も必要なのではないかと思ってしまいます。
どう頭を使うのか?
まずは情報の整理が必要になります。重要度で言えば、その内容よりもいかにその時間内にまとめられるか、が大事で、どんなに面白くてもその時間に納まりきらなければ、その俎上には乗せません。もちろん、適切な時間に話の長さを変えるために言い換えの能力も求められます。
あとはゲストやコメンテーターとの絡みも考えながら、時には会話のキャッチボールをしたり、状況を読みながら話題を回します。そんなファシリテーターの能力も必要とされます。
中学受験を視野に入れて息子の勉強の取り組みかたを考えたとき、息子は算数が得意だったお陰でかなり後からスタートしたにもかかわらず、大した苦労もなく受験体制に入ることができました。しかし、いろいろ見ていく中で国語の論理力というものがすごく重要だということを認識しました。
国語の論理力をうまく見せているのがニュース番組の最後の他愛無いおしゃべりなのではないかと感じています。ただ、その凄さとか技は気にしていなければ、普通に流れてしまうものなので、ただそれを聞かせたり見せたりしてもあまり意味がないような気がします。もちろん説明したりもやぶさかではないのですが、話したところでどこまで理解してもらえるかという話でもあると思うのです。言葉って普段から使うものだし、使えていると思っているものなので。
そういう意味では数学の論理力よりも国語の論理力を伸ばすのは難しいことのように思います。

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