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【100】人生の真の勝利は「生き残る」ことにある

私たちの周りには、常に「勝ち」「負け」という考えが溢れています。試験、昇給昇格、スポーツ、ゲーム、賭け事、さらには日常の些細なことまで、何でもかんでも競争として捉えがちです。しかし、本当に大切なのは、いつも「勝つ」ことだけでしょうか。

ライオンが獲物を追うとき、彼らは獲物を全滅させることは決してしません。なぜなら、生きていくためには、獲物が常にいなければならないからです。常に食べ続けていかなければ生きていけないことを知っているからです。

また、獲物である弱い動物たちは、戦いに勝とうとは決して考えていません。時には、おとりになったり、大勢で戦いに挑むときもありますが、多くの犠牲を覚悟のうえで、それでもわずかな生き残りの可能性にかけて戦いに挑みます。彼らにとって大事なのは、逃げて、隠れて、守って、時には多くの犠牲を払って、生き残って次のチャンスを掴むことです。

人間の世界でも、常に「勝つ」ことに焦点を合わせると、私たちの脳は限定的にしか働きません。研究によると、「勝つぞ」という意識では脳の15%しか活用できないのに対し、「負けてもいいや」というリラックスした状態では、脳の機能が85%も活用されるそうです。この違いは、私たちがどのように物事に取り組むかに大きな影響を与えます。

「勝つ」ことにこだわるあまり、失敗を恐れて何も行動できないよりも、「負けてもいい」という気持ちでチャレンジする方が、遥かに多くのことを学び、経験できます。そして、そうした経験が積み重なることで、本当の意味での「生き残る」力が身につきます。

人生では、たとえ一時的に「負け」を経験したとしても、生き残ってさえいれば、必ず次のチャンスが訪れます。失敗から学び、次に活かすことができるのです。人生の真の勝利は、「勝ち」「負け」ではなく、どう「生き残る」かにあるのです。

★ワンポイント

「勝ち」「負け」にこだわることなく、「生き残る」ことの大切さを理解しましょう。この考え方が、脳をフルに活用し、新たなチャンスを見つけるための鍵となります。

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