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4度目のバンコクで何を考えたか

つい先日、人生4度目のバンコクへ行ってきました。

私が人生で初めてバンコクへ行ったのは大学1年の冬の終わりで、スキーリゾートに泊まり込みで働き、極寒の中手にしたなけなしの10万を握りしめて飛び立ったのでした。

ちなみに、それが人生初海外。海外とは縁もゆかりもない環境で育った私にとって、初めての海の向こう。

あれから7年程が経過したのでしょうか。あの時握りしめていた紺色のパスポートはその後、汗やお茶やチャイや、様々な冒険の跡が染み込み、ページも足りなくなり増補をしてパンパンになってしましまいた。

ページを1枚目来るたびに湧き上がってくる、そんな思い出のあれこれを一番鮮明に思い出させてくれる土地、それがバンコクなのかなと思います。そんな4度目のバンコクで考えたことを思い出しながら、書いていこうと思います。


観光立国の成れの果て、バンコク

前からそうでしたけど、本当に恐ろしいくらいバンコク中心部には外国人しかいません。真夜中になってもスクンビット界隈では夜通し酒場が盛り上がっています。


参考画像その1

もちろん、観光客としてそういった場所に飛び込んでいくのは非日常感もあって楽しい。けれども、現地のタイ人はこのことをどう考えているのか。そう思うと、なんだか微妙な気持ちになりました。

自宅のすぐそばに新宿ゴールデン街がありますが、ゴールデン街こそまさに観光立国日本の未来の姿、日本のバンコク化の一つの終着点なのではないかと思いました。


それはそれで楽しいんだけどね

金払いのいい外国人が我が物顔で街を闊歩し、日本でしか味わえない雰囲気を心行くまで楽しんでいく。我が物顔で英語を話してくる人ばかりが街にあふれ、中心部は外国人観光客のためのエリアと化していく。

私はそういった雰囲気が嫌いなわけではないし、むしろ楽しんでいる方だと思いますが、このまま日本全体が新宿ゴールデン街の様にバンコク化していったらと思うと、恐ろしいなと思います。

とりあえずバンコクに来たら、たぶん間違いない

この町は本当にいろいろな楽しみ方があって凄いなと思います。初めて来たときはもちろんバックパッカーとして貧乏旅をしただけだし、2度目も3度目も殆どそういった感じでした。


屋台飯、300円もしなかったっけ

それでも、観光をするときもあればただひたすらだらだら沈没する時もあり、ローカルな屋台でご飯を食べることもあれば、近代的なショッピングモールのレストランに行くこともあり。


普通に大都市

あそこまでの規模の大都市で、誰が行っても予算に応じて異なる楽しみ方ができるのはバンコク位じゃないかと思います。とりあえずバンコクに行けば、間違いない旅行ができると思います。

今回はイヤホンを手にしませんでした

前回バンコクに来たのは2019年の夏ごろでした。その時は大学を休学していて、別に期限もなかったので本当に心行くまで放蕩ライフをエンジョイしていました。

それでも、人間にはいつか飽きが来るようで、私がバンコクに飽きてきていると気づいたのは街歩きをしながらふとイヤホンを手にした時でした。私はそもそも外で音楽を聴くのがあまり好きではないため、日本にいるときでも滅多にイヤホンで音楽を聴きながら街歩きをしません。

イヤホンを装着するということは、外界の雑多な情報に対して己を閉ざし、慣れ親しんだ繰り返しの情報(一定の曲)に身をゆだねる行為に他ならないと考えています。いつも同じ景色の通学路とかならまだいいですが、海外でイヤホンを手にするということは、相当その場の環境に飽き飽きしているか、周囲に対して無関心だということになるかと思います。

2019年のその時は、イヤホンをふと手にしたその瞬間に「今がバンコクを出るタイミングだ」と悟り、無事沈没を終えて移動することができました。翻って今回は会社員の休日でしたので、元から期間が定まってはいましたが、イヤホンを手にするようなことは一度もありませんでした。1週間以上は滞在期間があったしどこかで飽きるかと思っていましたが、人間はある程度終わりが見えていた方が、時間を大切にして小さなことでも楽しめるのかもしれません。楽しい楽しいバンコクでした。

世界はただただ広い

これはバンコクではなくパタヤでの経験にはなりますが、パタヤではインド資本のクラブに行き、大暴れしていました。翌日になり若干二日酔いの頭をもたげて、冷静になってみると気が付いたのですが、タイとインドって結構近いんですね。


めちゃめちゃインド

言葉でそういわれるだけでは実感がないかもしれないけど、実際に現地にきてインド資本のクラブに行くと、タイにおけるインドの存在感がまざまざと伝わってきます。これは、現地に行かないとわからない感覚だと思います。

そのとき、世界は広いという漠然な想いで胸がいっぱいでした。東南アジアにインド人社会が広がっていて、インド人の客引きがインド人観光客相手に商売をしていて。


コタキナバルのツアーで立ち寄った場所
連れは中国人だけど周りほぼ韓国人

そういえば、夏はマレーシアのコタキナバルに行きましたが、ここは何故か韓国人観光客で溢れかえっていて、街中の至る所にハングルの看板がありました。また、コタキナバルはマレーシアではあるもののフィリピンやインドネシアから来ている水上生活者がいたり、例に漏れず街中には華人がたくさんいたり。

7年経とうが、結局世界は広いという似たり寄ったりの感想を持ちました。多分また2~3年ほどしたらバンコクに行くと思います。バンコクは、行けばなんかしら収穫がある楽しい街ですね。


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