見出し画像

山道具

夫婦で登山を始めてかれこれ6年目。

どちらかと言うと二人とも飽きっぽい性格で、
登山を始めるとき、
『スグに飽きちゃうかもしれないから、最初は安いモノで道具を揃えよう』
・・・と、靴、ポールはちゃんとしたブランドの物を買い、
その他は、安いモノで揃えた。

初めての登山は知識も全く無く、
そもそも運動なんて経験のない二人が、
50歳手前で始めたこともあり散々なスタートでした。

下山途中で妻が雪の上で転んだのですが、
場所が悪かったこともあり、骨折。。。(痛みに耐え、何とか歩けたものの)
帰りのルートを、登ったルートとは違う道に変えてしまい、
楽なルートをと思ったのが逆につらい道のりに・・・。
(これが正に素人の安易さでした)

オマケにルート上には熊の気配。
どう見ても進行方向が同じ・・・汗
完全に【ゾーンに入った】状態になってしまいました。
確実に気配を感じながら、
でもきっと熊の方も、自分達を警戒しながら何処かから見ていたのでしょう。
かすかに熊のうめき声を感じつつ何とか下山。
登山口についた頃には誰もおらず薄暗く夕暮れ時に。
翌日出発の為に、山小屋に宿泊していたベテランハイカーさんには、
『初めてでよくこの山上ったね笑』と言われる。
知らないって怖いですね。

話が脱線しましたが、
初めから苦労を経験したこともあり、
スグに色々考え始めました。

・無理なく楽に歩く為には?
・道具って軽くなるの?
・最低限の道具ってなんだろう?
・どんな装備を持つべきか?

それが今の道具達へと変わっていきました。
今では当たり前ですが、UL(ウルトラライト)なんてワードを知ったのがシーズン1年目の終わり頃。
『軽量な道具でハイキングを楽しむ』
まさに自分達の為の道具!
本来は
『道具を軽量化することで、より早くより遠くへ歩くため』

しかし私達にとっては、
『軽量化することで負担を少しでも軽くする』
その為の道具となりました。
本来は道具を徹底的に軽量化、少数化して重量を最も軽くするのでしょうが、ここは北海道。
登山をするにあたって、問題や危険が沢山あります。
様々な道具を装備しなければなりません。
おのずと重量は増えていきます。

その為に本来の目的とはズレて来るのですが、
1点1点軽量化することで、様々な道具(準備)が出来る様になります。
自分なりに色々な道具を揃えたり、道具の選定をしたりすることで、
初めての登山ほどの苦痛は無くなりました。
(季節によりますが、デイハイクで6~8kgくらい、1泊で8~11kgくらい)

現代は、道具の進化が驚くほど速く、
一昔前では考えられなかった様な道具が沢山あります。

そのおかげで、
いつもの『飽き性』はまだ発生せずにハイカー歴6年目を迎えることができそうです。
北海道北部の山々はまだ白く雪模様。
この4月終わり頃から、登山道への各ルートも開通し始めます。
軽装での登山は早ければ6月中旬以降。
そろそろ新しい道具達が届くころです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?