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USMLE Step 試験 受験資格・タイムリミットについて

今回は、USMLEについてまとめていきたいと思います。基本的な情報からやや詳しい情報も書きました。確認用に活用ください。

USMLEとは

USMLEは、United States Medical Licensing Examinationの略で、全てで3つのステップがあります。換言すれば、米国医師国家試験です。
2022年9月現在、Step1, Step 2 CK, Step 3の3種類の試験があります。アメリカでは、メディカルスクール2年次の臨床実習が始まる前にStep 1を、卒業前にStep 2 CKを受けて合格するのが一般的だそうです。Step 3は卒後に受ける試験です。

試験資格

日本の場合、USMLE Step 1とStep 2 CKは、米国およびカナダ以外の国でWorld Directory of Medical Schoolsに掲載されている医学部の学生または卒業生で、ECFMGの資格要件を満たすものに試験資格が与えられています。
また、Step 1とStep 2 CKを受験する順番は自由で指定はされていません。
USMLE Step 3は以下の3つの条件を満たすことが資格要件です。

  • Step 1およびStep 2 CKに合格していること

  • LCMEまたはCOCAに認可された米国またはカナダの医学部でMD degreeまたはDO degreeを取得していること、またはWorld Directory of Medical Schoolsに掲載されている米国およびカナダ以外の医学部でMD degreeと同等の学位とECFMG認証を取得すること

  • USMLE Bulletin of Informationに記載されているその他のすべての資格基準を満たすこと

ただし、Step 3の受験資格として、州委員会の免許要件を満たす米国医学部卒後教育プログラム(US graduate medical education program)を少なくとも1年間修了している、または修了間近であることが推奨されています。
加えて、各Stepをそれぞれ4回以内の受験で合格しなければ、その後は全てのStepの受験資格を失います。(例えば、Step 1に3回不合格したら、Step 1, Step 2 CK, Step 3の全てが受けられなくなります。)

タイムリミット

USMLEの公式サイトを参照すると、期間制限について下記の記載がありました。

  • 多くの州の医療委員会は、USMLEの全てのStepを一定期間内に完了することを要求しています。

  • 免許取得のための州ごとの要件に関する情報は、FSMB websiteで入手することができます。(注:combined degree(例:MD/PhD)の学生は、時間制限の例外に関するより具体的な情報をUSMLE website から参照する必要がある。)

つまり、州ごとにタイムリミットが設けられているため、自分が必要とする州の情報はFSMBのサイトで探すしかないみたいです。
よく耳にする「7年ルール」は、ECFMG Certificateを取得するための要件なので、混同しないよう注意してください。(7年ルールの条件にStep 3合格は含まれていない。)

最後に

本記事はUSMLEのサイトhttps://www.usmle.org/bulletin-information/eligibilityをもとに作成しました。
その中でも、大多数の人に必要そうな情報を抜粋して書きましたが、中には情報が足りないと感じる方がいるかもしれません。その場合は、リンクから参照してくださいませ。
また、要件などは年々改定されていくことがあるので、定期的にウェブサイトをチェックし最新の情報を入手することが大切だと感じます。
それでは。


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