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いとしのAFURI #7 上品な香りと味わい。『大葉香る梅塩らーめん』

この記事は、『AFURI』のファンが勝手に推し語りをしている記事です。公式様とは一切の関係がございません。

AFURIといえば

 AFURIといえば、と聞かれて、答えるとすれば、大半の人は『柚子塩らーめん』か、味付けの要たる『柚子』に行き着くであろう。柚子塩らーめん柚子醤油らーめん柚子辣湯麺柚子露つけめんに、柚子辛露炙りコロチャーシュー丼にも柚子は使われているし、『追い柚子』というのもできる。
 そんな、『柚子』のメニューが大部分を占めるAFURIにおいて、この『大葉香る梅塩らーめん』は一際異彩を放っている、と言って差し支えないだろう。
 今回は、そんな『大葉香る梅塩らーめん』の味と魅力を、隅から隅まで語り尽くそうと思う。

大葉香る梅塩らーめん

大葉香る梅塩らーめん

大葉

 提供されて最初に感じるのは、大葉スープの、独特で素晴らしい香り。鉢の表面の半分を埋め尽くすように散りばめられた大葉によって、そこに在るだけで誰もが美味しいとわかるような、強烈な存在感を放っている。
 勿論、食べても美味しい。私はいつも、この大葉の美味しさに気をとられすぎて、麺と一緒に食べようと思っていても気づいたら半分くらい大葉単独で食べてしまう。

わさび

 それから、鉢のへりにつけてあるわさび。粗めに粒が残ったタイプで、そのまま食べるとしゃきしゃきとした食感がある。気になって一度そのまま食べてみたことがあるのだが、鼻にガツンと抜ける香りと、ぴりりとした辛さは、普通のわさびと一線を画すものがあった。これが、後述のスープと、本当によい相性を発揮するのである。

スープ

 スープをすくって、麺と一緒に食べてみる。このスープの味は端的にいうと、上品な出汁茶漬けのような味である。つまり、ラーメンならばどんな淡麗系でも持っている、謂わば宿命のような『』感が、このメニューにはほとんどない。ラーメンというより、そば。これはもちろん良い意味で言っていて、食べることによる罪悪感も普通のラーメンより少ないし、濃い味が苦手という人でも気兼ねなく食べることができるという大きな強みがある。もちろん、「薄味が苦手」でも問題ない。出汁の存在感がそもそも強いので、絶対にわかる。楽しめる。
 そしてここに、先述のわさびを入れると、その『出汁の存在感』が格段に引き立てられ、より香り高く、深い味になるのである。

鶏チャーシュー

 ここで注目したいのが、このメニューのチャーシューである。AFURIのチャーシューは数種類あり、定番の炙りチャーシュー、つけ麺などに使われる角煮チャーシュー、炙りチャーシューをご飯で、というコンセプトの炙りコロチャーシュー、それから、ラーメンのメニューにおいて炙りと共に選択できる「鶏チャーシュー」がある。『大葉香る梅塩らーめん』にはデフォルトで鶏チャーシューが選択されており、大きな南高梅の下に添えられている。このチャーシューが、歯を入れると、少しずつほぐれていってとても美味しいのである。定番の炙りチャーシューが柚子塩や柚子醤油などで個性を発揮するのに対し、鶏チャーシューは大葉香る梅塩らーめんの繊細なスープの味を邪魔しない。あの上品な味を尊重しつつ、自分のキャラはしっかり持っている、鶏チャーシューは謂わば超有能な仕事のできるバランサーなのである。

南高梅

 そして、『大葉香る梅塩らーめん』を見たら絶対に印象に残るのが、この大きな南高梅である。梅と大葉というのは昔から薬味の組み合わせとして無類の相性のよさを誇ってきたが、例に漏れず今回も、とても相性が良い。
 この南高梅は酸っぱさと共に甘さも含んでいるタイプで、だからこそほどよい酸味でスープを楽しむことができ、また和風の爽やかさを温かいらーめんで味わうことができる。味玉や柚子ジュレなど、美味しいトッピングは最後にとっておきがちな私であるが、これに関しては、最初から遠慮なく食べるのが吉だと思う。

総括

 『大葉香る梅塩らーめん』の魅力、お分かりいただけただろうか。上品で繊細な味付けが好みの方、節制したいけどらーめんは食べたい(私です)という方にはうってつけのメニューだと思う。AFURIのメニューに『大葉香る梅塩らーめん』の名前を見つけたら、是非注文してみてほしい。

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