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【埼玉県虐待禁止条例改正案の巻】

「そんなに反対せんでも良くない?」

埼玉県虐待禁止条例のニュースを見たときの感想です。


「政治・宗教・贔屓球団の話はするな。」


センシティブな事を
誰もが見れてしまう媒体で書くというのは
リスクしかないと思います。


ですが、なにかと話題にもなっていますし
ボク自身、すこし思うところもあるので書いてみました。


表題の条例についてだけれど
ニュースを見て知っている方もいるとは思うが
少しおさらい。

  • 短時間であっても、子どもに留守番をさせる。

  • 子どもだけで登下校させる。

  • 子ども同士、公園で遊ばせる。

  • 子どもだけを家に残し、ゴミを捨てに行く。

などなど‥


まあ、
「猛反発くらうよね、そりゃ。」
と言った内容。


実際にニュースで見た町の声も

「じゃあ私たちみんな虐待してるってこと?」

「共働きはどうしたらいいの?」

など、怒り心頭のご様子でした。
ごもっとも、気持ちはわかります。


しかしながら、この条例には
罰則規定はございません。


ボクは、この条例を

「子どもを家や車に放置するのは、『少しの時間』とはいえ危険がつきまとうよ。気持ちはわかる、わかるけども気をつけようね。」

くらいに噛み砕いて解釈しています。

あくまでも【原則】というルールとして。


やり方はこれからも議論の余地が
大いにあるでしょうが、
あくまでも「子どもの命」にフォーカスを当てたからこそ
少し不完全な条例になったのでは?と思います。


また、この条例には補足もあり
・虐待を受けた児童の発見時や、児童虐待が疑われた場合の通報を県民の義務とする。
という文言もあります。


これに対しネットでは
「公園で子どもだけだったり、ゴミ捨ての時間帯に通報が偏れば、パンクするんじゃない?」
などというコメントもありました。


ですが、この条例の本質はそこではなく
「見ぬふりをせず、街全体で子どもの命を守ろう。」
という風に解釈してほしいです。


そのような意識づけによって
車内で放置され失われる命が
少しでも減ってほしいです。


虐待によって
失われる命が
少しでも減ってほしいです。


「家族の事なんで」

とか

「見にいったけどアザとかもなかったので、そのまま帰りました。」

なんて言葉で

救えた命が、失われていく事件が
あまりにも多すぎます。


【白】と【黒】ですべてを分けるのなんて到底ムリで
虐待にも【グレー】は存在すると思います。


ご家庭の事情でやむを得ない場合なんて
当然あります。


友達同士で公園なんて
すごく自然な光景です。


条例では、ゴミ出しの時に子どもを家に置いていく。のが【黒】になる。
ということで、県民の猛反発を喰らっているのでしょうが

「せっかく寝かしつけた子どもを置いて、ゴミを出す」

なんてどこの親もやってますよ。


これは虐待
それも虐待

【虐待】という言葉に振り回され
大人同士が喧嘩をするのではなく
【子どもにの命を守る】という事で
大人は話し合えればと思います。



とはいえ
一生懸命
子育てに励まれていて

仕事や制約と
抗いながら
行っている事を


【虐待】


と、バッサリ切られるのは
気持ちの良い事じゃないですよね。


なので、この条例は
もっともっと議題にあげて
たくさん話し合いを重ねて

良いものにしてほしいです。


ボクが住んでいる街で
このような条例ができたとしても
正直、守れる自信はないです。


というか、
無理な時が大半だと思います。


守れない条例は意味がない。
その通りかもしれませんが
「意識付け」として
みんなに認知されれば
大変意味のある事である気がします。


そんなん全部が虐待になるやんけ!反対!!
で済ますのは
短絡的で、少しさみしいです。


【追記】

埼玉県では条例が取り下げとなりました。
内容の修正など、議論の上
改めて案が上がるのでしょうか?

特定の政治家や政党を
プッシュするつもりは
毛頭ないですが

少し窮屈な条例であっても
救える命があるのであれば
しっかりと理解を求めるよう
訴えをやめないでほしいです。


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