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VRoidモデルを大開脚に耐えられるようにする
なおこの解説記事は有料アドオン「Lazy weight tool」を使います。
別になくてもできますが、便利なのでウェイト塗りが苦手な人は買っちゃいましょう。
VRoidモデルをM字開脚したいとき、ありますよね?私はあります。
しかしVRoidモデルでは想定されていないポーズなのか、VRoidStudioから吐き出したVRMデータをM字開脚すると、こうなります。
(VRoidStudio-v0.14.0よりサンプルモデルを使用)
尻やら股間やらえらいこっちゃ!!
なかなかすごいことになっていますね。これを修正する手順を解説していきたいと思います。
①まずJ_Bip_L_UpperLeg、J_Bip_R_UpperLegからお尻側に向かって水平に補助ボーンを生やします。それぞれにわかりやすく「Butt_L」、「Butt_R」と名前を付けます。
②次に編集モードでBodyの全頂点を指定して、右クリック。
「頂点をマージ→距離で」で頂点を結合します
④次にポーズモードで大開脚をしてみてから編集モードにもどり、お尻のへこませたくない部分を選択します。
直利不動だとこんな感じ。
⑤この選択頂点を「選択→invert」で反転。反転した頂点をHキーで非表示します。
虚空に浮かぶ尻の欠片が生まれました。ロマンチックですね。
⑥頂点グループに「Butt_L」、「Butt_R」を追加します。
⑦ここでようやくLazy weight toolの出番。
まず左尻の頂点を選択し、頂点グループButt_Lが選択された状態で、ミックスモードで0.5でセットウェイト。同じことを右尻にもします。
⑧非表示にしていた頂点を再表示して、ウェイトモードに入りButt_Lにスムーズを5回位かけていきます。
いい感じにぼやけてきたら右尻に浸食してしまったButt_LをLazy weight toolから0にセットウェイトします。
右尻にも同じことをします。
そして最後にウェイトモードのNormalize ALLで正規化します。
これでお尻のウェイトはOKです。たぶん手塗りでも同じようなことはできると思います。
⑨ポーズモードに入り、Butt_Lボーンを選択し、ポーズコンストレイントプロパティーを開き、回転コピーを選択し追加します。
⑩ターゲットを「skeleton」、ボーンを「J_Bip_L_UpperLeg」、順序は「デフォルト」、座標軸は「XYZ」、反転は選択しない、ミックスは「置き換え」、ターゲット・オーナーは「ローカル空間」、影響は「0.5」
するとあら不思議!お尻がぷりんとなるではないですか!右尻にも同じことをします。
⑦プリンとしたお尻の完成です!!!!やったー!!!!!!!
⑧同じような手順で、股間の補助ボーンを設定していきます。
「J_Bip_C_Hips」というボーンから「Crotch」というボーンをこれ位の位置に生やしましょう(接続は切ります)
⑨次にポーズモードで大開脚をしてみてから編集モードにもどり、股間の出っ張らせたくない部分を選択します。
直立不動だとこんな感じ。
⑩さっきと同じ手順で頂点グループに「Crotch」を追加して、Lazy weight toolで「Crotch」を0.5ミックス。ウェイトモードに入り、5回位スムーズをかけます。
こんな感じになったら、最後にNormalize ALLで正規化します。
⑪ポーズモードに入り、Crotchボーンを選択し、ポーズコンストレイントプロパティーを開き、回転コピーを選択し追加します。
そして画像のような設定にします。これで
⑫これにて完成です。ではさっそくM字開脚させてみましょう。
まだ煮詰める点はありそうですがだいぶよくなりました!!!!!!!
あとはボーンの位置やウェイトの塗り等を極めて善きM字開脚ライフをお送りください。