『ラブライブ! スーパースター!!』11話を語る。
うぃっすうぃっすうぃっす、蕩です。銀河ー!!!🪐
前回は「平安名すみれ回」ということで、予想以上にクゥクゥちゃんと熱い魂が衝突し合う涙涙の展開に"最高"が
光速で駆け抜けていっちゃって驚きました。
今回は再び「澁谷かのん回(嵐千砂都含む)」で皆がいる時に歌えれば大丈夫を否定して、"1人"で歌うことを達成してこそ澁谷かのんを"肯定"できるような物語になっていたのではないでしょうか。度肝抜かれましたね。
いつも通り個人的な解釈全開で語るような記事になっているので、最後まで読んで頂けたら自分も心の中で独唱しようと思います。よろしくお願いします。
あなたのハートにずっきゅんばっきゅん!!
「もう一度、あの場所で」
絵コンテ:誌村宏明
演出:遠藤広隆
総作画監督:斎藤敦史,佐野恵一,冨岡寛
作画監督:市原圭子,尾尻進矢,粕川みゆき,亀田朋幸,
清水文乃,永山恵,藤井智之,水野辰哉
作画監督補佐:三沢聖矢,山口保則
予選通過しました!!おめでとう!!
あの平安名すみれセンターのパフォーマンスを観て敗退させるような審査員がいたら大惨事です、ファン含めて運営側の目を信用できる幕開けになりました。有能。
"サニパ"が数秒しかパフォーマンスしてる場面を見たことがないので「どれだけ圧倒的なのか」って具体的なイメージを持てないのが若干気になりますが、最後には激突すると思うので、そこに期待して大人しく待ってます。
かのんちゃん,千砂都ちゃんの母校で「パフォーマンスしてくれませんか?」とお願いされたことが今回の物語の道筋になっています、これは新しい展開でワクワク。
かのんちゃんの取り繕った表情や雰囲気などの要素から"不安"や"抵抗"をちょっとだけ感じられますよね、そして幼馴染として過去を知っているかつ大好きな気持ちから"全て"を察してしまうのが嵐千砂都。
困っているキャラに対して"数人"が様々な考え方で心配をすると「誰が正しいのか?」と思うことも多々ありますが、スパスタに関しては"かのんちゃんの悩み"について千砂都ちゃんの判断が基本的に正解を提示していることこそ、2人の関係性を強くしていますよね。
大丈夫!! 歌は怖くない!! 楽しいものだよ!!
皆が頑張って練習してこられたのは、
「歌うこと」が楽しかったからでしょ?
その気持ちで歌っていれば、きっと伝わる。
この楽しい気持ちが世界中のたくさんの人達に。
だから歌おう!! 楽しく!!
ロリかのんちゃん名言製造機かもしれません。
周りの友達を真っ直ぐに明るい気持ちで鼓舞してあげられる辺り、やっぱり"カリスマ性"を感じられます。
けれども、かのんちゃんは舞台で歌うことが怖かった。
きっとこの言葉って"自分に言い聞かせる"面もあったのかもしれないなって気がするんですよね、何となく緊張している人間には「心配しなくて大丈夫!!」「怖がることなんてないよ!!」って声をかけるのが定番だと思います。
でも、かのんちゃんは「"歌"は怖くない!!」って言う。
友達は単純に"舞台に立つ"ことに緊張している様子が目立っていましたが、かのんちゃんは"歌"を重要視して緊張を緩和させようとしてる辺り、何より自分が舞台に立って"歌うこと"に怯えていたんじゃないかなって。
皆がステージへ歩き出しているのに全然動き出せないかのんちゃんが印象的でした。"引き"で余白多めのレイアウトかつ幼くて小さい背中を映し、"不安"や"心配"を連想させる後ろ姿になっているのが辛いですよね。
また前に見えるステージは"光"に輝いているのに、かのんちゃんの幼い背中と舞台裏は"影"に染まっていることもパフォーマンスに対する"境界線"を描いているような気がします。この時は誰も背中を押してくれない。
加えて、(4枚目)のように"影(舞台裏)→光(舞台)"に移動する"境界線"で焦った表情を浮かべるのが彼女が過去に縛られてしまう始まりだったのではないでしょうか。
あと1歩,2歩踏み出せば"光"に入れるのに、頑張ったところで「"歌"が怖い」から"影"に立ち尽くしたままトラウマを植え付けられてしまった印象を受ける場面でした。
やっぱり1歩踏み出して"1人"で立ってみると歌うことが怖くて緊張してしまい、深呼吸や胸に手を当てて「大丈夫」と"言い聞かせている"ように見えます。
ここで、かのんちゃんは楽しく歌うことが何よりも持ち味だったはずということを(1~2枚目)の横顔では表現していたのですが、音楽科に受験した際の(3枚目)の横顔は冷や汗を流すほどに"緊張"しているんですよね。
でも1歩踏み出して"1人"は怖くても、今は(4枚目)のように周りのメンバーが横に並んでいれば何も怖がらずに歌うことができる。楽しく"歌"を届けることができる。
そういった面を"横顔"に統一して託すといった演出がとても良かったと思います。成長や変化する際の"比較"に最も適しているのは同じ構図なので、大切な部分を描くために1話から心情面に伏線を張って、欲しい時に回収するといった流れを作れたからこそグッときました。
ちょっと餅入れすぎちゃった。失敗失敗。(ち)
平気です。食べちゃえば一緒ですから。(ク)
……やっぱりダメだよ! このままは良くないよ!(ち)
これは本当に設定を活かした秀逸な演出でした。
きっと"失敗したタコ焼き(=Liella!の現状)"を表現していると思ってて、確かに"食べてしまったら(=5人のままラブライブ!に出てしまったら)"かのんちゃんは普通に歌えてしまうので、一緒になるのかもしれません。
でも本当にそれでいいのか、という話。
失敗したタコ焼きだって餅の量を調整,焼き時間等に工夫を加えることで"さらに美味しいもの"に変わることができるんですよね、失敗したものと一緒じゃない。
これは"Liella!"にも通じることで、結局5人が揃っていれば歌えてしまうかもしれないけど、かのんちゃんが幼い頃に抱いたトラウマ(=失敗)を克服することで"さらに素敵なパフォーマンス"に変わることができる。
"5つのタコ焼きが全て餅でつながっている"ことはグループとして素晴らしい関係性を築けている示唆にも感じますが、やっぱりグループ名を決める際に「個性がない」と言われたことも含めて"1個ずつが同じ舟に乗ってるタコ焼き"になることこそ理想の形かもしれません。
タコ焼きは1つでも美味しくて魅力的なので(笑)
Liella!ちゃんも"1人ずつ(=1個ずつ)"が魅力を持って"同じグループ(=同じ舟)"にいるような存在になりたいと願いを込めた比喩表現だったのかなって思いました。
仲間がいるから歌えるって…
素敵なことだと思いますけど。 (ク)
私もそう思ってた。でもね、
それって本当に歌えることになるのかな? (ち)
だから現状を改善したい。澁谷かのんを助けたい。
確かに「仲間がいるから歌える」って本当に素敵なことだと思うんですけど、逆に「かのんちゃんは大好きな"歌"を仲間がいる時しか歌えないままでいいの?」って考えてしまったんですよね。千砂都ちゃんと同じ意見です。
5,6話(幼馴染回)と今回の絵コンテは同じ誌村宏之さん。
ちーちゃんが5話で自分について色々と悩んで考えている様子が(1~3枚目)なのですが、"鏡"に反射している自分に対して「本当の私って何だろう」といった意図を感じられると思います。もう1人の自分的なやつ。
そして今回に関しても(4枚目)で「本当に歌えることになるのかな?」と言っている時は、"水"に反射している。
もちろん幼馴染として理解度が最も深いという理由が大きいとは思いますが、「本当の自分って何だろう」と考え抜いた千砂都ちゃんだったからこそ、"かのんちゃん自身がなりたい自分"に気づけたんじゃないかなって。
あの笑顔はね。元気になる笑顔。
安心して勇気が出て。
見ている人が心から嬉しくなる笑顔。
私の知ってるかのんちゃんは…
そんな笑顔を持ってるんだ。
だから今、
あの時のかのんちゃんを取り戻すことができたら。
誰にも負けないって。
私は…嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを。
この台詞…最後の一言やばい。尊い。信じる。
千砂都ちゃんの言う通りですよね、どこか過去の苦い経験が頭の片隅にあって"不安"を抱えながらパフォーマンスしてるままでは「ラブライブ!」で負けてしまう。
楽曲,振り付け等を完成させた枠組みの中で届けることは大前提ですが、やっぱり"ライブ"は生きているからこそ完成形の枠組みに収まらないで伝わる"何か"があると思っていて、あともう1歩が欲しいんですよね。
きっと、かのんちゃんは"安心して,勇気が出て,元気になって,心から嬉しくなる笑顔(=何か)"こそ彼女自身の持ち味として届けられる素敵なもので、それを最大限に発揮できるのは"歌"なんだろうなって思います。
もちろん3話でかのんちゃんは歌うことを"誰か"と克服することはできましたが、最初から描かれていた根本的なトラウマ(=1人)はまだ解決していなかった。
今回また「独唱」としてかのんちゃんの過去を掘り下げる理由は、"1人"で歌える経験(=彼女自身の直接的な成長)を描くことで間接的にLiella!の成長にもつながり、最終的にはまた"5人"が集まって後腐れない状態で大会に出場する土台を築きたかったんだろうなって解釈です。
私…みんながいるから歌えてた。
それでいいと思ってた。
でも、それじゃダメなんだよね。
誰かを支えたり、力になるためには、
ちーちゃんが頑張ったみたいに、
"1人"でやり遂げなきゃいけないんだよね。
まさかのラブライブ!課題が「独唱」で、それをかのんちゃんが成し遂げるために小学校凱旋ライブを全員がキャンセルするのは荒療治でびっくりしました(笑)
でも千砂都ちゃんの導きはやっぱり正しい。
きっと、この時はもうわざと皆がキャンセルしてトラウマを克服させようとしてるのを知ってたはずで、だからこそ本番前,あの時の舞台裏で電話をかけることに大きな意味があって、"1人"の意味が強くなった。
やっぱり幼馴染の相互信頼関係は分厚いですね。
概要は荒療治ですが、こうやってかのんちゃんが「何で1人で送り出されたのか」を理解して、その気持ちを独唱する前に伝えられたからこそ成長が裏付けされる。
そう。怖かったんだ。あの時も。
それでも私は…大丈夫。
大好きなんでしょ? "歌"。
今回はこれが全てだったと思います。
前述の通り、全員をステージに送るだけ送って、自分は舞台裏に取り残されてしまっていたあの日。
誰も支えてくれなくて、背中を押してくれなくて、周りを鼓舞するよう"自分に言い聞かせていた"あの日。
"言い聞かせる"というのは縛りになったり、「絶対にそうしないといけない」と視野を狭めて身動きが取れない状態に近いと思ってて、だから"光と影の境界線"で足が止まってしまったんじゃないかなって。
でも、あの日の自分に手を差し伸べる。
"言い聞かせて"身動きが取れなくなっていた過去の自分を見つけて、今の自分が"聞いてあげる,声をかける"ことで送り出してあげる対比が素敵でしたよね。
"昔"のかのんちゃんは歩き出す。
同じように"今"のかのんちゃんも歩き出す。
やっぱり同じ構図が好きです。
歌うことが怖くて立ち止まっていた"昔"の自分の背中を自分で押して見守ってあげる、同じように昔の自分が決意とともに歩み始めたことに勇気をもらって"今"の自分が動き出せる。あの日の自分と"一緒"に歌うライブ。
事実上は"1人"で歌わないといけないけど、千砂都ちゃんが言ってたように"昔"のかのんちゃんと"一緒"に過去も現在も未来まで「歌が大好きなかのんちゃん」として連れていくっていうのは素晴らしかったと思いますね。
「私のsymphony」最高でした。号泣でした。
リリースイベントを開催したLINE CUBE SHIBUYAと似てる会場で、リリースイベントで披露した楽曲をかのんちゃんが決意とともに歌う"粋な演出"は反則です。
本当にここの動きが大っっっっ好きで!!!!!!
幼い頃は小さくて頼りなくて震えてた背中を見せていたはずだったのに、"今"のかのんちゃんは画面外から飛び出るほど楽しそうに歌っている姿がたまりません。
前述した通り、5人整列から1歩踏み出した時は胸に手を当てて深呼吸する様子が目立っていましたが、今回は胸に手を当てた後に"自信満々で歌っている"って些細な変化も汲み取れるパフォーマンス芝居だったと思います。
こうゆう一瞬を見たくて観たくて魅せてほしくて「ラブライブ!」を応援しているし、こうゆう瞬間が目に焼き付いた時に「最高だ…!!かのんちゃん大好きだ…!!」って思えるのが本当に楽しいなって。大満足のライブでした。
(1,2枚目)から見事に素敵な歌声を届けている様子にメンバーは驚いていますが、"千砂都ちゃんだけ"は「絶対に歌えるって信じてた」と言ってるように感じるほど落ち着いた表情を浮かべてるのが幼馴染の強み。
5,6話は「かのんちゃん→千砂都ちゃん」の矢印で支えてあげる物語になっていたのに対して、今回は「千砂都ちゃん→かのんちゃん」と逆転してサポートする物語になっていたのも、今まで"差"を実感してた千砂都ちゃんがついに"対等"を自覚できた瞬間だったのかもですね。
全員が「ラブライブ!」を優勝できる気がするって感触を手に入れたまま突入する最終話、とても「ラブライブ!」らしい疾走感をここまで描いてくれたことに感謝して楽しむ予定です。最高の11話でした。最強の11話でした。
個人的な感想
ただのボケ要員になってますよね(笑)
まさか恋ちゃんがこんなにポンコツだとは予想もしていませんでし…いや本当はめちゃくちゃ知ってました。
汚れてしまうからなのか冷たいからなのか、ちゃんとモノを敷いてから座っているのが可愛くて好きです。
EDでスカートを包みながら直接座っているすみれちゃんとは性格の違いが出てますよね…どっちもアリ!!
EDの入り方も今回はズバ抜けて震えました。
カメラが後ろ側に回って"前方(=未来)"を映しつつ、その前方からは"光"が差して彼女たちを照らしているって考えたら期待しかないです。構図もかっこいい。好き。
ついにEDで5人が揃った!!激アツ!!
加えて、個人が登場して映っている間が"担当パート"になっているのもたまりません。ありがとう。好き。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
リプ,コメント,拡散の方もして頂けると嬉しいです。
noteの方でも「♡(スキ)」を押すと愛が広がります。
では、次回は『ラブライブ! スーパースター!!』12話の記事でお会いしましょう。銀河ー!!!🪐
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?