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『ラブライブ! スーパースター!!』6話を語る。

うぃっすうぃっすうぃっす、蕩です。
前回は不穏な空気を滲ませて千砂都ちゃんを追い詰めていたのが辛かったというか、推しが八方塞がりで苦しんでいる様子を描くのは勘弁してほしい気持ちでした。

でも今回で弾ける笑顔,キレキレのダンス,を特に魅せるようなパフォーマンスを拝むことができて満足です。
ダンスは厳しいですが、自分も画面の前で弾けるような笑顔になっていた気がします。泣いてるけど。

千砂都ちゃん,かのんちゃんの素敵な関係性に触れつつも個人的な解釈で"感情爆発"の記事になっているので、最後まで読んで頂けると嬉しいです。よろしく!!

「夢見ていた」

絵コンテ:誌村宏明
演出:遠藤広隆
脚本:花田十輝
総作画監督:斎藤敦史,佐野恵一
作画監督:いとうまりこ,尾尻進矢,木村文香,
                 永山恵,山村俊了
作監補佐:粕川みゆき,齊田博之,佐藤誠之,山口保則

ダンスパート絵コンテ・演出:京極尚彦
ダンスパート作画監督:鄧佳湄,久松沙紀,水野辰哉

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幼い頃は虐められていた千砂都ちゃん。
弱気,泣き虫だった彼女を助けてくれたのは,救い出してくれたのは,"澁谷かのん"だったという過去が発覚。

かのんちゃんは元気にブランコを漕ぐ(=強い意志を持って動いている)のに対して、千砂都ちゃんは"ブランコを漕いでいない(=殻から抜け出せない)"を象徴しているように受け取れるんじゃないかなって。

澁谷かのんはいつでも救ってくれる。感動的な場面。
でも、「助けられるばかりの自分は嫌だ」という気持ちがあるからこそ、差し伸べてくれた優しい言葉を素直に受け取ることが出来ないという、感動的ではありつつも後向きな姿勢が目立つ幕開けになっていました。

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ということで、癒しコンビ投入。助かる。
すみちれゃんは"ショービジネス,ギャラクシー!!,グソクムシ"の3つしか持ち合わせてないはずが、実は料理が上手い事実に可可ちゃんと同じくらい驚きました(笑)

シリアス要素の反面、明るい雰囲気の2人がドタバタ盛り上がっている様子に加えて"素早いジャンプカット"で映像的にもテンポを上げているのが絶妙ですね。

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さてさて、本題へ。ちーちゃんに絞る。
今回は"片側がない"ことを強調していた気がします。
きっと"片側(=かのんちゃん)"を示唆しているんだろうなってことは"千砂都ちゃん自身"が1番わかっていると思うんですよ、相当メタ的なこと言ってるの許してね。

でも彼女は"かのんちゃんを支えている"と思える経験をした記憶がないうえに負けず嫌いな性格なので、「自分だけが頼っている」という思考に至ってしまったからこそ、どこか"千砂都→かのん"に対する考え方が歪んで「1人の力で達成する」みたいな結論になったと思います。

言葉の綾,というか"考え方の綾"かも。
何て言うか"助けてもらった側"って気持ち的に立場が弱くなったり、または"ヒーロー"に見えてしまって自分を卑下したくなる方向に進むのは理解できるというか。

だから千砂都ちゃん的には「一緒"じゃないと"成長できない」と考えていたと思うのですが、やっぱり「一緒"だからこそ"成長できた」って素敵な関係じゃないですか。
こういった"考え方の綾"が2人の間,というか千砂都ちゃんが抱える亀裂を生み出したんだろうなって解釈です。

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脱げてしまった"片方の靴"。
いじめられっ子に冷たい視線,悪口,を浴びせられても反発することはできず、ずっと同じような日々,景色が待っていた可能性も否定はできない。でも"両方の靴"を履くことが出来たら千砂都ちゃんは変われるかもしれない。

現れたのは"澁谷かのん"だった。彼女が変えてくれた。
靴は両方履くことで効果を発揮するもので、千砂都ちゃんも"かのんちゃんと一緒にいること"で自分の魅力を最大限に発揮できるといった意図を含んでいたら素敵だなって思いました。2人が揃うことで歩き出せる!!

でも、千砂都ちゃんは後ろめたさを感じてる。
かのんちゃんに対する複雑な劣等感,負けず嫌いな性格が裏目に出て曲げられない,で全身を縛り付けられて動き出すのが難しい。やっぱり幼少期からの壁は頑丈です。

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それでも。それでも。いつだって。
かのんちゃんは"頑丈な壁"を破壊してくれる。

幼少期にいじめられていた時も,自分を縛り付けている頑固な壁に当たっている現在も,かのんちゃんが千砂都ちゃんだけを見つめて"同じ構図"で迎えに来てくれた瞬間は涙が零れてしまいました、ずるい演出ですほんとに。

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"2人一緒"だね。2人とも頑張ってきた。
お互いがお互いを見て。
お互いがお互いを大切に想って。

私ね…本当にあの時感激したの!!全身が震えた!!  (か)

「私…かのんちゃんができないことをできるようになる!!
かのんちゃんの"歌"みたいに大好きで夢中になれるもの!!私も持てるように頑張る!!」    (ち)

何て"かっこいい"んだろうって!!
私もちーちゃんのこと見習わなきゃって。
真似できないくらい、歌えるようにならなきゃって。
ありがとう。
あの言葉があったから…
私,今こうして歌っていられる。  
 (か)

かのんちゃんの"カリスマ性"に脱帽。
ずっと千砂都ちゃんは「私だけが…」って劣等感のような呪縛に囚われ続けていて、そんな自分を変えるために頑張っていたダンスは"呪縛"を固くするだけだった。

でも、この台詞が縄を解いてくれる。
ダンスを頑張る姿勢こそ,夢中になれるものに全力で挑み続けようとしている姿勢こそ,「かのんちゃんを助けていた」という事実が昔から"存在"していたということ。

きっと千砂都ちゃんが"最も欲しいモノ"だったと思うんですよね、ダンス大会優勝,成長の実感,といった当初の目標達成よりも"澁谷かのんを支えていた"って事実が何よりも欲しかったと思うんですよ。涙腺やばい。

前述の通り強調してた"片側だけ(=1人)"じゃなくて、かのんちゃんから"お互いに(=両側,2人)"を示しつつ感謝を伝えてくれたのが、何より救われた気がしますよね。
"最も欲しいモノ""最も欲しい時"にあげられるなんて王子様と錯覚しました、この2人が尊くて困ります!!!!

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Twitterでも呟きましたが、最初は"窓のフレーム"が2人を断絶した挙句に、かのんちゃんが差し伸べた"手"を振り払ってしまうほど邪魔なアイテムになっている。

でも前述の通り、かのんちゃんが「ちーちゃんに救われた」という言葉を伝えることで互いの気持ちに障害物が消えた(=窓のフレーム)からこそ、最終的に2人は"窓のフレームに収まる(=お互いが感謝して,同じ気持ちになっている)"という展開に大号泣。王道の演出は素敵です!!

ここで!!千砂都ちゃんの感情が大爆発!!!私も爆発!!!
同じフレーム内に収まった程度では足りず、さらに限られたフレームの中で"隅に詰める"ほど激しく抱きしめるなんて相当嬉しかったんだろうなあって。

同枠に収まった瞬間から2人の顔に"日差し"が徐々に当たり始めて、"最強の「ういっす!!」"を交わした時には曇天が"晴天"に変わっているのも含めて最高でした。

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ダンスで結果が出たら,どうするのですか?  (こ) 

そんなの決まってるよ!!  (ち)

この台詞…表情も踏まえて熱すぎる。
ダンス大会で優勝できなかったら"退学"するつもりとは言っていましたが、優勝したら「そんなの決まってるよ!!」だけでどうするかは言っていないんですよね。

でも、優勝したら"スクールアイドルを始める(=転科)"ことが決まってたんだろうなって。予想だけど。
"退学"に関しては曇りつつ仕方ない表情を浮かべて話していましたが、"ダンス優勝(=転科)"を話す時は穏やかな表情になっているのが何よりも証拠かなって。

ずっと"かのんちゃんを助けられない(=退学)"未来のことばっかり考えてしまう気持ちが前に出る比喩を含めて"退学届が前に出る"ようになってましたが、前述した会話で"かのんちゃんを支えることができた(=スクールアイドル,転科)"の気持ちが追い抜き、最終的には"転科届が前に出る"ように配置したと思いました。

さらに、「未来予報ハレルヤ!」と同じ構図。
かのんちゃんは"歌"に対してトラウマを抱えて真っ直ぐに向き合うことに怯えていたけど、「未来予報ハレルヤ!」で乗り越えた瞬間にこのポーズをとる。
一方で千砂都ちゃんは"ダンス"に対して自分の中で歪な考え方が生まれて向き合うことができなかったけど、乗り越えた瞬間にダンス大会優勝で同じポーズをとる。

虹ヶ咲も最終話でジャケ写演出をしてましたが、今回はただ同じではなく"物語の意味"を詰め込む意図を含むといった"コンテンツ内の刺激による成長"まで感じられる粋な演出の素晴らしさ。最高のジャンプです!!!!!

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いつも傍にいた。君の眼差しが。
諦めない"勇気"をくれた。

ライブシーン!!常夏☆サンシャイン!!EFFY楽曲!!
物語が展開される中で千砂都ちゃん→かのんちゃんが想う"ヒーロー,感謝"的な描写はこれ以上ないくらい詰め込んだので、逆方向の描写も本当はほしいところ。

さて、この楽曲…作詞が"澁谷かのん"なんですよね。
だから歌詞の全てが"かのんちゃん→千砂都ちゃん"になる逆方向の描写。設定,構成の妙が舞い降りてきて脱帽。
お互いが想う感謝の気持ちを本編の中で描こうとしたら数話を費やしてしまうんですけど、かのんちゃん視点は今までの中に散りばめつつ"作詞"で伝えるのは圧巻。

いつも傍にいた君(=千砂都ちゃん)の眼差しに、かのんちゃんは"勇気"をもらっていた事が一瞬でわかる。
結局のところ千砂都ちゃんも"勇気"をもらっていたと思うのでお互い様ですが、「常夏☆サンシャイン」の歌詞は"かのんちゃんの千砂都ちゃん愛"と思って聴いて,そして観て頂ければ十分かなって。愛がいっぱいだね!!

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これが最後です。
サブタイトルを知った日から「夢見ていた」って過去形と解釈していて、5話の不穏な空気を含めたら"夢が叶わない"ことも有り得るというか…伝えるの難しいですね。

作品的に"想い"は絶対に届きます。心配ない。
ただ何となくの話ですが、6話中盤までの千砂都ちゃんは冗談抜きで「1人で胸を張れるように頑張る」ことを「夢見ていた」とも受け取れるんじゃないかなって。

ゴールは"かのんちゃんの隣に立つこと"で同じだけど、最初は「1人で胸を張れる」って言い切れる状態で隣に立つことを「夢見ていた」と揺るがない頑固な考え方。

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ずっと"夢見ていた"気がする。
こういう日(=かのんちゃんの隣に立つ日)が来ることを。

でも「お互いが助け合うことで成長できる」って気持ちになれた瞬間に"過去形の凝り固まった夢"が覚めて、かのんちゃんの隣で踊ってパフォーマンスするのを「夢見ていた」って純粋な気持ちに生まれ変わる"ダブルミーニング"的な解釈もあるかもしれない予感に襲われました。

最高の6話でした。期待の何倍も超えてきました。
完璧に千砂都ちゃん…ちーちゃん推しになった方も多い気がしますね、私は推しです!!推します🐙!!!

個人的な感想

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恋ちゃんの背景というか,素の性格みたいな部分をチラ見せしてて最高でした。めちゃくちゃかわいいです。
残すメンバーは彼女だけですけど、今回で僅かに風呂敷を広げていたから加入回にも滑らかに入れそうで「抜かりないな〜」って思っちゃいました、待ってるぞ☕️

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ここ!!めちゃくちゃ好き!!
ちーちゃん×かのんちゃんでシリアス要素を含ませ続けて重い雰囲気に染まりそうでしたが、この2人が言い合いをしつつも仲良くしている描写に助けられたなってしみじみ思いますね。絶妙なカップリング関係で好き。

というか、すみれちゃんも初パフォーマンス。
何かこう大事な舞台を奪われてしまうのが彼女らしいと言いますか、ただ可愛い笑顔でライブしてる姿を拝めただけで幸せでした。お腹いっぱいです。

振り付けもかわいいです。いや…かわいい‪🍦‬🪐
普段から目隠し的なイジワルをやり合ってるけど"実は仲良しです"みたいな流れの振り付けがたまりません!!

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「ダンス大会の描写を飛ばしちゃうの?」って思った方もいると思いますが、ちーちゃんが「行ってくる!!」って走り出した表情を見たら十分な気がします。最後です。

あの時に優勝は決まっていました。恐らくだけど。
きっとダンス大会優勝は通過点程度にしか考えていなくて、"かのんちゃんの隣でスクールアイドルやる"しか見えていなかったんじゃないかなって思いますね。

最後まで読んで頂きありがとうございました。
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では、次回は『ラブライブ! スーパースター!!』7話の記事でお会いしましょう。まんまるー!!🦉

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