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「NJU歌謡祭2022」を振り返る

どうも。蕩と申します。ただの大学院生です。

スクショは禁止なので、表紙は「にじさんじ公式(@nijisanji_app)」から引用しています。

普段は「アニメ」について簡単な感想、その作品の演出や構成に関して自分なりに細かく考察したものを投稿しているのですが、実は「にじさんじ」のことも大好き(ハマったのは最近)なので、その事についてもラフな感想をつらつら綴っていきたいと模索中です。

という事で。最初は「NJU歌謡祭2022」の感想。

はじめは無料パートだけを視聴する予定が、2日目の有料パートとともに退場する悲しさにどうしても耐えられず、結局はチケットを購入して「全日程」を視聴した感想として、各日の「個人的お気に入りユニット」をいくつか取り上げていくので、是非よろしくお願いします。

最後まで読んで頂けたら幸いです
皆さんの「お気に入り」も知りたいところ。
とにかく「最高だった」ことは間違いない🌈🕒

● Day1

にじさんじ公式(@nijisanji_app) 引用


◎ 「ステラ」-宮益坂軽音部-

1日目から「最終回」を迎えてしまいました…!

ロキさんの歌声から始まって「ステラ…!?」と興奮気味に耳が踊り始め、段々と重なっていく4人の歌声であったり、「このメンバーは本当にこの楽曲が好きなんだろうな」と思わせてくれる一体感に序盤から感動が止まらなくなったのは間違いない。

バーチャルなので、メタ的に言えば実際に演奏しているのかどうかは素人目線で判断は難しく、そもそも大して気になりもしないのですが、やしきずのドラムを筆頭に"担当楽器が鳴っている時に担当者が弾いているような動きとリズムをとる"ことの徹底さがパフォーマンスに対する"没入感"を爆発させていて、本当に素敵なユニットでした。

ドーラ様がラスサビの歌い終わりにギターを弾きながら「くるっ」と振り返って、メンバーと顔を見合わせる瞬間にグッときました。お気に入りです。

◎ 「おとせサンダー」 -夢星家-

テンションぶち上がり…夢星家好き…!

夢追の伸びが素晴らしい原キー化物歌唱を存分に発揮するような選曲で、聴いてて本当に気持ちが良かったですし、星川はかわいい歌声とかわいい動きとかわいい顔面で殴り続けてくるので、カメラさんが頑張った瞬間は特に「かわいい」が漏れてしまう。

勿論ライブということもあり、楽曲的にも普段の配信みたいな絡みはありませんでしたが、むしろそのお陰でパフォーマンスに集中することができた気がします。とは言うものの、ラップの夢追パートに重ねる星川には"クソガキムーブ"がちゃんと垣間見えたのも、嬉しかったのは間違いないです。

袖が有り余っている星川と、袖が皆無の夢追。
それもまた1つの魅力なのかもしれません。

◎ 「紅」 -SilverDevilS-

これを待ってたんだ。この忘年会らしさ。

昨年の「ぶっ生き返す」も最高でしたが、今年もユニットの路線は概ね変わらずに「紅」を選曲したのが大正解で、目がキマってる葉山、滑舌がめちゃ悪いのに英語パートを投げられるでびちゃん、デカくてかわいいアルス、マラカスの白髪おじさん最高。

サビまでの間奏がありえないくらい長い「紅」を選曲した結果、「うおおお!」「どけー!」と怒号が鳴り響く前代未聞のステージに爆笑は勿論、間奏が長すぎて体力もネタも若干尽きたところには身内ノリの果て的なものを感じられ、めちゃくちゃ楽しかった。

アルスがソロパートでキーボードじゃない方を弾いてる時は「そっちじゃねえよ!!」って心の中で叫んでしまいましたが、たくさん笑いました。

◎ 「ロマンスの神様」 -楓と美兎-

やっぱり委員長…かえみとなんだよな…!
さすがインターネットの女だよ…!

選曲とユニット、前奏のプロレス臨戦態勢でしか見たことないような姿勢に「あ…」と思ったものの、歌い始めた瞬間からは可愛い顔と上手すぎる歌唱で少しだけ安心を覚え、最終的にはサビ手前の怪しい挙動で「やっぱりそうなるよな!」と確信を得た瞬間の落差。

たぶん3日間で一番笑ったかもしれません。
MMD再現でも十分ですが、そこに全力を注ぎつつも歌唱に関しては全力かつ「まじで上手い」っていうネタと実力のバランス加減&線引きが絶品です。

1日目は無料パートですが、やはり有料化したことで全体的なパフォーマンスのクオリティは上がっていると内心感じていたところ、ちーちゃんが「星空のディスタンス」で弦に届きそうもないアコギを弾きもせず担いで踊り出したり、「1期生さあ…………」って気持ちになれて「これだから良いんだよな」と感じましたね。

収録になったからこそ可能な仕様を最大限利用してくるのは勿論、インターネットを通して存在している媒体が「インターネットから逆輸入」をする繋がりの心地良さには感動すらしてしまいました。


● Day2

にじさんじ公式(@nijisanji_app) 引用


◎ 「エイリアンエイリアン」 -三田間-

有料パート一発目に相応しい選曲すぎる…!

やっぱり人間なので、有料となった瞬間に期待が大きくなってしまうと思うのですが、おそらくチケを買ってる人間なら大半が知ってる「エイリアンエイリアン」を選び、謎の装飾を頭につけ、歌の上手さとかっこよさと可愛さを兼ね備えてるユニットをぶつけてきたのは、最適解でひっくり返りそう。

甲斐田が明那とひまちゃんに蹴られまくるのは解釈一致すぎると言いますか、「蹴るな!」「これこれ」が同時に生まれる謎の満足感は一体。

簡単かつ奇妙な振り付けで同じことをしているのに甲斐田だけ面白くなっちゃったり、ひまちゃんに対するカメラワークが無駄に壮大でめさめさ可愛いが渋滞していたり、明那の歌には聴き入ってしまう。

◎ 「PaIII.SENSATION」 -cresc.-

3日間で、もしかしたら「最優秀賞」の可能性。

正直言って全部が良かったので部分的に語るのは難しいところですが、歌声やダンスの完成度が圧倒的だった他に、パフォーマンスの雰囲気をサポートする様なステージ演出。特にシルエットの演出が完全にマッチしてて最高以外の何者でもない。

ドーラ様のパワフルな歌声とセンシティブで滑らかな腰の動き、クレアさんの優しさを持ち合わせた歌声とセンシティブなガーターベルト、そのバランサー的役割かつ自分だけでも成立する緑仙の魅力と存在そのものが合わさった、素晴らしいユニット。

あまりにも良すぎたせいか、ニコニコの方ではコメントを打てなくなる人間が続出して、ガチでコメント量が減ってるのめちゃくちゃ面白かったです。

結成から年月を経たユニットだからこそ出せる安定感や特有の魅力というのが絶対あると思うのですが、それを保ちつつも更新し続ける姿には大好きが止まりません。

◎ 「メランコリック」 -おりコウ-

この瞬間。おりコウは"ある"だった。

2人ともめちゃくちゃ歌が上手いとか、めちゃくちゃダンスが上手いとか、そうゆう実力的なものがズバ抜けているわけではないと思うのですが、彼らが持つ「キャラクターとしてのポテンシャル」が「壮大なドラマ」を作りあげてしまうんですよね。

互いにクセが強く、合わさった時はそのクセが倍増するものの、自分はそれを「純情」の裏返しだと思っていて、歌みたの「きみも悪い人でよかった」の裏話を語ってくれた時の考え方だったり、今回もそんな「ピュアさ」を存分に発揮してくれたことが選曲や表現から全力で伝わってきました。

りりむが楽しそうにふわふわ歌って踊ってくれてるだけでこっちは十分ですし、コウが最後まで歌いきってくれれば十分なわけで、振りに「ジャンケンをして戯れる」をぶち込んで成立どころか喜ばれるユニットなんて、おりコウくらいなんじゃないか。

皆さん。最後のコウの笑顔みましたか。
私の心はあそこで母性を覚えたと確信しています。

◎ 「誇り高きアイドル」 -Lilly Crown-

ちょっとね…普通に泣いてしまいました。

私は「鷹宮リオン」が、お嬢が特に大好きなので歓喜の嵐だったんですけど、楽曲の大事なパートのほとんどを担当していたことが本当に本当に嬉しくて仕方なかったですし、声が高めなメンツの中で間違いなく低音を支える存在だったと思います。

若干の緊張感と最終回感を漂わせてくる楽曲だと思うのですが、それを椎名が一生懸命頑張っている姿には感動しましたし、あまみゃのあどけない可愛さがスパイスになっていたり、夜見の高低を使い分けた歌声は頭を抱えるくらい良かったです。

浮いてしまうと全てが台無しになるかもしれない台詞パートを、お嬢の「アイドル…!」はむしろ没入感や感情移入を促進させてくれて、リリクラはじめお嬢がこの曲を歌ってくれて本当に良かったありがとう最高だの気持ちで満たされています。

◎ 「Tell Your World」 -みとリゼ-

インターネットに感謝した。涙が出ました。

この楽曲をインターネットに、バーチャル空間に生きる存在が歌う意味であったり、更にそこに確実な説得力を担保する「みとリゼ」だからこそ伝えられる雰囲気を表現していて、頭の中に「インターネットの走馬灯」が流れてきたと言っても過言です。

以前の「チャイナアドバイス」から2人の声が相性抜群なのは承知でしたし、そもそものバックグラウンドだけである種のドラマを解釈させてしまう2人だと思うのですが、完成度の高いダンスと、互いが上と下を行き来するようなハモり、そしてまた交差するようにユニゾンする瞬間は脳汁と涙が溢れる。

委員長は生きるインターネットだな、と。
そして2人ともアイドルだな、と。それに尽きます。

◎ 「宿命」 -ふわぐさ-

2日目のトリに相応しいパフォーマンスでした。

これはもうチケットを買った人間が満場一致で拍手するランキング1位「"届け"のカメラワーク」に関して、例外なく私も心から感動してしまいました。

ただ単に「明那→不破」へ歌割りとともにバトンタッチするだけでも十分でしたが、「不破→視聴者」に届けられる矢印までカメラワークで演出してくれるとは思わなかったですし、それはもう心底「チケットを買ってよかった」と再認識したフィナーレ。

綺麗に動きが揃った素晴らしいダンスも大好きなんですけど、ラスサビの2人のようにバラバラで「それぞれが全力で歌った時に出る一挙手一投足」の衝突も素晴らしいなと思ったり、それに対して歌声は、何度も濾過した並みに淀みなく混ざり合うといった塩梅が絶妙すぎて感動のブレーキが壊れた瞬間でもあります。


● Day3

にじさんじ公式(@nijisanji_app) 引用


◎ 「FIRE BIRD」 -Fa/Sol/La-

正直言ってリピートが止まらないナンバーワン。

にじさんじ内には歌唱力お化け軍団がいくつかあると思いますが、やっぱり「パワフル」な歌声大好き人間としましてはこれ以上ないくらいのユニット構成になっていて、ドーラ様の気持ち良すぎるハイトーンボイスには開いた口が塞がりませんでした。

ドーラ様の歌が上手すぎるどころか美味すぎて多次元宇宙を天元突破してしまったせいなのか、驚きのあまりコメ欄に「!?」が大量発生していたのはめちゃくちゃ面白かったです。

それぞれの個性が強く、また主張が激しいので喧嘩をするかもしれないと思いきや、「美味しいものと美味しいものを合わせたら美味い」って成立するケースもあるんだなとしみじみ思った次第です。

レヴィちゃんは勿論ですが、らんねーちゃんとドーラ様の歌声大好き人間なのでこれからも軽率に歌い続けてほしい。歌ってくれ。3人で!!

◎ 「RADIANT FORCE」 -ABC-

まひまひが大活躍してた。まじでありがとう。

殺陣から始まる世界観の構築はじめ、段々とテンポが上がっていく楽曲も合わさりボルテージが弾け飛んでしまったんですけど、このユニットのバランスの良さったらもう、餃子とビール並の黄金さ。

えるさんの大人びた綺麗で力強い歌声、まひまひの幼さを感じつつも割と低めな歌声、そして低音を支える長尾の大黒柱ということで、3人の歌声が移ろいでゆく心地良さは勿論、混ざり合った時の親和性はシンジくんと初号機も我に返るレベルでした。

後はそうですね、カメラワークが一際輝いているように見えたのは自分だけじゃないと思っているんですけど、舐め回しつつ綺麗に流れたり、スイッチャーさん天才なのかと叫びたくなるほどの切り替えが全員の魅力にバフをかけてて、最後のキメまで100点満点。

◎ 「ドレミファだいじょーぶ」 -汚いレレササ-

司会席に乱入した時点でヤバいのはわかっていた。

笹木の出番多すぎ案件でしたが、「こんなわけのわからないパフォーマンスのためにスタジオ缶詰してたのか(褒め言葉)」と思わせる、それはもうにじさんじにじさんじしてたユニットで笑いが止まらない。

レオスが本家なのかと疑うくらいの再現率に関心する一歩前まできてたところ、「やっぱり声がやけに大きい変な研究おじさんだわ」が勝ってしまったので終始笑っていました。めちゃくちゃ楽しい時間。

どう考えても許されるわけがない笹木の暴れっぷりと、「撮影中です」のフリップを盾に何をしてもいいと勘違いしているレオスのイカれっぷりは清々しさを極めすぎていて、甲子園の時に与えてくれた感動はなんだったのかと自問自答した瞬間は良い思い出です。

◎ 「吹奏楽」 -にじさんじ吹奏楽部-

バーチャルの進化すごい。演奏をありがとう。

最初は「普通にユニットが歌って終わってほしかったなあ」とか思ったんですけど、演奏が終わる頃にはもう「すごい良いものを魅せてもらった」と心が感動に包まれてしまいましたし、クオリティの高さや披露してくれる楽曲数の多さに驚きが絶えないユニットでした。

エリーちゃんがフルートを弾きながら全体を牽引しているようにも感じ、バーチャル上では指揮者すら存在しない中でまとまりのある演奏を達成しているようにも見え、「どれだけ頑張ったんだ」と努力を実力で感じさせる姿には鳥肌ものの塊。

流れるように、にじさんじ全体の楽曲をメドレーで繋いでいくのも鮮やかでしたし、また来年も歌謡祭があるのなら、この「にじさんじ吹奏楽部」を観たいなと思うくらい素晴らしいものでした。

● 総括

今年から有料になったり、収録になったり、運営主体になったことで以前の良さが失われてしまうのではないかとの声も多かった気がしますが、今までの良さとはまた違った「クオリティの高いお祭り」を堪能することが出来て、個人的にはかなり満足するイベントだったんじゃないかなって思います。

無料だったものが有料に変わるのは渋いですし、盲目的にコンテンツを消費するのはどうかと思う部分もありますが、応援しているものに投資するのは当然の話ですよね。提示された金額に見合わないと思ったらスルーすれば良いのであって、私は今回の歌謡祭に対してすごく満足しました。

ARライブが持つ「ここにいる」と示す幸福感は間違いなく増幅していましたし、パフォーマンスや存在自体に「価値」を見出させてくれるタレント達は当然のこと、その「価値」を膨らませてくれた「縦横無尽なカメラワーク」は昨年の何倍も質の高いものになっていたのが良かった。

生放送が持つ良さだったり、無料だからこそ年末をみんなで楽しめたり、スクショ可能だったり、そうゆう魅力が失われた寂しさはあるものの、来年も開催されるのなら是非楽しみたい気持ちです。

3時間予定で2時間終わりは寂しいので、そこだけはどうにか改善してくれると嬉しいですね。

まさかの「スクショ禁止」で文字だらけの寂しい記事になっているのは残念ですが、これからもイベントを楽しむためには守っていきたいところ。

では、また何かしら書いて投稿した時は是非是非。

にじさんじの事について書くのは初めての試みになっているので、読んでみて良かったと思う方は周りの人達にも広めてくれると結構嬉しいです。

拡散やコメントの方もよろしくお願いします。
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最後まで読んで頂きありがとうございました🌈🕒

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