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2018年秋アニメ感想 秋アニメまとめと、今年アニメのまとめ

今期まとめ

 まとめです。
 改めて、今期視聴していたアニメをまとめると。

SSSS.GRIDMAN
ツルネ ―風舞高校弓道部―
BANANA FISH
ひもてはうす
ジョジョの奇妙な冒険 5 黄金の風

 以上の5本でございまーす。
 今期のアニメは……。『グリッドマン』は確かに今期の話題作だったけど、私はさほど好きじゃなかったな。「ダメな作品」というのではなく、私には合わない作品だった。
 『ツルネ』は京都アニメが制作する部活もの、ということで安定感があるが、安定しすぎている。尖った部分がない。老舗としてのポテンシャルはしっかりあるんだけど、そこから突き抜けた画が出てこない。
 『BANANAFISH』は良作だが、後半、絵がだいぶ不安定になっていて、惜しい感じ。『ひもてはうす』については特にコメントなし。『ジョジョ 5部』はただただ楽しい。

 いい作品ばかりだけども、この中のどれかをベストに選べ……というと。なんとなく、全体的にトーンが低かったかな、という気がする。

 確か去年の今頃、「今年のベスト」的なものをやったような記憶があるから、今年視聴していた作品を振り返ってみよう。

今年視聴アニメ 一覧

ポプテピピック
おそ松さん
銀魂
ダーリン・イン・ザ・フランキス
デビルマン crybaby
B:The Beginnig
A.I.C.O Incarnation
ゆるキャン△
ヴァイオレット・エヴァーガーデン

ヒナまつり
ダーリン・イン・ザ・フランキス
銀河英雄伝説
シュタインズゲート ゼロ
あまんちゅ! あどばんす
多田くんは恋をしない
ひそねとまそたん

はねバド!
ヤマノススメ サードシーズン
Free!-Dive to the Future-
BANANAFISH
シュタインズ・ゲート ゼロ
アンゴルモア 元寇合戦記
深夜!天才バカボン
バキ
ハイスコアガール
ぐらんぶる
銀魂
進撃の巨人 サードシーズン

 へー、『ポプテピピック』って今年だったんだ。もううっかり去年の作品かと。振り返ってみると、いろいろあったんだな……いろいろ見ていたんだな。
 というわけで、各シーズンのベストを挙げていこう。

各シーズンベストアニメ

ポプテピピック
デビルマン crybaby

 『ポプテピピック』はギャグアニメに新しい風を取り入れた。ギャグアニメはありきたりではダメ。ギャグは本質が風刺なのだから、アニメ・漫画の形をいかに振り回すのか、固定概念を壊すのか。『ポプテピピック』は本当に何年ぶりかに見た、ギャグアニメの本質が描かれた作品。毎回前編と後編で同じ内容を放送してしまう、しかも主演声優であるはずの上坂すみれと小松未可子が出てこない。アニメという枠というか“形”そのものを壊してくれた。ギャグアニメ界の風雲児らしい活躍を見せた作品。
 『デビルマン』はNetflixで配信された“湯浅版”と呼ぶべき内容。天使と悪魔の抗争の末に、どこまでも転落していく人間の姿が描かれた。悲劇であるのに、なぜかクライマックスは美しい。

ひそねとまそたん

 樋口監督オリジナル作品。樋口真嗣といえば特撮の人……だが実はコメディも得意。樋口監督のコメディの部分が前面に出た初めての監督作品だし、得意とするミリタリもの、空軍を舞台にした日常ものと独創的である部分が多い。キャラクター絵の、あのとぼけた印象もなんともいえない愛嬌があっていい。

はねバド!

 バトミントンをテーマにしたアニメ。バトミントンという珍しい題材ながら、いきなり決定版が生まれてしまった。試合シーンの描写が圧巻。よくぞあそこまで描ききった。ただ、難点はストーリー。主人公に存在感がなさすぎる。

 該当なし

 これといっていい作品に出会えなかった冬。

特別枠

メイドインアビス

 夏頃、ニコニコ動画で配信があったので改めて視聴していたが、やっぱり面白かった。今年放送していた夏アニメの印象が吹っ飛ぶレベルで輝いていた作品。去年の作品だがまだぜんぜん色褪せてない、今年の作品の中に放り込んでもベスト級に輝く傑作。
 いま劇場総集編が公開されている時期なのだろうか? 劇場でも見たいが……時間もお金もないのが残念。

 今年をこうやって振り返ると……もちろんいい作品は一杯あったのだが、その中で突き抜けた作品が見当たらない。一年を代表する作品がない。
 この中で、一番といえば……『ポプテピピック』かな。アニメの表現そのものに踏み込んで、それを笑いという形に仕上げた作品。過去にない表現、そこから一歩進んで「これから」の見せ方を提示した。そういう意味で今年アニメの中でも“クオリティの高い異質さ”を持っていたのは『ポプテピピック』。
 しかしなぜ『ポプテピピック』を今年ベストに挙げることを躊躇っているかというと、ギャグものだから。ギャグものは2度通用しない、という鉄則がある。同じ笑いは2度使えない。その時点で、マンネリになるから。マンネリになったら表現の風刺でもなんでもなくなってしまう。これがギャグものが抱える弱点でもある。
 『ポプテピピック』は今年の作品であるが、年末の今、もうすでに“過去の作品”と見なす空気がある。古びるのが早いのがギャグものの弱さだ。『メイドインアビス』のように、今年見ても来年見ても再来年見ても確実に面白い……というわけにはいかない。
 要するに、『ポプテピピック』はもう一度アニメにすることができない。アニメにするなら、さらなる変化球を持ってきて、アニメというジャンルを前回以上に攪乱しなければならないが……。「物語を延長して次」を描くことができない弱さ、時代を越えられない弱さがあるから、ギャグものはベスト作品には挙げづらい。
 そういうわけで、今年ベストは該当なし。来年に期待しましょう。

 今年ベスト声優は、予告通り内田雄馬君です。『BANANAFISH』は際立って素晴らしかった。文句なしの若手トップランナー。食べ過ぎとケアレスミスには注意してください。

次シーズンについて

 気の早い話ですが、来シーズンの話です。次の冬アニメについてだけど……冬アニメ、1本も見る予定がありません。
 なぜなら、前々から書いていたけど、体調が一向に良くならないから。アニメ見ているとなんか疲れる、というのがずっとあって、今の時期にアニメ見るのはよくないな、と判断。アニメを見ている時間を休む時間に充てます。アニメ見ている時間があまり休息の時間にならないので。
 映画も同じように、見ているとどんどん体力使ってしまうので、しばらく見ていない。どうにかして、体力を無駄に消費しすぎず視聴する環境を手に入れたいところだが。
 休むといいつつ、仕事はしなくちゃいけないので。次の次シーズンまでには視聴環境も変えて見られるようにしたい。

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