深海も成層圏もサバンナも 不条理が世界を支配する
重さ量れぬ風に 散り散りの雪に 凍(いて)れる夜半の静寂
意識覚め 目の当たりなる風景に 夢を見ていた永い一瞬
季(とき)を聴く 逐(お)われることも住むことも 神の御許も 仏の会座も
胸グラリ 揺り戻し 呼吸(いき)浅くして 雨の音(ね) いつか消ゆ十六夜
世を駆ける星が消えて逝く前に あなたを祈る私を 祈る
数多ある映像を 名作と呼ぶ人がいて そう思わせる何かがあって 共感したげな意識があって 釈然としない戸惑いを探しあぐね 漠然とした余白を持て余し 何となく 名作の「…
携帯が掌の上放電し 意識の波に 解き放たれる
屠殺場の匂いを知らぬ世間にて 君説く倫(みち)の価値説く世間
「いま何て言ったの」と 聞き返す価値 抱(いだ)く間も無し 君とさよなら
陽を巡り 月の影など見留む頃 ミミズクの声 今日を凌駕す
奉り納める舞いの一振りの 重なる軌跡 集える御霊(みたま)
思考から あふれる言葉並べても 恒等式になり得ぬ徒労
共依存 ガラスの中で 揺れている灯りで揺れる 影でしかなく
視界には無き音のみが重なりて 流るる川の中と知る朝
手紙があなたに届くまで 七日を要すと告げられた あなたは封を開けるだろうか それから便箋を展くだろうか 列ねた言葉に 思う何かはあるのだろうか 返事を書こうと思うだ…
東風
2024年5月19日 04:07
深海も成層圏もサバンナも不条理が世界を支配する
2024年5月18日 02:12
重さ量れぬ風に散り散りの雪に凍(いて)れる夜半の静寂
2024年5月17日 05:08
意識覚め目の当たりなる風景に夢を見ていた永い一瞬
2024年5月16日 04:36
季(とき)を聴く逐(お)われることも住むことも神の御許も 仏の会座も
2024年5月15日 06:15
胸グラリ 揺り戻し 呼吸(いき)浅くして 雨の音(ね)いつか消ゆ十六夜
2024年5月14日 03:26
世を駆ける星が消えて逝く前にあなたを祈る私を 祈る
2024年5月13日 07:11
数多ある映像を名作と呼ぶ人がいてそう思わせる何かがあって共感したげな意識があって 釈然としない戸惑いを探しあぐね漠然とした余白を持て余し何となく名作の「余韻」と言葉に換えた まだ観ぬ映画の主人公を主演俳優が「罪悪感の塊」と語る その在り方はどう佇みどう揺らぎそうして解(ほど)けることはあるのだろうか 主人公はヒーローでなく聖者でもなくどんな始まりがあっ
2024年5月12日 04:20
携帯が掌の上放電し意識の波に解き放たれる
2024年5月11日 05:38
屠殺場の匂いを知らぬ世間にて君説く倫(みち)の価値説く世間
2024年5月10日 03:22
「いま何て言ったの」と聞き返す価値抱(いだ)く間も無し君とさよなら
2024年5月9日 05:06
陽を巡り月の影など見留む頃 ミミズクの声今日を凌駕す
2024年5月8日 04:55
奉り納める舞いの一振りの重なる軌跡集える御霊(みたま)
2024年5月7日 06:05
思考からあふれる言葉並べても恒等式になり得ぬ徒労
2024年5月6日 02:54
共依存ガラスの中で揺れている灯りで揺れる影でしかなく
2024年5月5日 04:50
視界には無き音のみが重なりて流るる川の中と知る朝
2024年5月4日 05:23
手紙があなたに届くまで七日を要すと告げられた あなたは封を開けるだろうかそれから便箋を展くだろうか列ねた言葉に思う何かはあるのだろうか返事を書こうと思うだろうか あなたへ手紙が届くことを私は時々忘れていたい