見出し画像

5/14のゆる〜く気になる記事 円安と株価

5/14の日経新聞の9面と17面の記事です。輸出によって大きな為替益を計上している日本企業の株価について、円安が株高につながらないという記事です。

「円安なら日本株は買い」というセオリーを投資家が疑い始めていると書いてあります。

そもそもですが、輸出企業であれば円安は買いではあります。とは言え、一概に「円安だから買い」とは言い切れないと思いましたが、記事を読み進めるとそれについても記載されていました。

それはさて置き、このセオリーを疑い始めている背景は「為替介入による円急騰リスクや、中小取引先への還元が大きいから」と記載されています。ただ、自動車メーカーの業績結果(同日17面)を見ると、そんな還元の心配は無さそうですが、、、中小の取引先さん達はしっかり還元してもらっているのでしょうかね。

確かに円安の影響は、まだまだ日本企業に為替益として恩恵を与えているのですが、数年前とは傾向が変わっています。記事によるとドル相場と日経平均の相関性は、グラフによると2010年以前は相関性が高かったものが、2010年代は連動性が極めて薄い状況になってきて、それは2008年のリーマンショックや11年の東日本大震災が要因との事です。つまり、円高や電力コスト上昇に対応して、輸出企業が現地生産比率を高めたり、製品の販売通貨と原材料の仕入れ通貨を揃えて為替変動によるリスクを低減したためです。

こういう状況では、海外投資家は、為替影響は換算とみているそうです。やはり合理的です。
日本企業であるならば、円での利益をドルで換算して、為替影響を除いた実質的な稼ぐ力を見極めるという事が重要です

ゆるい小話でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?