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持続可能な未来に向けて着実な進歩を遂げる”Learning world”を実現する



宇宙からのデータとテクノロジーを通じて、世界をより安全で、より強靭で、そして地球環境に適合した世界にする。


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(175)

<株式会社Synspective>
 2018年に創業され、自社によるSAR衛星コンステレーション※を持つソリューションプロバイダーで、小型SAR衛星の開発・運用からコンステレーションを構築しデータを生成し提供。また独自のデータ解析能力を用いて世界が抱える様々な課題に対して、データに基づいたソリューションを提供している、資本金1億円の宇宙ベンチャーだ。
※SAR衛星コンステレーションとは、合成開口レーダー(SAR)衛星を複数配置したシステムです。SAR衛星は、電磁波の一種であるマイクロ波を地表に当てて反射を受信し、地形を調べる。

同社の主な事業内容は、小型SAR衛星と関連システムの開発・製造・打上を通じた衛星コンステレーションの運用と、その取得データの販売、そしてデータ解析ソリューションの開発・販売で、同社は、データに基づき、衛星による観測データを活用したワンストップソリューション事業を行っている。独自の小型SAR衛星により高頻度な観測を可能にする衛星群を構築し、その衛星から得られるデータの販売、および、それらを利用した政府・企業向けのソリューションを提供している。

南太平洋トンガ諸島における海底火山噴火の解析
南太平洋トンガ諸島における海底火山噴火の解析
インド北部、ヒマラヤ山脈にあるジョシマスが沈下 InSAR分析
阿武隈川氾濫解析

現在、Synspectiveは3つの衛星を打ち上げており、2020年代後半までに30の衛星からなるコンステレーションを構築する計画を立てている。同社は、世界の任意の場所の日次モニタリングとデータ抽出を実現することを目指した第二世代の衛星の開発と打ち上げを進め、30の衛星からなるコンステレーションを完成させ、世界の任意の場所でのデータの連続的な収集を可能にする予定だ。

SAR衛星コンステレーション

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★ 同社の創業者の一人である白坂成功教授(慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科の教授。2023年10月より同研究科の委員長)は、小型SAR衛星の研究開発を行い、その技術を社会に還元する方法を模索していたときに新井元行氏(同社CEO)に出会った。新井氏は、衛星を「データを提供する軌道上のセンサー」と捉え、そのデータを使ったソリューションを考えることでビジネスとして成り立つと確信していた。また、新井さんは途上国でのソーシャルビジネスを通じて、小型SAR衛星データという新たな広域データが、持続可能な未来を見通すために大きな役割を果たすと考えていた。

白坂成功教授(左)、新井元行氏(右)

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◆ 白坂教授は、東日本大震災をきっかけに「小型SAR衛星」の開発に取り組んだ。震災時、日本の地球観測衛星は十分に活躍できず、人命救助に役立つ可能性があったにも関わらず、その機会を逃したことで研究者としての大きな課題感を残し、地球観測衛星の数を増やすことが必要だと考えるようになったが、衛星を打ち上げるには莫大な費用がかかるため、衛星を小型化し、コストを削減することを目指した。

❤  一方、新井氏は、コンサルティングファームでキャリアをスタートし、その後、東京大学で技術経営戦略学を専攻。開発途上国の経済成長につながる再生可能エネルギー技術の導入を研究し、さまざまなプロジェクトに関わった。その経験を通じて、社会課題を技術とビジネスで解決する方法を模索していた。白坂教授は、新井さんを紹介された時に「もう、この人しかいない!」と思い、即座にオファーし、Synspectiveの事業開始のきっかけとなった。現在、この二人の経験と視点が、Synspectiveの強みとなっている。

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時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

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◎Synspective コーポレートサイト
https://synspective.com/jp/
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