見出し画像

遠くにいる”子どもたちの笑顔”を守るために



すべてのカカオ原料を児童労働に頼らない「スマイルカカオ」に切り替えるプロジェクト


★今日は共創の時代・・・サスティナビリティ(156)

<有楽製菓株式会社>
 1955年に創業し、東京都小平市に本社を置く菓子メーカーで、『夢のある安くておいしいお菓子を創造する企業』を標榜し、みんな大好き!おいしさイナズマ級の『ブラックサンダー』を始めとし、『ビッグサンダー』や『チョコケーキ』などを製造する、資本金1140万円、従業員数435名、売上高154億円(2023年7月期)非上場の菓子メーカーだ。

主力商品であるブラックサンダーは、1994年に発売されたチョコレートバーで、サクサクのウエハースに、濃厚なチョコレートとカリカリのビスケットをサンドした、見た目も味もインパクトのある商品で、発売以来、ロングセラー商品として人気を博し、現在では日本全国で年間約2億個を販売する。近年では、ブラックサンダーのフレーバーバリエーションや、サンダーシリーズの新商品を発売するなど、積極的に商品開発を行っている。

.
★ 同社は、児童労働問題の解決に取り組み、主力商品「ブラックサンダー」に使用するすべてのカカオ原料を児童労働に頼らないものに切り替えた。
この取り組みは、児童労働問題を専門とするNGOを通じ、ガーナで学齢期の子どもが学校に行けずに労働を強いられている現状を知ったことだった。ガーナは日本にとって最大のカカオ輸入相手国。鋭利な刃物で実を割ったり、重い袋を頭に載せて運んだり、農薬を散布したり、危険な作業も多い。ガーナのカカオ産業だけで77万人以上の児童労働が確認されている。 同社は、2020年3月に国内の大手メーカーに先駆けて、2025年までにすべての自社商品に使用するカカオ原料を児童労働に頼らないものに切り替えると発表した。その結果、売上の多い「ブラックサンダー」から原料の切り替えを進め、2022年9月の生産分からすべての原料を切り替えた。

_

◆ このプロジェクトは、「スマイルカカオプロジェクト」と呼び、パッケージにはカカオ豆を挟んだ二つの笑顔のイラストが描かれている。これは、「一つは日本、もう一つはアフリカのガーナの子の笑顔を表しています」と、同社の河合辰信社長が説明している。また、児童労働に頼らないカカオを扱う企業から材料を調達し、農家への収入援助や農業指導、児童労働から子どもを守る活動などに対する支援金を上乗せして購入することとしフェアトレードにも配慮している。

❤ プロジェクトの実施にあたって、既存の取引先に相談したが、「急にそんな原料は用意できないと渋い反応をされたり、コストが上がりますよと言われたりした」また、原料を変えることで、商品の味が変わってしまう懸念もあった(河合社長談)。 それでもただ1社、児童労働を排した原料を提供できると申し出た海外メーカーと新たに契約し、原料の一部を切り替えた。

河合辰信 社長

・・・その後、切り替えられた国内メーカーも、児童労働に頼らない原料を供給するようになったんだって・・・(°ㅂ°҂)

.

時代の変化を捉え
これからの生き方を
考えてみよう!

.
◎有楽製菓株式会社 コーポレートサイト
https://www.yurakuseika.co.jp/
◎スマイルカカオプロジェクト
https://www.yurakuseika.co.jp/shfc/
◎カカオから学ぶ児童労働問題(マンガ)
https://bit.ly/47Kn2BG
◎オンラインショップ
https://shop.yurakuseika.co.jp/

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?