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やってみなくちゃわからない

タイトルについて痛感した二日間になった。

昨日1年生ラストの学級会を行った。
議題は
「1年1組思い出の作品を作ろう」
どんな作品かと言うと、一人ひとり紙コップで人形を作り壁に貼り、周りに飾り付けをして思い出を表現しようとする作品。
参考で見せた作品はこれ。

妻が職場で国際教室の子どもたちと作った卒業生に向けての作品

準備している中でどう並べるかでみんながもめそうと言う話があった。
「表彰台みたいな段をつくると誰が1番上がいいかでもめそう。」
「じゃあ、丸にしたら?」
「そうすると、逆さまの人が出てくる。逆さまは嫌だ。」
そんなやり取りをする中で
「丸くして回せるようにすれば良いんだ!」
と1人の男の子が言ってきた。
それに対して、周りの子は
「えー。それ無理じゃ無い?」
という反応。
僕が
「どんな感じでそれ作るの?」
と、聞いてみたがそれを言った子には実現するためのアイディアがなかったた。
そのため、
「みんな横並び」
という案でクラス全体での話し合い臨んだ。

すると話し合いの中で回すことが楽しそうと思った男の子が
「それ作れる!段ボールで作れるからそれがいいよ!」
と言い張り出した。
正直、僕としては段ボールをそもそも壁に貼るっていうことが不可能なんじゃないか?
正直、横並びが良いなぁと思ってしまっていた。
ただその子がなかなか引かずに話し合いがまとまらなかったので、半ば強引に僕の方で
「じゃあ、作ってみてできたら丸で良いっていうのはどうですか?無理だったら横並びにしない?」
と、こちらでまとめてしまった。
1年生に話をまとめるのは難しかったし、僕の話し合いに向けての準備もあまり良くなかったなと反省…

まぁ作れなかったら諦めるかなぁと思い、次の日の休み時間子供たちに作らせてみた。
そうすると、その回したいと言い張った男の子につられて何人かの方がそれを作ることを試し始めた。
僕としては、折角だったら実現させてあげたいので、画用紙で丸を作り、真ん中を画鋲で止めて、それに紙コップをつけるのはどうかと提案してみた。
しかし、彼らはどうしても段ボールが良いようで、段ボールじゃないとできないんだと主張してきた。

いや、どうやって真ん中を止めるんだ。どうしたら回せるんだ。

しかし、休み時間の15分で子どもたちのアイデアから僕の中にイノベーションが起きた。

なんと、丸く切った段ボールの真ん中をに穴を開け、そこに段ボールを丸めて作った軸を通すと言うアイディアを出してきた。
そのアイディアを聞いたときに、僕はピピっと、イメージが共有され子供たちに全力で協力した。

丸めて作った段ボールの軸の端っこを、タコさんウィンナーのように切り開き、その足を足に画鋲を突き刺し、壁に固定した。
そうして固定された軸に丸く切った段ボールを突き刺し、なんと回る土台のプロトタイプが完成したのだ。

子供たちは25個紙コップを並べるサイズ感をつかむことは考えるの難しいと思ったので、アイデアはもらい僕が土台を作ってみた。
そして完成したのがこちら。

すごくいいアイディアすぎて、必要以上に僕が手を動かしてしまったところがあったと思う。
しかし、子どもがアイデアを出してくれなければきっと思いつかなかった。

この土台に一人ひとりの紙コップの人形貼り付け、周りに1年間の思い出の絵を飾り、今年度最後の作品をクラスみんなで作っていきたいと思う。

今回とても大切だと思ったこと
・長々と話し合うより、手を動かしプロトタイプを作ってイメージを共有すること。
・アイデアを出す人、作り出すはじめの1人になる人、実際に完成させる人が違っても良い。連鎖反応的に物事は起こる。
・とにかくやってみなくちゃわからない

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