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小さな主語で語る~子どもたちとの向き合い方#1

「子どもたちがこんなことを言ってたんですよね」
「子どもたちから出た課題で学習を進めた」
「クラスの子たちが気に入っていました」
「クラスの子たちがやりたいことを優先した」

どの言葉も、ボクにとっては「大きな主語」だ。

「子どもたち」って、誰のこと?クラス全員がってこと?
全員がこんなことを言っていたの?
全員がその課題を出していたの?
「クラスの子」って、誰のこと?クラス全員がってこと?
全員が気に入っていたの?
全員がそれをやりたいって言ってたの?

もちろん本当に全員だったかもしれない。
もちろん全員じゃないことがわかった上での「子どもたち」「クラスの子」だったかもしれない。

でも、主語を大きくして語ってしまうことで、見落とされてしまうことがあるんじゃないか。
小さな声(思い)が聞こえなくなったり、小さな声(思い)がなかったことにしたりしてしまわないだろうか。
子どもたちも、先生が「大きな主語」で語ってしまうことで、自分の思いを伝えづらくなってしまったり、自分の居場所を見失ったりしないだろうか。

「大きな主語」で語らなくてはらない場面もある。それはわかる。
それでも、その中で埋もれてしまった小さな声(思い)に触れながら語りたい。
その時に、「大きな主語」に入れなかった子たちに、思いを馳せたい。

そして、できるだけ「小さな主語」で語るようにしたい。


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