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「目指すべきところを共有する前に」~校内研修づくり #2

先日校内研修に関わるある研修を受けた。
その中で、「労働時間が短い人ほど、学び、成⻑できているという実感は低い」というデータから、教師の「学び」を充実させることと、教師の「働き方」を改善することを同時に実現させることの難しさに触れられていた。

逆に、労働時間が短く、かつ、学べている人。つまり「働き方と学びが両立している人」たちが他の人と違うところはどこか?というデータも提示されていて、その一つが「目指すべきところがしっかり共有されている」ということだった。

これは、ボク自身も校内研修(研究)に関わっていて、心から実感していること。でも、簡単なことではない。とても大事なことなのに、簡単ではなくて、なかなか上手く研修(研究)が回っていかない。
それはそうだ。20人いれば、20通りのやりたいことや、大切にしたい思いがあるのだから、その中で、目指すべきところを共有するのは難しい。

だからボクは、せめて…だけれど、まず研究提案をする前に、毎回伝えてきた「語り」がある。

教室が「学ぶ空間」であるならば、そこの空間にいる教師も「学ぶ一員」でありたい。そして、その教員がいる職員室も「学ぶ空間」でありたい。

今私たちの現場には、大切なこと。考えなければならないこと。やらなければならないことがたくさんある。
25人の教員がいれば、25通りにやりたいこと。大事にしたいことがある。でも、学校研究に費やされる時間は限られている。

学校研究は、このような状況の中で、共有できるところや、折り合いをつけられるところを見つけ、学校研究を進めることで、「自分たちを勇気づけるもの」でありたい。

例えば、国語の研究がやりたいと思っていたのに、算数の研究をすることに決まった。「国語なんかやりたくないな…」ではなくて、自分の関心がなかった算数をやることで、教師としての幅を広げたり、国語に生かせるヒントを得たりする。そんな校内研修(研究)にしたい。先生たちにも、そう伝えていきたい。



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