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校内研修(学校研究)のススメ方〜その1

今日(5月1日)が今年度初の研究全体会だった。
ボクは、今年度、研究(研修)部長という立場ではなく、研究(研修)部の後方支援というか、ブレインスタッフ的な役割を担っている。*札幌は、研修部とは言わずに、研究部というので、こんな回りくどい表現に。

学校研究(校内研修)に「これが正解だ!」というのは、もちろんない。
でも、今年度の勤務校の研究(研修)体制は、ボクが「学校研究って、こんなふうになっていけばいいな」と思う形に限りなく近い。
そんな今年度の第1回研究全体会が、今日だった。
どうして理想の形に近いと思えているのか。

学校研究(校内研修)に関しては、いくつか書き散らかしているので、今回時系列に沿って説明していくことで、自分の中でも整理ができ、校内研究(研修)で悩んでいる、どこかの人(たち)に届けばいいな…と思う。
しばらく続けて書いていく(連載風に)。


新年度の研究の方向性は、前年度のうちに提案しておく

新年度の方向性と体制は、前年度のうちに提案しておきたい。
どの学校も1年間の研究(研修)の振り返りをするはず。
その振り返りをすぐに生かして、年度内に提案しておくと、新年度の研究(研修)はすぐにスタートできる。
これをしておかないと、新年度は忙しかったり、行事が立て込んだりするので、なかなか研究(研修)が進まず、1学期も後半になってから動き出すという話も聞く。
学校規模にもよるが、そんなスタートだと、貴重な時間が少なくなってしまい、尻すぼみな内容になったり、一部の人たちだけが学んだりするという状況になる。
もちろん前年度のうちに新年度の研究(研修)の方向性や体制をしておくことのデメリットはある。

一つは、年度末の忙しい時期に、振り返りをし、新年度の提案をする慌ただしさだ。
でも、この連載noteの終わりの回あたりで触れるが、日程を調整すれば、なんとかクリアできる。
ちなみに昨年度(2023年度)は、研究(研修)部長もボクも、卒業生担任だったけれど、年度末に振り返りをし、新年度の研究の方向性と体制を提案した。
もう一つは、新年度の研究(研修)は、新年度に在籍する職員のものであるのに、新年度に異動してくる先生たちが関わらずに方向性と体制が決まっているという点だ。

第0回研究全体会を開く

理想を言えば、新年度の研究(研修)は、新年度のスタッフで、考えていけるといいとは思う。
しかし、①前述したように、新年度に新しいスタッフで考えていける余裕は、時間的にも、気持ち的にもなかなかもてない。
そして、②異動してくる先生たちは、前年度までの経緯を知らないので、そこの部分から共有し、その上で新年度の方向性と体制を検討することが必要になってくる。
ならば、上記2つの状況を考えると、前年度のうちに方向性と体制を提案しておくことのデメリットよりも、メリットを優先すべきではないかと考えている。

そこで、新年度の異動してきたスタッフのことを考え、4月の春休み中に、異動者を対象にしたこれまでの研究(研修)の経緯や、新年度の方向性と体制について共有する時間、第0回研究全体会を開催している。
これってほんと大事で、異動してきたスタッフのこと(思い)を大切にしているということを伝える場にもなっているし、可能な限り同じスタートラインに立てるような配慮だと考えている。
これまで見聞きして来た学校で、こうした場を作っている学校が意外と少ない。

そして、さらに大事なことは、この全体会をきちんと業務予定に入れてもらうことだ。合間を縫ってやるのなら、「異動してきたスタッフのこと(思い)を大切にしているということを伝える場」にはならない。ちゃんと学校として、その時間を業務として位置付けていますよということが大事。
研究(研修)を進めるって、こういう配慮をどれだけできるかだと思う。

回数確保に奮闘せよ

年度末には、新年度の年度計画が動き始める。そこで研究(研修)部が頑張らなきゃならないことは、回数の確保。
研究(研修)の日常化ということはよく聞かれるけれど、年に数回しかない研究(研修)は、やっぱり非日常になってしまう。
数が多ければ、負担感も増えるかもしれないが、それはやり方次第。
それよりも、数を多くし、研究(研修)の日常化を目指すべきだと思っている。
そのために、年度末から新年度に向けて、教務主任と回数確保に奮闘するのが研究(研修)部の役割。
そこで、大切なのは、管理職の後押しをもらうこと。回数の確保に、管理職の後押しは、かなり力になる。

校内研修(学校研究)の可能性を大事にしたい

年度末、新年度初めの枠組みだけをいくつか整理してみた。
ただ、そもそも校内研修(学校研究)は、どう進んでいけば良いのかという視点が大切なので、少しずつその辺りにも触れていこうと思う。

いずれにしろ、多忙化が叫ばれる現場に置いて、同僚性を高めるために、対話をベースにした職場づくりのために、校内研修(学校研究)には様々な点で可能性があるということ。
そして、これまでの一般的な学校研究(校内研修)は制度疲労を起こしているのだから、今の現場を取り巻く変化に合わせて、見直してをしていくべきだと思っている。

ということで、その1は、ここまで。
どこかの誰かに届くといいな。

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