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No Music No Life

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大切な人を想う日に~「満月の夕」

大切な人を想う日に~「満月の夕」

29年前の今日のあの時間、ボクは病院のベッドの中にいた。

移植靱帯の手術を終えた後だった。

病室の朝は早いので、

ボクは、一度起きても、朝食の時間まで、

また寝るということが日課だった。

29年前の今日もそうだった。

今でそうだが、

ボクは、ラジオを聞きながら寝ることが習慣となっている。

だから、29年前の今日も朝に一度起きて、

もう一度寝るためにラジオをイヤフォン越しに聞いた。

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音楽がボクから消えてしまうその日まで。

音楽がボクから消えてしまうその日まで。

一年ほど前のライブでの想いだけれど、
記事にしておきたい。

今年初のライブ。
kobore。
コロナ禍でいくつもライブが飛ばされてたけれど、
この日がやっと2021年ライブ。

SUPER BEAVERも、
ZEPPでやっていたのだけれど、
抽選が落ちたし、
koboreが見たかったので、
いいタイミングだった。

箱は、cube garden。
距離を置いた椅子席。もちろん感染対策のため。

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忘れていく記憶たちの中で

忘れていく記憶たちの中で

The Waterboysというスコットランドのバンドに、「The Whole Of The Moon」という歌がある。1985年にドロップアウトされた曲。
今から36年も前の曲だ。

この曲を聞く度に、思い出す場面がある。
それは、付き合っていた人と、長距離バスの中、1つのイヤフォンを2人で分け合って、この曲を聞いている場面だ。

しかも、バス席の先頭に座っていたボクらをバスの前から見た場面。

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ボクは、遠いところにいるけれど~阪神淡路大震災から26年目

ボクは、遠いところにいるけれど~阪神淡路大震災から26年目

26年前の今日のあの時間、ボクは病院のベッドの中にいた。
移植靱帯の手術を終えた後だった。

病室の朝は早いので、ボクは、一度起きても、朝食の時間まで、
また寝るということが日課だった。
26年前の今日もそうだった。

今でそうだが、ボクは、ラジオを聞きながら寝ることが習慣となっている。
だから、26年前の今日も朝に一度起きて、
もう一度寝るためにラジオをイヤフォン越しに聞いた。
ラジオでは、「神

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人の痛みがわかる人になりたい

「人の痛みがわかる」という言葉で検索していたらドラえもんの映画の話題が出てきた。

どうやらドラえもんの新しい映画にこんなセリフがあるようだ。(ちなみに新しい映画はのび太としずかちゃんの結婚と、おばあちゃんの話が重なる話らしい)

「御父さんが『君は人の痛みがわかる人間だ』と言ってくれた。」

今どんな人になりたい?と聞かれたら、きっと今のボクは、「人の痛みがわかる人」になりたいと答えるだろう。

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くるり「ハイウェイ」

くるり「ハイウェイ」

どうして泣いてしまったのか。
今ではもう思い出せないけれど、
ボクは、この曲を聞いて、これまでに何度も涙を流した。

車の中であったり、くるりのライブであったり、旅先のホームであったり。
だけど、どうして泣いてしまったのかは思い出せない。
きっと大きな理由なんてなかったんだろうと思う。

僕が旅に出る理由はだいだい百個くらいあって

もしかしたら、ボクが涙する理由も百個くらいあって、だから思い出せ

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