映画館での一番古い思い出【日記】
まず、自分の出身はまあまあの田舎でした。
遊びに行くには、徒歩20分のバス停へ行き、バスに30分乗るとやっと駅に到着する。
そんな感じの田舎です。
実家で祖母と一緒に暮らしており、土日祝日は母は仕事に出ておりました。
そのため、祖母がいろんなところへ弟と自分を連れて行ってくれたのですが、その一つが映画館でした。
バスに乗り。
今はもうすっかり廃れてしまったけれど、当時はお店がたくさん開いていた商店街へと歩きます。
その商店街の中に映画館はありました。
床は赤い絨毯張り。
埃っぽい空気。
カーブを描く、古くて大きな階段。
とても古い歴史ある映画館だったと思います。
そしてついに映画が始まる!
たくさんの人が列をなしながら、スクリーンがある部屋へ入ります。
今ではあまり見られない光景ですが、席が埋まり立ち見で見るひともいました。
自分も立ち見の時がありましたが、まだ小さいときだったので、疲れてよく席の脇の階段に座っていた思い出がありますね。
なんて懐かしいんだろう。
自分はそのときの映画を見るんだ!という高揚感をとても大事にしていて、大人になって忘れてしまうのが嫌でした。
だから大人になって席を取って座って、映画を見るぞ!というときも、心の中であの時の感覚を繰り返し思い出してました。
子どもの頃のあのワクワクはやっぱり何物にも代え難いですね。
商店街は今はもうシャッター街になってしまい、思い出の映画館もずいぶん前に閉まってしまいました。
でも自分は一生忘れないです。
大事な思い出です。
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