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ビジネス書の陰謀

待ち合わせの駅ナカの書店。
予定の時間になっても現れない相棒を早く見つけようと、人の流れを追っていたら、
ビジネス書の書棚から発信される”これを読まないと損するよ的光線”を感じ取ったのだった。
書棚は、編集者と装丁デザイナーがタッグを組んで、他を出し抜くべく闘うリングのさまだ。

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へそ曲がりの僕は、地味に沈んでいる一冊を手に取って時間つぶしの立ち読み。
ちょっと待てよ。
もしかしたら、地味に沈んでいると思わせるという術中に嵌まってしまったのかもしれない。

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