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シネマTomore

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映画に関わるエッセーです
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記事一覧

「土を喰らう…」の沢田研二はかっこよかった。

長野の山奥でひとり暮らす作家の日々を描いた映画、「土を喰(く)らう十二カ月」を観たのは、…

ともたか
3日前
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30年ぶり3度目の”深夜特急”はNetflixで

最初に観たのは確か中学生のときに都内の映画館で。 2度目は20代のときにレンタルビデオで。 …

ともたか
1か月前
30

男子に観て欲しい映画

「男子に観て欲しい映画」を二つ紹介します。どちらも原作本も読んで欲しい。見てから読むの…

ともたか
7年前

読んでから見るか・・・

沖縄離島の青い空と真白な砂、デイゴの花と低い石垣、泡盛の香。校庭のカジュマルの大木を囲ん…

ともたか
7年前
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原作へ敬愛の念を感じるリメイク

黒澤明の「生きる」(1952年)とカズオ・イシグロ脚本によるリメイク版の「生きる・LIVING」(…

ともたか
2か月前
27

「ディーン、君がいた瞬間(とき)」

若き写真家デニス・ストックは、映画「エデンの東」の試写会で見た同世代のジェームス・ディー…

ともたか
8年前

「海よりもまだ深く」

ほとんどの生徒にとって校則は窮屈で、思い出せば不思議なくらい馬鹿馬鹿しいものもあった。 卒業して、服装も髪型も、朝寝坊しようが、泥酔しようが、咎める周囲はいても罰則はない。身近な罰則は交通違反ぐらいだろう。 大人になって少しずつ分かってくるのは、目に見えないルールが自分を守ってくれているということ。そのおかげで案外心地よかったり、少し踏み込んだ表現をすれば、ルールがあるから「戻るところがある幸せ」がある。 家族って家族を大切にしようという想いの集まりだということを映画は思

「NEXT GOAL WINS」

ラジオに出演していた外国人ゲストが、日本人が使う「私たち日本人は・・・」と言うときの「私た…

ともたか
8年前

『ビッグ ウェンズデー』

マット、リロイ、ジョンの3人は、カリフォルニアのサーファー仲間。シカゴから越してきたリロ…

ともたか
9年前

『ディア・ハンター』

鉄鋼が盛んなピッツバーグ郊外。工場で働く男たちは、ベトナム徴兵を控えていても、パーティで…

ともたか
9年前

『海街ダイアリー』

市井の女性の人生は、いくつもの時代で彩られている。 不本意の時代、翻弄の時代。 しかし、と…

ともたか
9年前

『天使のくれた時間』

ニューヨーク・ウォール街で金融会社を経営するジャックは、仕事漬けの毎日でも、不自由のない…

ともたか
9年前
2

ブルックリン・ドジャースがメジャーリーグ初の黒人選手J・ロビンソンを獲得したこと…

ニューヨーク、ブルックリンの街角、さもない交差点脇の小さなタバコ店。店主オーギーと次々に…

ともたか
5か月前
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ふとAIについて考えたら、切ない気持ちになった。

日常でも仕事上でも「AI」という言葉が頻繁に出てくるようになった。 今この瞬間も世界中の数十億の人がスマホやパソコンにアクセスしていて、入力される膨大なデータがAIを学習させるなら、AIは想像を超えるスピードで進化している。 10年前の映画、スパイク・ジョーンズ監督の『her/世界でひとつの彼女』でも、パソコンOSのアップデートという表現でAI進化への警鐘が描かれていた。 市井の人たちにとってはAIもコンピューターも同義語。 だいぶ以前から、コンピューターが人間を上回るこ