トモロウ

D・アフター・トゥモロー

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  • トモロウ式ビオトープ

    自宅及び私有地に造成したビオトープ。または私有水田、私有休耕田に関連する記事のまとめです。

  • スナハラゴミムシまとめ

    タニシに依存した生活史を持つ特異な絶滅危惧種・スナハラゴミムシに関する投稿記事をまとめました

  • 白サシ養殖&給餌例まとめ

    白サシ(ハエ幼虫)の養殖効率化案や白サシを各種生物へ給餌した際の感想をまとめました

  • セアカオサムシまとめ

    荒地や草原を好む小さなオサムシ。準絶滅危惧種・セアカオサムシの飼育、繁殖、観察記録のまとめです。

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アオヘリアオゴミムシ置き場

絶滅危惧ⅠA類(CR) アオヘリアオゴミムシ Chlaenius praefectus Bates, 1873 を2022年に捕獲、観察、飼育繁殖した際のツイートを備忘録も兼ねてまとめました。 アオヘリアオゴミムシの羽化 アオヘリアオゴミムシの蛹 アオヘリアオゴミムシの幼虫 アオヘリアオゴミムシ3齢幼虫の脱皮殻標本 アオヘリアオゴミムシの産卵行動 アオヘリアオゴミムシ多産地での捕獲記録 アオヘリアオゴミムシの標本 関連記事 アオヘリアオゴミムシ成虫に寄生す

    • 立派なアマガエル

      水田付近の電柱の下に立派なアマガエルが鎮座していた。 どこでも見られる普通種、その代表のような存在だったアマガエルだが、現在では水田等の湿地周辺でなければそうそうお目にかかる事ができなくなってしまった。 全国的にもそうした傾向が見られるという。 原因は諸説あるが、自宅周辺においては国内外来種のヌマガエルにニッチを奪われつつ捕食圧を受けている事も理由の一つではないかと考えている。 水田でのヌマガエルの個体数は凄まじく、稲刈り後の私有水田を一周するだけで100匹以上は簡単に

      • オランダカイウ(カラー)

        少し前、実家の寝室前に咲いていたオランダカイウ(カラー)。 もしかしたら20年以上この場所に生え続けているのかもしれない。 しかし今年に入ってGoogleレンズで種名を調べようとしたその瞬間まで、この植物の名前を知らないまま生きていた。 一部の在来種にしか興味がなかった事もあって植物への知識や興味が足りず、「コウホネとかクワイ(オモダカ)、サトイモみたいな葉の形をしているから多分どれかの仲間なんだろうな」程度にしか考えていなかった。 実際はサトイモ科らしく、カイウは漢字

        • クワイ・目覚め

          毎年野外で余剰分のクワイを水耕栽培しているサブ水槽にて、今年も発芽が始まった。 イチョウウキゴケにも元気がある。 昨年は厄介者のアオウキクサが最も多く繁茂していたはずだが、ミズメイガによってほとんどを食い尽くされて以降はその勢力を回復できていないようだ。 ここには数年分のクワイ達の根や葉が溜まっており、床材の役割を果たしている。 発芽したクワイ苗も小さな塊茎とは不釣り合いな程に根を張っていた。 少し経てば例年通り勢い良く葉が茂るはず。 地中深くで保管していた大型のクワイ塊

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          階段に集まるオオキベリアオゴミムシ

          4月下旬、あちこちで田植えが始まった頃。 水田に程近いコンクリート製階段の隅にて、5匹以上のオオキベリアオゴミムシが密集する様子を確認した。 こちらの姿に驚いたオオキベリ達は慌てて穴の中に隠れてしまったが、最低でも5匹はいたようだ。 近くに生えていたイネ科植物を穴に挿し込んでみると、少なくとも10cm以上は深く続いている様子。 オオキベリアオゴミムシは集団越冬を行うが、今回の個体達がその生態によって集まっていたものかどうかは不明。 しかし越冬場所としてはかなり利用しやす

          階段に集まるオオキベリアオゴミムシ

          メロンスイスイ🍈((((

          立ち寄った水田にて凄まじい数のホウネンエビが泳いでいるのを発見した。 思わず「あっ」と声を出してしまう。 生まれて初めて見る、憧れの生物だった。 たったの一掬いでこの数が獲れた。 人生初のホウネンエビという事もあって非常に美しく感じる。 流石にこの数を持ち帰り育てる事は難しいので、9割方はリリースした。 ホウネンエビが驚いた際、メダカの高速移動のような動きの緊急回避を見せた。 ホウネンウオという名前が付いていた事にも頷ける。 兵庫方面では「メロンスイスイ」「レモンスイス

          メロンスイスイ🍈((((

          バレンタイン完食・ピンチヒッター理論

          バレンタインデイに貰ったチョコレート達を毎日少しずつ食べていたら、完食がホワイトデイ当日になってしまった。 …と思っていたが、ポケモンスリープにてプレゼントされた「リラックスカカオ30個」を未だに保管し続けていた事をふと思い出す。 日曜日に食材を大量消費したので、期限が過ぎる前に受け取る。 幸いにも今週はデザート週なのですぐに完食できるだろう。 なんだかんだ言って食材バッグは上限が600個あってもすぐパンパンになりがちなので、こういうタイミングでなければ食材は受け取れな

          バレンタイン完食・ピンチヒッター理論

          アオヘリアオゴミムシ2024

          2024/04/26 とある地域にて絶滅危惧IA類のアオヘリアオゴミムシに遭遇した。 この日に3匹、数日後にも2匹を目撃したので、完全にシーズン・インと言っていいだろう。 本種は非常に稀少な生物とされていたが、近年は目撃例が急増しているようだ。 捜索者が増えたというのも大きいとは思うが、明らかにリアルタイムで生息地が急拡大しているかのような印象がある。 昨年に全く見られなかった地域でもある日突然複数匹が発見されるようになるなどの話も増えてきた。 後々に各地の個体のDNA

          アオヘリアオゴミムシ2024

          アライグマの足跡

          先日に近隣市の河川でアライグマを発見したが、今回は在住市はおろか在住町内でアライグマの足跡を発見してしまった。 タヌキやハクビシンの足跡よりも顕著に長い指が特徴的で、人間の手形を小さくしたようにも見える。 アライグマの手先の器用さが足跡だけで容易に想像できてしまう。 自分は農業に携わっていないので直接的な被害を受ける事は少ないと思うが、ガレージやビオトープで飼育している生物やその容器が滅茶苦茶にされてしまう日がいつか来ることを非常に恐れている。 何年か前にガレージでジッ

          アライグマの足跡

          路上のゲンゴロウ

          雨後に公園の近くを歩いていた所、水溜まりの中をヒメゲンゴロウらしき昆虫が泳いでいた。 コンクリートと芝生があるこの場所はグラウンド脇の歩道だ。普段は全くと言っていいほどに水気が無いポイントとなる。 雨が上がって間もないが、どんなタイミングでこの場所にゲンゴロウが飛来したのだろうか。 ヒメゲンゴロウは自宅のビオトープにも数個体が飛来し、現在進行形で繁殖が行われているような虫なので非常に移動性が強いとは知っていたが、水田からかなり離れたポイントで見られた事に驚いた。 都内・池袋

          路上のゲンゴロウ

          2024/04/25コウホネ近況

          日中の時間が足りずビオトープ作りが進んでいないが、ビオトープを作るために深型トロ舟を仮設した場所にて腰水で育てているコウホネが段々と元気になってきた。 コウホネ根茎の採取当時、採取による群落へのダメージをなるべく抑えるため、冬季の減水により外気に晒され凍結と解凍を繰り返して各部位が腐っている「ダメそうな根茎」を数株持ち帰った記憶がある。 腐敗部位を完全に取り除いて切り口に炭粉を塗ってから植え付けたが、元気に育ってくれているようで安心した。 なんなら蕾までできている。早すぎ

          2024/04/25コウホネ近況

          オカモノアラガイの仲間

          朝帰りをする。 立ち寄った近所で新たなオカモノアラガイ類の生息地を発見した。 オカモノアラガイの類は同定が非常に難しいため、正体は分からず。 サイズである程度絞れるとはいえ、小型の個体を小型の種類だと決め付ける事は今の自分にはできない。単純に成長途中の個体である可能性もあるからだ。 オカモノアラガイも成貝は殻の縁に特徴があったりするのだろうか。 周辺ではオカモノアラガイの類が見られる場所が激減してしまったのでこの出会いには心が躍ったが、辺り一面を本種に囲まれている事に気

          オカモノアラガイの仲間

          マイマイカブリの捕食

          帰宅時、在住市内の河川敷に立ち寄ると、ヒメマイマイカブリの捕食に立ち会う事ができた。 マイマイカブリという生き物は日常においてそうそう出会う事はないはずだが、河川敷を歩く頻度が高くなると本種を含む大型オサムシ類の遭遇頻度が抜群に高まる。 そもそも餌となるカタツムリやミミズ、イモムシの数も多い。 マイマイカブリの名の通り、カタツムリを被るようにして捕食する典型的なシーンだ。 この光景を見ると、その和名に凄まじいセンスを感じてしまう。 かつては歴史的仮名遣いに則って「マイマ

          マイマイカブリの捕食

          ワイ将だけのVポイントだったのに

          TポイントとVポイントの統合が開始したとの事でVpassアプリを覗いたら5桁の数字「83574」が表示される。 勘違いして「おっ!結構ポイント貯まってるやん😁👍」と一瞬だけ思ったが、その数字が貯まったポイントではなく今月のクレカ支払い金額である事に気づいた瞬間、この顔になった。 最近はちょっとビオトープ資材を買いすぎた感はある。 まあ、内訳の55550円は三幻神の支払いですが…。 使用していた旧Tポイントと連携をしたら合計10000ポイントを越えた。 あまりTポイント

          ワイ将だけのVポイントだったのに

          土埃塗れのコキベリアオゴミムシ

          乾燥して崩れた畦道の近くでコキベリアオゴミムシが歩いていた。 土埃に塗れた体表は、典型的な越冬中のゴミムシのような風貌。 活動時期になるとこうした汚れはほとんど見られないため、恐らくは直近まで越冬を継続していたものと思われる。 本種を含む湿地性ゴミムシは暖かくなったとしても水田に水が入るまではあまり見かける事がないが、田植えや代掻きのような増水が起こるまではそのほとんどが土中に潜み続けているのだろうか。 アオヘリアオゴミムシやスナハラゴミムシなども全くと言っていいほど見かけ

          土埃塗れのコキベリアオゴミムシ

          掃除屋サカマキガイ

          ピットフォールトラップを行うとコップの底で吸湿した蛹粉などの餌が固着する場合がある。 回収後、時間がある時には丁寧な洗浄をするが、ここ最近は忙しい日が続くので洗浄のほとんどをビオトープのサカマキガイに任せてしまっている。 コケ取り能力は低いが、タンパク質を食べさせる役割としてはかなり仕事が早い。 こうして増えたサカマキガイは各種肉食生物の餌になるし、ガムシなどはアオミドロもサカマキガイも大好物なので一石二鳥の養殖槽となる。

          掃除屋サカマキガイ