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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (September 2023)

今回は9月に聞いていたアーティストの中から〈NEW ARTISTS OF THE MONTH〉を選出していくのだが、この企画をスタートしてからもう数年経つと思うけど、来月はじめてお休みする。理由はexloversのツアーが忙しすぎたり、楽しみすぎたりして、いつもプレイリスト用にまとめている新曲に30曲しか入って無かったからだ。

代わりにexloversをたくさん聞いてほしい。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Al Menne (Los Angeles  / USA)

LAを拠点に活動中のSSW、Al Menneによるデビューアルバム『Freak Accident』が本当に涙無しでは聞けないようなインディーフォーク / ポップ・アルバムに仕上がっている。今作のリリース元であるレーベル〈Double Double Whammy〉に所属してるアーティストやTomberlinLucy Dagusとかが好きな人にもチェックしてほしい作品。僕はたまたま聞いたのだけど、後からシアトルの超最高なインディーロック・バンド、Great Grandpaのヴォーカルであることが判明。歌の感じとかも全然違うので全くイメージできなかった。ソロでは柔らかくて心地良い歌声がとにかく美しく安らぐ。

Asha Jefferies (Brisbane / Australia)

Brisbaneを拠点に活動中のSSW、Asha Jefferies。オーストリアでこのようなSSWが出てくるのは珍しい気もするけど、インディーポップやドリームポップをポップシーンにも片足突っ込める感じのキャッチーさで鳴らしている曲からカントリーやフォークに影響を感じる曲までをこれまでにリリースしている。この「Cruise Control」に関しても最初の出だしはオーストラリアっぽいメロディーを感じさせるけど、全体的にはドリーミーなギターサウンドが軸になったノスタルジックなポップソング。

Colin Miller (Asheville / USA)

ノースキャロライナ州はアッシュビルを拠点に活動中のSSW、Colin Miller。先日リリースしたデビューアルバム『Haw Creek』はアコギを軸にした本当にシンプルなプロダクションだけど、本当に様々なところからElliott Smithからの影響を感じさせるソングライティングがとにかく最高だ。今にも崩れそうなギリギリのバランスで成り立っているヴォーカルを軸にアメリカンなテイストの楽曲がずっと鳴り続く。僕はこれまで彼のことを知らなかったけど、アッシュビルのシーンの中でもどうやら重要な人物らしく、WednesdayMJ LendermanからIndigo De Souzaまで最近注目を集めているアッシュビルのアーティストの作品には軒並みクレジットされている。

Cruel (Chicago / USA)

シカゴを拠点に活動中のMichael Schrieber、Jen Ashley、Brent Favata、Jack Kelseyによる4人組ポストパンク・バンド、Cruel。彼らがリリースしたデビューEP『Common Rituals』はロンドンやNYCともまた違うサウンドで、ガレージ色が強いのが特徴的だ。USのDIYパンクシーンとも繋がりを感じさせるし、シンプルだけど熱くてカッコいい。同じくシカゴではStuck という超カッコいいポストパンク・バンドがいて、彼らを少し彷彿させるなと思っていたらエンジニアがGreg Obisという方で同じらしい。シカゴのシーンはポストパンクにおいても独特なモノが出来上がってるね。

Local Derby (Melbourne / Australia)

メルボルンを拠点に活動中のElsie LangeとLuke Henriques-Gomesによるデュオ、Local Derby。彼らがリリースしたデビューEP『Figuring It Out』の中に収録されているとにかくキャッチーなインディーポップ「Bad Side」が超最高!この曲少しジャングリーポップやギターポップ色が色濃くなったAlvvaysの「Plimsoll Punks」や「After the Earthquake」といった系統の楽曲って感じでインディーポップ・ファンであれば全員が好きになると思う!他にも少し80sの香りもする「Dying To Know」のような曲も超良いメロディー!

Nolune (Los Angeles / USA)

LAを拠点に活動中のNolyn DucichとDaniel Bermudezによるベッドルーム・デュオ、Nolune。これまではインディーフォーク系の楽曲をリリースしていたデュオなのだが、最新曲としてリリースされた「Carver」という曲は彼らの持つそのインディーフォークの素朴さとノスタルジックでシンプルなメロディーにファジーなオルタナサウンドが加えられて更にレベルアップした楽曲に仕上がっている。本当に慣れ親しんだホームタウンのような居心地の良さを感じ取れる前半と、何か色んな想いがぐちゃぐちゃとしたような後半のノイジーなギターの組み合わせが人生を感じ取れて泣けてくる。

Rocket (Los Angeles  / USA)

学生時代から仲の良かったAlithea Tuttle、Baron Rinzler 、Cooper Ladomade 、Desi Scaglioneの4人で結成されたLAのオルタナバンド、Rocket。先日リリースしたデビューEP『Versions of You』は90sのバンドから影響を受けたオルタナ〜スロウコアやシューゲイズなどをミックスした作品に仕上がっていて、シンプルにSonic YouthDinosaur Jr.といったバンドが好きな人にチェックしてほしい。彼らの名前をLAのシーンで見かけるようになってから既にThe Regrettes、Pretty SickHello Marybar italiaといったバンドのサポートアクトを務めているし、僕も大好きなMILLYともよく対バンしていたりと、LAのオルタナシーンの注目新人枠筆頭であることは間違いない。

smol fish (Perth / Australia)

オーストラリアはPerthを拠点に活動中の4人組インディーロック・バンド、
smol fish。彼らがリリースした最新EP『Crocodile Tears』はSorryとかにも通じるようなロンドンっぽいクールさを感じさせる「Sweet Taste」のような楽曲からオーストラリアらしいシンセのサウンドが跳ねる少しダウナーなインディーロック「Big Love」、オモチャ箱から出てきた愉快なシンセとキャッチーで少しお茶目さのあるメロディーが絡み合ってパンク色が無くなったParsnipのような「Conditionally」など楽曲それぞれが全く別の色形をしているけど、EPとしてのまとまりもあって面白い。オーストラリアはやっぱりどんどん良いバンドが出てくるもんだ。

tocago (Tokyo / Japan)

SSWとしても活動している沖ちづるを中心に森飛鳥(Gt)、礒部智(BA)、礒部拓見(Dr)の4人構成で結成された東京のインディーフォーク・バンド、tocago。沖ちづるさんのことはずっと前にライブを観たこともあったし、素敵な歌をうたうなあと思っていたのですが、新しいバンドをはじめたという前情報などを得ていないまま、たまたま「Wonder」という曲を聞いてハッとさせられた。本当に今日本に出てきてほしかったバンドだったので。ヴォーカルを一番に活かしたインディーフォークではあるのだけど、Big Thiefを感じさせる優しさと狂気が入り混じったような感情を歌と演奏から聞き取れる楽曲で、その曲に宿った言葉には中々できないアメリカっぽさを日本のインディーフォークから初めて感じたし、本当に最高なバンドが結成されて嬉しい限り。レコードで聞きたいよね。レコードで聞きたくなる音楽って無条件で良いものなんだ。

urika's bedroom (Los Angeles / USA)

LAを拠点に活動中のプロデューサー、urika's bedroom。彼は元々僕が今年イチオシとして紹介しているLAの3人組、untitled (halo)の作品のプロデューサーとして知ったのだけど、Youth Lagoonのサポートミュージシャンなどとしても活動している。そのurika's bedroomの自身初のシングル「Junkie」はまさにuntitled (halo)とかでも感じるダウナーなムードに少しYves Tumor辺りのオルタナR&Bとかの要素をミックスさせていて超最高。Alex Gからの影響があるのも少しだけど感じ取れるし、アコギの音の使い方とかも抜群過ぎますね。これから彼自身のソロもそうだけど、プロデューサーとしても多くの名前を見ることになりそう。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!

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High Sunn 来日ツアーやります!

僕は12月8日の新宿MARZの公演を担当します!

出演者はHigh Sunnの他に先日コラボシングルをリリースした内山結愛さんも所属しているRAYとその曲の歌詞を書いてくれた夏botさん所属のエイプリルブルー、そして過去にもイベント出演してもらってる信頼おけるMoon In JuneとBearwearというラインナップでお届け!間違いない日だと思います!

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