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〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (July 2023)

最近、海外の化石掘り番組を見ていた。歴史とかも死ぬほど興味無かったし、過去について学ぶことは何一つ好きじゃなかったけど、楽しい。福井県に恐竜博物館があるらしいので、行きたい。カナダにもあるらしい。気持ち的にはやっぱりカナダに行きたい。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

AUNTY RAYZOR (Lagos / Nigeria)

ナイジェリアはラゴスを拠点に活動中のラッパー、AUNTY RAYZOR。〈HAKUNA KULALA〉からリリースしたデビューアルバムには各方面から凄腕プロデューサーが集結しビートを提供するなど、アーティストからの信頼も注目も厚いラッパーだ。HIP-HOPではあるのだけど、アフロビートやR&B、更にはエクスペリメンタルの要素も混ぜたパンキッシュで鋭い楽曲が特徴的で、ラップの迫力も凄まじい。本当に彼女にしか使いこなせないでは?というビートの上にラップを乗せてたりとここ最近の新人ラッパーの中でも特に個性的な存在だと思う。ナイジェリアのアイデンティティを大事にし、時には国の代表的なトラックを使用することもあるので、その辺の新鮮さも面白い!

Claire Rosinkranz (Agoura Hills / USA)

USはカリフォルニア州のLAの近く、Agoura Hillsでパパと一緒に楽曲を制作しリリースしているという2004年生まれのClaire Rosinkranzは次世代のインディーポップ・スター候補の一人である。「Backyard Boy」という曲がTikTokで跳ねて、その年の〈MTV Video Music Awards〉で賞を受賞するなど、既に注目を集めている。楽曲も基本的にポップスではあるのだけど、Mazie辺りにも近いカラフルでオモチャ箱から飛び出してきたかのようなインディー色の強いサウンドを得意としているので、その辺りのベッドルームなカラフルポップが好きな人にはぜひチェックしてほしい。10月にリリースするデビューアルバムで一気に飛躍すること間違い無しのアーティスト。

Computerwife (New York / USA)

NYを拠点に活動中のAddie Warnckeによるノイズポップ・プロジェクト、Computerwife。ローファイテイストの音色でシューゲイズ、エモ、オルタナ、ノイズポップ、エクスペリメンタルなどをミックスしたWeird Popを鳴らす。マインド面でのパンク色がとにかくクールだし、Sword IIなど2023年にデビューした注目のアーティストのシーンとも繋がるし、少し前ではあるがJunior Varsityが主催していたイベントにJean DawsonJames Ivyとも一緒に出演していたりもする。NYCの一番おもしろいシーンの真ん中にいる存在。何にも染まらずに一生このままローファイでパンクをやってほしい。

D.B.inches (Tokyo / Japan)

東京を拠点に活動中のインディーバンド、D.B.inches。一度解散し、2021年に新メンバーを迎えて再結成した経緯を持つバンドでデビューEP『Instinct, Filter Bubble』を先日リリースした。その作品の中でも先行曲として公開されていた「That I」という曲が特に最高で、個人的にも注目していつもチェックしている〈Shoegaze Now〉という海外のプレイリストにも選曲されているのも超納得だ。シューゲイズはもちろんだけど、90sのUKっぽさから日本らしいキャッチーなメロディーが組み合わさってるのも素晴らしい。他にもEPにはよりオルタナティブなサウンドを日本らしいメロディーで突き詰めてる「Hikari」という曲も収録されているし、このバンドが海外で評価されたら面白いと思う。

‎Georgia Gets By (Auckland / New Zealand)

ニュージランドはオークランドを拠点に活動中のSSW、‎Georgia Gets ByはBROODSのヴォーカリストとして活動しているGeorgia Nottによるソロ名義のプロジェクト。Georgiaがより自分の内側にあるものを表現したいという想いでスタートさせたソロプロジェクトで、BROODSと同様にポップスではあるのだけど、ダンサブルなサウンドを基調としているバンドに比べるとより、切なくて内省的なヴォーカルとサウンドが目立つし、それでいてメロディーではポップセンス爆発しているのも最高である。

Loupe (Amsterdam / Netherlands)

オランダはアムステルダムを拠点に活動中の4人組、Loupeというバンドはドリームポップやアートロック、更にはインディーポップまでを鳴らすバンド。今夏リリースされたデビューアルバム『Do You Ever Wonder What Comes Next?』とかはまるでアートポップに目覚めたThe Acesのような素晴らしい仕上がりになっている。全体的にオシャレで上品なオーラを醸し出しているバンドだけど、ヴォーカルの歌声が少しBig TheifのAdrianne Lenkerを彷彿させるエモーショナルな要素を持っているのも最高。基本的にジャンルレスで一つのジャンルに括るのが難しいバンドだけど、どの曲も偏りなく素晴らしいです!

Matilda Mann (London / UK)

ロンドンを拠点に活動中のSSW、Matilda Mannはインディーフォークからの影響を一番に感じつつも、60sのレトロポップやジャズやブラジルミュージックっぽい要素やBillie Eilish辺りにも近い少しダークなポップさを持ち合わせたアーティストである。〈to'morrow records〉でも過去に取り扱っていた2枚のEPから本当にずっとずっと良い。基本的にはポップ・アーティストとして今後売り出されていくことが予想されるけど、もし本当に爆売れしたらまた一人インディーとポップシーンの橋になれるアーティストが誕生することになるであろう。Phoebe Bridgersとかからの影響もすごい感じることができるし、今後どういう活躍をしていくのか楽しみなアーティストだ。

Slowe (Bristol / UK)

UKはBristolを拠点に活動中のSSW / プロデューサー、Sophie Hawesによるプロジェクト、Sloweがリリースしたデビューアルバム『Where The Mind Wanders』はとにかく心地良いサウンドが広がっており、お昼過ぎのカフェのBGMとかにピッタリだ。Erykah BaduからLaura Marlingにまで影響を受けている彼女の作るサウンドはネオR&Bやジャズを中心にしつつも、インディーポップやサイケ、アンビエントの空気感までも持ち合わせているし、基本的にセッションをして作り上げたという楽曲構成は時にダンスを誘う。彼女自身がレコードコレクターであり、大のミュージックラヴァー。そんな人が作る音楽は良いに決まってますね。

SuU (Tokyo / Japan)

これまでにも何度かライブイベントに出演してもらっている東京のSuUだけど、デビューアルバム『Build』が本当に素晴らしいのでこのタイミングで改めてココで紹介。アルバムのタイトルの通り音を積み上げていく。宅録を軸にした制作方法で作詞作曲だけではなくサウンドプロデュース面も自身で拘り抜いて作り上げた作品。普通ならやらなくても良いことをとことんやって、制作したことが伝わってくるし、生音/打ち込み/サンプルの使い分けも独特で面白い。実験的ではあるけど、メロディーはキャッチーだから色んなところにも実際に伝わっていると思うし、インディー、HIP-HOP、サイケとか色んなモノが混じってるけど、どのジャンルでも無い感じが素晴らしい。僕は基本的に海外の宅録プレイヤーに影響を受けてる感じのアーティスト(Tyler, The Creatorの周辺とか)が好きだけど、SuUに関しては完全にオリジナル。海外っぽさも日本っぽさも無い全く新しいものだと思う。個人的にはこの曲が僕は一番好き!歌詞グッと来るけど、サウンドは変態すぎて超最高!

Texas 3000 (Tokyo / Japan)

東京のライブハウス・シーンを中心に注目を集めているバンド、Texas 3000。エモやオルタナ系統のサウンドを鳴らす爆発力のライブが話題になり、僕もたまたま観に行ったライブでド肝を抜かれたバンドだ。90s辺りのUSのエモとかにも通じるし、それに影響を受けた日本のエモバンドとかと対バンしていても違和感は無いのだけど、彼らの場合は更に色んなところからの影響がギターの音一つ鳴っただけで感じることができるし、その辺りが今まで”エモ”を”エモ”としてだけ演奏してきたバンドとは全然違う。昔からあるジャンルではあるし、構成もギター、ベース、ドラムとシンプルなのにも新しさを感じることができる。この手のジャンルのバンドがクラブでパーティーを開催していたりするのも今まではなかったし、面白くて最高。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

僕が運営している洋楽専門のオンラインレコードショップ〈to'morrow records〉もチェックしてみてください!

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exloversの11年ぶりの復活公演&日本ツアーを開催します!

ツアーページ / チケットリンクも作りました!

東京公演DAY1

2023年10月16日(月)
at 新代田FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:cattle / Luby Sparks / DJ UEDA

Tickets Info
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東京公演DAY2

2023年10月18日(水)
at 代官山UNIT
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:No Buses

チケットリンク
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大阪公演

2023年10月19日(木)
at 心斎橋CONPASS
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:Lucie, Too / Wallflower / DJ DAWA(FLAKE RECORDS)

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名古屋公演

2023年10月21日(土)
at 鶴舞DAYTRIP
OPEN 17:00 / START 17:30
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:BLUEVALLEY / polly

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