見出し画像

〈to'morrow music〉 NEW ARTISTS OF THE MONTH (June 2023)

10月に開催するexloversのツアーを発表しました。シューゲイズやインディー、ギターポップ、フォークなどをミックスした2010年代の奇跡のバンドが11年ぶりに復活してくれます。

チケットなどは詳しくはコチラをチェックしてほしい。
それに伴いブログ「exlovers 来日決定によせて」も書きました。

さて、今月もプレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉から国籍 / ジャンルを問わずに特にお気に入りのニューカマーを厳選し紹介していこうと思います!

Deathsport (Schrobenhausen / Germany)

ドイツはバイエルン州シュロベンハウゼンという街出身のZitzelsberger兄弟によるデュオ、Deathsport。ドリームポップやシューゲイズからの影響を受けた兄弟がリリースした新曲「Unsocial Media」はドリームポップからの影響を確かに感じさせるベッドルームサウンドであると同時にキックやヴォーカルのメロディーからは80sっぽさも感じさせる楽曲に仕上がっていて素晴らしい。ヴォーカルの声質の感じとかも含めて少しS.F. Johnsonとかを彷彿させる部分があるし、アウトロの感じは完全にBeach Fossilsからの影響でしょう。

Hannah Cole (Nashville / USA)

ナッシュビルを拠点に活動中のSSW、Hannah Cole。先日リリースした2nd EP『Big Bite』はナッシュビルらしいアメリカンなポップさと初期のSoccer Mommyのような少し哀愁を漂うインディーらしさが抜群に融合している素晴らしい作品だ。グランジからの影響を感じさせる曲から、最近の00年代回帰の空気感もあるし、Phoebe Bridgersを彷彿させる美しさが全体を包み込むような楽曲もあるという意味ではわりとオールラウンダーなサウンドを鳴らしている。今後どのように化けていくのかも含めて楽しみなアーティストです。

Loulalee (Tokyo / Japan)

ヴォーカルのlouとコンポーザーのishidaがスタートさせたベッドルーム・ユニット、Loulaleeのデビューシングル「Catchball Rules」。この曲はFazerdazeやCASTLEBEAT辺りの宅録界のパイオニア達からの影響を感じさせるインディーポップを軸にしているけど、まるでミルキーキャンディーのような懐かしさと甘さが混じったような人懐っこいリリックと、気怠さとはまた別の癖になるヴォーカルが素晴らしい。ある意味で少し昭和っぽいレトロな感じもある。ちなみにishidaさんは僕が主催したLetting Up Despite Great Faultsの映像を撮ってくれたのだけど、この映像の雰囲気とLoulaleeの音楽性もめっちゃマッチしているよなあ。

Mr.Blue (Sendai / Japan)

仙台を拠点に活動中のインディーデュオ、Mr.Blue。インディーポップ、ドリームポップ、シューゲイズなどから影響を受けていることは彼らがYouTubeに上げているカヴァーシリーズのラインナップがスーパーカーSlowdiveという事でわかると思う。最新曲としてリリースされた「Blue Wave」はその辺りのサウンドからの影響を感じつつ、とにかくキャッチーに仕上がっている。いわゆるインディー的なメロディーというよりも日本らしいメロディーをチョイスしていて、そこが完全にオリジナリティーに繋がっている。楽曲から醸し出されているノスタルジアの感じとかを含めてるともしもHomecomingsがもしシューゲイズをやったらのような感じもありますね。

Noah Pope (Nashville / USA)

ナッシュビルを拠点に活動中のインディーポップ・アーティスト、Noah Popeは元々はドラマーとして活動しているアーティストで、ナッシュビルを中心に様々なアーティストのサポート活動もしている。そんなNoah PopeによるソロプロジェクトはまるでWhitneyがオモチャの国で演奏したかのような愉快さとエモーショナルが混ざっていて素晴らしい仕上がりになっている。特にヴォーカルの声質はかなりスペシャルで、他に類似を感じさせるアーティストもいない人懐っこい歌声だ。

Sputnik2Speaks (Osaka / Japan)

個人的にアメリカに行く前にイベントにも出てもらっていたthe equal lightsというギターロック・バンドのメンバーの2人が新しくスタートさせたプロジェクト、Sputnik2Speaks。the equal lightsは数少ない僕が大好きな邦楽ギターロック・バンドだったのだけど、年月を経ってもその2人色んな音楽を聞いて、音楽が好きなんだろうなあというサウンドを鳴らしていて個人的に本当にグッと来てしまった。ヴォーカル、ミシマテツオの歌声は相変わらず美しさと力強さを併せ持つ唯一無二のモノだし、ホッタヨウスケのコンポージングは相変わらずに北欧を感じさせるようなキラキラと切ない美しさがある。The Pains of Being Pure at Heartから影響を受けたというギターポップテイストも混じっていて超最高だ。Galileo Galileiが好きな人とかは絶対ハマるんじゃないかなあ。

Sword Ⅱ (Atlanta / USA)

個人的にも気になっていたけど、正体もイマイチよくわかってなかったバンド、Sword II。元々は地元のアトランタで幾つかショーをこなしている感じだったが、昨年後半から動きが活発になり、今年たまたまSXSWで観る機会があったのだけどセンスが良すぎて笑ってしまった。そんな中デビューアルバム『Spirit World Tour』をリリースした。一言でいうとジャンルレスでカオスだ。オルタナ、グランジ、シューゲイズ、インディー、スロウコアのようなサウンドからHIP-HOPからゲームミュージックのような音楽からの影響も感じさせる。それを全て混ぜ込んだカオスさがあるが、そのカオスさすらを飛び越えてこのアルバムでは桃源郷にたどり着ける。男女ヴォーカルのバランス感も素晴らしいし、2023年一番センスを感じるバンドは彼らで間違いないだろう。

waterbaby (Stockholm / Sweden)

先月はロンドンで活動中のWaterbabyを紹介したが、今回はストックホルムで活動しているwaterbaby。こんな事あるのか。〈Sub Pop〉と契約したベッドルーム・アーティストで、インディーポップからフォーク、R&Bまでを感じさせる。基本的に穏やかで心地良いサウンドを鳴らしているのだけど、この「911」という曲が超天才的だ。歌い出しから ”Call me when you need someone I could be your 911 we-ooh x 7"というフレーズちょっと天才的すぎますよね。常に優しく心地良い人柄がそのまま出たようなサウンドとリリックのバランスも本当に良くて、ソウルテイストのある緩さのあるラップパートも抜群ですね!

Water Maze (Tokyo / Japan)

東京を拠点に活動中の4人組のオルタナティブロック・バンド、Water Maze。これまでにリリースしている全6曲を聞いていると、それだけでグランジ、シューゲイズ、オルタナなど様々な要素を感じることができるし、アルバムの全体的にはUSっぽい佇まいを感じさせるけど、それぞれの楽曲からは結構UKっぽさが見て取れて面白い。個人的に今年のテーマの一つだと思っているアメリカの"New Shoegaze"という枠組みの中にも入っていておかしくないと思ったし、どこかBrooklynとかのバンドとかにも近い中毒性を醸し出しているのもクールだ。この曲もシューゲイズっぽさがありつつも、イントロのギターとかはアートロックっぽいし、それでいて日本語で歌ってるからこその気怠さも表現できていますね!

Wisp (San Francisco / USA)

轟音の中の微かなヒカリを抜き取ったかのようなシューゲイズを鳴らすサンフランシスコの注目アーティスト、Wisp。個人的に2023年はシューゲイズの年だと思っているけど、その中でも彼女は既にデビュー曲からSpotifyでは1000万再生されていたりと数字的な面でも結果を残している。轟音の中でウィスパーヴォイスが微かに残る楽曲は90sからの影響も感じさせる一方でNothingKrausといったバンドがこれまでに残してきた作品への愛も感じさせる。そして00年代のエモとかアメリカンカルチャーからの影響も時々感じることができるのも面白いポイントだ。シューゲイズだけど、NANAとかでも歌っててほしいようなキャッチーさとはまた別のセンスが爆発した魅力がある。

上記で紹介したアーティストを含めたマンスリープレイリスト〈TO'MORROW MONTHLY〉も公開してます!

exlovers Japan Tour 2023 Information

ツアーページ / チケットリンクも作りました!

東京公演DAY1

2023年10月16日(月)
at 新代田FEVER
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:TBA

Tickets Info
e+ / Livepocket

東京公演DAY2

2023年10月18日(水)
at 代官山UNIT
OPEN 18:30 / START 19:30
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:TBA

チケットリンク
e+ / Livepocket

大阪公演

2023年10月19日(木)
at 心斎橋CONPASS
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:TBA

チケットリンク
e+ / Livepocket

名古屋公演

2023年10月21日(土)
at 鶴舞DAYTRIP
OPEN 17:00 / START 17:30
ADV¥ 6900 / DOOR ¥7400(+1D)
Acts:exlovers
GUEST:TBA

チケットリンク
e+ / Livepocket

お待ちしております!

ライブハウスでの飲み代になります! Cheers!!!