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【全文無料】ロストマインとツツジの話【ゲッコウガを添えて】

ロストファイヤーのファイヤーパッとしなかった(出オチ)

どうも、ともぽんです。


SV環境のポケカ、みなさんいかがお過ごしでしょうか。僕はルギア環境より遥かに好きです。おもしろい。

スタートする前はミュウが強いんだろうな~と思っていましたが蓋を開けてみればこちら。

ギラティナとロストバレットを合わせると上位入賞の約6割がロストデッキの大ロスト時代です。


かくいう私も直近の自主大会に2回出場し、ギラティナでベスト8、ゲッコウガ軸のバレットで優勝することができました。ロスト、強いです。

対ロストデッキは8勝0敗でした。もちろんアクロマの実験を引ける引けないという運も少しは絡みますが、数枚の差であれば盤面の作り方やロストマインの使い方で逆転できると思っています。


勝った時は気分がいいので筆が進むということで、ロスト軸のデッキについて少し語っていきたいと思います。


ロストデッキの分類

ロストデッキを自分の中で大きく3種類に分類しています。

①ギラティナ
②かがやくゲッコウガ軸のバレット
③かがやくリザードン軸のバレット

上のほうが個人的に評価が高いです

それぞれのデッキについて詳しく見てみましょう。

①ギラティナ

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POWERS#5使用、当日5-1のリスト

ギラティナの強みはギラティナだと思います(?)

ギラティナに書いてあることが強いからギラティナを入れるのであってギラティナに書いてあることが弱かったらギラティナを入れないよねということです。

上記のリストはアビスシークに重きを置いています。ルギア環境に比べてゲームテンポが遅い試合が多く、アビスシークをして手札を整えてからスタートでも良いという考えでした。クレッフィを採用している相手にもアビスシークをすればロストがたまって行くので有効です。

広く対応するということであればギラティナ軸がいちばん評価が高いのではじめに紹介しました。


②かがやくゲッコウガ軸

ロストカイオーガ、ロストファイヤー、ロストザマゼンタ等と呼ばれる、かがやくゲッコウガを入れていてギラティナを入れていないロストバレットをまとめてかがやくゲッコウガ軸と考えることにします。今回は大会で使ったロストファイヤーを紹介します。

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第11回アンカップ使用、当日8-2

ガラルファイヤーは対ミュウVMAX、サーナイトex、ミュウツーV-UNIONなどに使います。また、相手のサイドが残り1枚だと270ダメージ出せるので最後の〆に使えますね。

と、言ったものの当日は10戦して1度しか使いませんでした。なんならその試合も試合終了後に山札を見ると、使わなくても勝っていたことが分かりました。
悪弱点の相手にはドラピオンVにミラージュゲートしてしまえば(少しハードルは高いですが)倒していくことが出来ました。

だいたいウッウとゲッコウガとヤミラミ、たまにカビゴンで勝つことが出来ました。

また、デッキリストをTwitterで公開したところ、「ミルタンクってなんで入ってるんですか?」と聞かれました。たまたま見たリストにミルタンクが入っていて、採用理由がよく分からなかったので「予選7戦もすればなんか分かるだろ!」と思って入れました。わかりませんでした。誰か教えてください。このリストを真似して使う人がいるのであればヒスイのヘビーボールにでもしておいてください。


③かがやくリザードン軸

早期からロストマインをねらい、打点の足りなさはかがやくリザードンで補おうというものですね。

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シティリーグシーズン3 準優勝

基本エネを5,6枚程度まで減らし、ミラージュゲートも減らすことでデッキの枠が沢山あってカスタマイズ性のあるデッキですね。

その枠にはクロススイッチャーが入ったり、いれかえやロストスイーパーの枚数が多かったりします。また、やまびこホーンやおいしい水セットなどのピンポイントなカードも枠に余裕があるゆえに入っていることがあります。対ロストではこのデッキだけジャッジマンによるハンド干渉があってもおかしくないことは覚えておきたいですね。

個人的にかがやくゲッコウガの隠し札によるドローはデッキの安定感に大きくつながっていると思うので、リザードン軸の評価が低めです。また、ドラピオンVがミュウ専用のカードになっているのもあまり好きではありません。はじめに紹介した2種であればミラージュゲートが入っているのでサーナイトexやミュウツーV-UNIONを倒すのにだって使えます。


SV環境(D落ち)による変化

ロストデッキを使っていていちばん大きいと感じる変化は回収ネットの有無です。

キュワワーを回収ネットでくるくるさせることが出来なくてめんどくさいな~とはじめは思っていましたが、それはあなぬけの紐やいれかえカートである程度カバーすることが出来ました。

それよりも大変なのは1度場に出したポケモンは気絶しない限り場を離れないということです(ボタンとかネジキとかあるんですけど流行ってないので割愛します)。

1度場に出たポケモンが変わらないので、うっかり6体場に置いてしまうと、それ以外のポケモンを場に出すことが出来ません。文字に起こすと当たり前なのですが、あまり意識せずにどんどんポケモンを出してくる人がいます。そうなればこっちのもの。ロストマインの使い方が鍵になってきます。詳しく考えていきましょう。


ロストマインの話

私がロストデッキの中で最も重要視しているワザはロストマインです。ギラティナVSTARのスターレクイエムと同じロスト10枚要求のワザであり、要求が高いということはその分強力(なはず)だからです。使うエネルギーが違うといえども、おとぼけスピットとロストマインではロストマインのほうが強力なのは明白ですよね。


例えば相手の盤面がこんな状態だとします。

まぁまぁありがち

キュワワー出しすぎな気がしますがあくまで一例なので許してくださいね。

もし相手がこの盤面で、自分のサイドが4or5枚、相手のサイドも4or5枚くらいであまり開いてない時、余程のことがない限りサイドを最後まで取りすすめません

回収ネットが無いと場に出たポケモンは気絶しない限り変わらないと先述しました。この盤面からはヤミラミが飛んでこないのです。この状態のことをボードロック、もしくは盤面ロックと呼ぶことにします。某本格スマホeスポーツでよく聞くワードなのでそちらをやっている方はよくわかると思います。

相手はサイドを1枚ずつ確実に取ってきます。ゲッコウガ軸のロスト同士の対戦において、おとぼけスピットはぴったりサイド1枚分の技になります。1枚ずつ取ってくれるのでこちらからツツジを使うこともできます。

相手がおとぼけスピットしか使えない間にこちらはロストマインを使っていきます。ロストマインはダメカン12個を撒くので、HP70のポケモンが並んでいる時はサイド1.5枚分の技になります。この時点で相手よりアドバンテージがあります。

相手に回復系のグッズがなければキュワワーとマナフィに6-6とダメカンを置いておき、ルチャブルのフライングエントリーでサイドを取りながらマナフィを倒し、かがやくゲッコウガの月光手裏剣を合わせて一気に4枚取りなんてことも珍しくありません。もしこんなにうまくいかなくても2ターンで3枚、3ターンで4枚などターン数より多い枚数のサイドを取ることができるでしょう。そうなれば、ただおとぼけスピットで1枚ずつしかサイドを取れない相手よりも先にサイドを取り切ることができます。


ツツジの話

先ほどボードロックの話をしました。当然それで勝てるに越したことはありません。ツツジは非常に強力なカードですが、そもそもツツジを使わせなければ良いのですから。

ただ、どうしても自分もサイドを取り進めて相手がツツジを打てるような状態にせざるを得ない場合もあります。そういった場合は、意を決して進まなければなりません。ここを安易に進んでいるようではいつまでたっても勝率が安定しない(ツツジ後の引きにばかり左右される)と思います。

では意を決して進むとはどういうことなのか、考えていきましょう。

①ツツジを使われても良い盤面にする

出来るのであればこれが最も良いです。例えばこちらのサイドが4枚の状態から進む時、ロストマインで2体ポケモンを倒すとします。そうすれば残りサイドが2枚になるのですが、次のターンにこちらから2枚取り切れるような盤面作りをすれば良いのです。
バトル場のヤミラミの他にもう1体ヤミラミを出してエネを貼っておいたり、かがやくゲッコウガにエネをつけといたりします。この際ミラージュゲートは1枚しかつけられないとしてもよく使います。

②山札と手札からいらないカードをできるだけ少なくする

これはあまりに基礎基本です。リセットスタンプのときもNの時も言われ続けてきました。不要なカードは使ってトラッシュにおいておく、必要なカードは大事に抱えておく。
このデッキではエネルギーリサイクルの評価だけ難しいです。かがやくゲッコウガがいるのでエネルギーを引くこと=追加で2枚引くこと なのでエネルギーは当たりのカードなのですが、その追加2ドローでエネ2枚引いてもどうしようもなかったり、雪道+ツツジされると困ったりします。その場面や相手のデッキを考えてプレイしなければなりませんね。

③サイドが3枚以下でもツツジを打たせないようにする

これは①と非常に似ています。

大会中に実際にあったケースで説明します。
対ギラティナ戦、こちらのサイドが4のときに、盤面やサイドの状況を考えるとどうしてもサイドを取り進めないといけなくなりました。そこで、かがやくゲッコウガに3エネをつけながら相手のマナフィをロストマインで倒しました。こうすることで次のターンに月光手裏剣なげるぞ!と見せたのです。こうすると相手はツツジとクララを同時に使うことは出来ないので、どちらかを諦めなければならなくなりました。結果としてはツツジを打たれたので月光手裏剣をしてサイドを2枚獲得。リーチをかけた状態で1ターン止まってしまいますが、月光手裏剣のターンに2枚とったおかげで間に合い勝利しました。

このようにツツジ+クララやツツジ+ボスのような動きは出来ないので、どちらか使われるだけなら大丈夫というプランニングをすることが大事です。
この視点で言えばツツジ+レスキューキャリーやツツジ+スイッチャーのように実質サポートを2枚使っているかのような動きが出来るリザードン型は良いのかもしれませんね。揃えば。


ゲッコウガの話

まず、隠し札によるデッキの安定感の底上げを評価しています。

次に評価すべきは月光手裏剣です。
もちろん月光手裏剣で2体に90ダメージずつ与えるのはおとぼけスピットやロストマインよりダメージ量が多く、1ターンあたりのダメージが大きい、また、サイド獲得能力が高いと言えます。ただ、中盤ではサイドを進めたくないのでウッウとゲッコウガに月光手裏剣をすることだってあります。

マナフィを出されたら月光手裏剣が機能しなくなりますが、それでいいです。マナフィを出させているから。

マナフィはHPが70しかないですし、技も貧弱です。当記事で何回も触れている盤面ロックに繋がる1枚なので出させている時点でゲッコウガは仕事をしています

フライングエントリーで倒してから月光手裏剣したり、盤面ロックのまま勝利したり、ツツジとクララの天秤をかけたりと、ゲッコウガがいるだけで相手のハードルがあがっています。マナフィが出ていても、正直如何様にもなってしまうので、ギラティナを使っている時はあえてキュワワーもマナフィも出さず、HPの高いポケモンたちをできるだけ多く出して対応することがあるほどです。

長々と書きましたが、かがやくゲッコウガ1枚で相手に与えるストレスが大きいこと、ヤミラミによる盤面ロックと非常に相性が良いことを伝えたかったのです。


おわりに

ロストマインとツツジとゲッコウガについて長々と語ってみました。わかっている人にとっては当然とも言える話だったかもしれませんが、何か少しでも知見があれば良いのかなと思います。

私はこのスタンで公式大会に出る予定がないので情報を隠す必要がなく、思っていることをそのまま書いたつもりです。

「ロストマインが好きだからクララも好き」とか、「ルチャブルめっちゃ強いよね」とか、「いれかえカートめちゃ大事」とか、「やまびこホーンアツいかもね」とか、「おいしい水セット気持ち悪いよね」とか書きたいことはまだまだあるのですが上手くまとまらなかったのでやめておきます。


本記事についての誤字・脱字・文の乱れの修正、質問等あればTwitter(@tomopon_ptcg)までよろしくお願いします。

記事とは関係ないのですが投稿日2/7は誕生日なのでいいねとRTよろしくお願いします(は?)

それでは、良いロストライフを!

おしまい

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