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King Gnu 「白日」のような、名プロダクトを生み出したい話

シリーズBの資金調達が完了し、今までの累計だと14億円の資金調達を行ったことになる。創業から4年、資本主義の風を真正面から受けながら、真っ直ぐにスタートアップの経営をしてきた。

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000063.000055700.html


また、自社のサービスのことになるが、6月1日にGREEN SPOONはスムージー、スープ、サラダに次いで、野菜たっぷりの主菜シリーズ「メインディッシュ」のリリースを行った。リリース当日、サブスク頂いているお客さまの注文が過去見たことない勢いで入り、社員皆で歓喜した。

https://green-spoon.jp/release/maindish


会社も5月30日で設立から4周年を迎え、創業からメンバーが一人も辞めず、全員でこの時を迎えられていることにも深く感謝をしたい。会社はただの概念でしかなく、実体は個人の集まりである。素晴らしいメンバーがいるから、会社が存在している。
会社のみんな、いつもありがとう!

順風満帆という言葉とはほど遠い、私たちのスタートアップ経営の中で、資金調達、事業グロース、サプライチェーン構築、ブランド創り、組織など、様々な課題を乗り越え、今も生存できているのはすべて「独自性」への強い執念にその源泉があると思う。本noteは、"つくる"に携わる人、日々一生懸命に頑張っている人の心に、少しでも何か残せたら嬉しい。

独自性への執念

これは僕の価値観だが、昔から世の中に既にあるものを作ることや誰かの真似事をする気には全くならない性分で、それならその誰かがやればいいと思ってしまう。

もし仮に誰かの真似事をするなら、その領域でナンバーワンを目指さなければならないと思ってしまう僕は、その自信のなさが故、人生のほとんどの局面でオンリーワンになるように意思決定をしてきた。

起業前、GREEN SPOONを構想している時も、その後のマーケティング活動においても、基本的にオンリーワンの思想で創り上げ、それが今のところは正解だろうと信じているが、まだまだ道半ば、挑戦中の身であるので、まだどうなるかはわからない。正解にするしかない覚悟だ。


世の中に自分たちの存在価値を示し、自らの存在意義を感じたいのなら、誰かがやっていないことをやろうとするのは真っ当な発想だと思うし、だからこそ独自の価値が生まれる。そしてうまくいけば世に認められ、人々に愛されるモノやサービス、ブランドが出来上がるのだと思う。


これは何も事業の話だけではなく、個人の生存およびキャリア戦略においても同様。完全なオンリーワンなど存在しないのかもしれないけれど、小さくても狭義でもオンリーワンを目指す方が、ナンバーワンを目指すより、それぞれが他者と自分を過度に比較することなく幸せで、全体最適できるのではないかと考えている。

勝ちパターンという言葉や他社(他者)がこうだから私たちも・・という発想で、Howのトレースを真っ先に考えてしまう人は、残念ながらただ思考することが面倒なだけである。

皮肉ではあるが、それは “ラクして成功したい” という、最も成功にから遠い思考であることがほとんどであるため、(自戒の念も込め)十分に気をつけたほうがいい。


この世界に「魔法」は存在しない。

自分の独自性は何か

先日、弊社の広報メンバーから、経営者にフォーカスを当てるとあるビジネス系の有名番組に出られる可能性があるので、個人について事前取材をさせて欲しいと頼まれ、「田邊さんの面白いところは何ですか?」と質問されたことがあった。僕はすぐに、面白いところ=独自性と解釈をした。

自身の独自性については思考したことがなかったので少し迷ったが、結局GREEN SPOONで意思決定してきたことが、そのまま自分の独自性だということに気が付いた。


それは、「自分を生きる」と「世界への貢献」を一緒に叶える信念である。これはブラせないし、ブラさない。


「自分を生きる」というのは、自分に嘘をつかず、自分のやりたいに正直にいるということ。ダサいと思うことをやったり、自分が要らないと思うものを作って世に出したりしないということ。自分自身や自分のアウトプットに誇りを持つということである。

一方、「世界への貢献」というのは、時代の需要を捉え、今の世の中の人々に必要なものやサービスを提供することで、その時代のある特定の人々を喜ばせ、幸せにするということである。

https://www.youtube.com/watch?v=ony539T074w

King Gnuの「白日」は自分と世界の葛藤の狭間で生まれた曲だと、常田さんがNHKの番組で言っていた。サカナクション山口さんも椎名林檎も、クリエイターとしてのその葛藤や苦悩をメディアに語っている。

King Gnu 「白日」


本来、この2つはどちらも大切なことなのでトレードオフで考える必要がない概念なのだが、なぜだか両立できないと最初から思い込んでいる人が多く、ビジネスで儲けるためには自分の本意ではないこともあるとか、好きなことで生きてるんだから生活は我慢しなきゃとか、そういう類の思考が多いような気がする。


これは事業に限っての話ではなく、就活でのファーストキャリア、転職活動、起業など、様々な場面で巻き起こっている。シンプルに、自分が心から最高って魂が込もることで世の中を少しでも喜ばしたらいいんじゃないかというだけの話で、そっちの方が成果が出るに決まっているし、自分の心も平穏だ。そんな理想的な考えは甘い、が一番甘い。人を喜ばせたり、助けたりすることにもっと無邪気でピュアでいい。
というのが僕の考えだ。


世界への貢献を資本主義下の成功と捉え、僕の周りを見てみても、自分に嘘を付かず、自分の強みを活かしながらやりたいことでピュアに生きてる純度の高い人、夢中でそれを楽しんでる人が、心身共に豊かだし、いわゆる成功を掴んでいる印象がある。


自分を生きると世界への貢献をトレードオフだと思い込んでいるかもと思った人は、これをきっかけに一考頂けたら嬉しい。

思考と言動と行動の一致

前項の内容をわかりやすくチェックするリトマス試験紙的な役割を果たす問いとして、「思考と言動と行動が一致しているか?」というものがある。

これがズレると、次第に人としての純度が低くなる。
しばらく経つと不感症にもなり、手遅れだ。

他者とのコミュニケーションにおいての例外は勿論あるが、自分の内側で完結することでは、これをルールとすることで、シンプルに生きられる。

Should、Mustからの解放

また、Should(〜すべき)やMust(〜しなければならない)という言葉には、本当は〜したいけど・・というニュアンスが含まれることが多い。
ということは、自分の心の葛藤がそこにあるため、思考と言動と行動が一致できていないことが多そうだ。

すべてのパターンでそうと言いたいわけではない。世の中生きていれば、すべきこと、しなければならないことにもたくさん出会うが、こと自分の内側で完結することに関して、Want > Should、Mustで生きていられると、心にとてもヘルシーだ。


Wantは自分の欲求だから、何かに期待をしたり、見返りを求めることが少なくなる。すると、人に期待や責任を押し付けて生きる必要がなくなる。自分がそうしたいからそうする感覚である。

すべてが自分の責任になり、誰かに期待して生きる受動的な人生を捨てることになる。驚くほど言い訳はできなくなるが、自分次第で自分が最高だと思う人生を自由に作っていける。

僕はこのスタンスのことを人の成熟だと考え、
大人の態度だと理解している。

GREEN SPOONは思想である

今までの話とGREEN SPOONを繋げてみたい。


GREEN SPOONは、メインディッシュ(主菜)、スムージー、スープ、サラダを定期で自宅にお届けする、サブスク型の宅配食のサービスである。

食品を販売している人が、何を話しているのかと思われそうだが、何事も大事なのはやはり根本の思想だ。僕たちはビジョンである「自分を好きでいつづけられる人生を」一つでも多く増やしたい。食の領域からそのビジョンにアプローチする挑戦がGREEN SPOONだ。

GREEN SPOONの独自性の根幹は、この思想を起点にサービス、プロダクト、組織を創ってきたという点だ。

自分たちの思想やビションに対して誠実か、本当に世界は喜ぶのか、僕たちにはその2つの発想しかない。まさに、自分を生きると世界への貢献の両立だ。社内での顧客や人間(human being)についての会話はあるが、競合の会話がほとんど起こらないのも、それが理由だろう。

僕たちが創業Day1に決めたのは、市場でもプロダクトでもなく、自分たちの存在意義と世界をどう良くしたいのかというビジョンだった。今までそれをほとんど妥協せずに、サービスとプロダクトに落とし込んできたが、そのスタンスは3年経っても何も変わらないし、これからも変わることがない。時代の変化に柔軟に適応していきたいとは思うが、これからも自分たちの独自価値を磨き続け、今の世の中に存在する意義をデザインし続けていきたい。

トレードオフではなく、トレードオン

だからこそ基本、何も諦めないでいいと思う。
何かを得ようとした時、何かを諦めると、普通に落ち着いてしまい、価値にならなくなることが多いからだ。

トレードオンで考えるから意義があるのであって、トレードオフで達成するのは大体の人ができてしまう。WebマーケターはCPAを下げながらCVを上げるから意味があるのだし、食品商品開発者は原価を下げながら美味しくするから意味がある。

いつでも価値になる仕事は、矛盾だらけだ。
矛盾を解決するから、価値のある仕事になる。


仕事だけでなくプライベートのことも含め、自分の思い込みでトレードオフになってる事案を、無邪気にトレードオンにして考えてみたら、案外その方がうまくいくパターンは往々にして起き得るのである。

Apple, STARBUCKS, GREEN SPOON

Appleの凄さは様々な場所で語られているが、やっぱり圧倒的に凄い。人類にかつてない新しい体験をもたらし、世界中に普遍的な価値を創造し続けている。Think Differentすぎる。

https://www.youtube.com/watch?v=W5GnNx9Uz-8


スターバックスも大好きだ。
店舗を見つけると、なぜだか吸い込まれてしまう。高速のパーキングエリアにスタバがあれば大喜びだ。

人生を通して、彼らのサービス、プロダクトには散々触れてきたが、彼らがトレードオフで何かを考えているとは到底思えない。すべてを叶えて詰め込んでくる中の人の無邪気でピュアな姿勢が、世界中の人々を魅了し続けているのだと思う。

6月1日に発表した、GREEN SPOONの主菜シリーズ「メインディッシュ」も日本初の商品であり、類似品は今のところない。なにが日本初なのかは、ぜひ一度試してみて頂きたい。自分たちの大切な人に、心よりおすすめできる誇りあるプロダクトに仕上がっているので、これを読んでいるあなたにも心からおすすめさせていただきたい。(勿論、もっと進化していく!)

そして最後に、
トレードオフではなく、妥協なきトレードオンを信念にすることの最大の恩恵を伝えたい。


それは、
心からその対象を愛せるようになることだ。



スターバックスはこんなに世界中で愛されるブランドになった今も、
きっと会社全体でスターバックスを愛し、誇りに思っているだろう。


いや、きっと順番が違う。


創業からずっと会社全体でスターバックスを愛し、誇りに思ってきたから、
こんなに世界中で愛されるブランドになったんだ。



GREEN SPOONも、ずっとそう在り続けたい。


6月1日に販売開始された、野菜たっぷりの主菜シリーズ「メインディッシュ」、
スムージー、スープ、サラダと一緒に、ぜひお楽しみください。

レンジ5分、1食780円〜、お買い求め頂けます🤤


▼公式サイトはこちら


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