小学生男子は怪獣であると確信した話
うちのムス子は小学一年生。
その本性は、怪獣にちがいない。
Robloxと Mincraftと将棋が大好きな
いっけん普通の小学生だが、
おもむろにテレビでyoutubeを見始めた。
大好きなゲーム実況が始まったとたん、彼の本性が現れる。
突然、狭い居間から飛び出して短い廊下を滑走路に見立て
こちらにすごい勢いで走り込み、ソファーに向けて飛びかかる。
私のお気に入りの羽のクッションを抱えて
「どぅしっ!!どぅしっ!!!」と叫び、殴り散らす。
夏に上野動物園で買った、蛇のぬいぐるみをブンブン振り回し
雄叫びを上げる。
「ぐぉおおおおおおっ!!」
そこはもう戦場である。
今はもう遊ばなくなった「プラレール」が彼の武器である。
「静かにしろ」などと言おうモノなら
「ママも戦おう!!!」と宣戦布告されかねない。
私は、こちらに怪獣が飛びかかってこないよう台所に避難する。
「そこにあるコップ割れませんように…」と小さな声で祈ることしかできない。
母は無力である。
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