それはチョコレートのように甘い、愛の詰まったギフト ─岩田剛典・ソロアルバム『The Chocolate Box』
推しが初のソロアルバムを発売した。
伝えたいことは色々あるけれど、まずは本当におめでとう。
あなたが歌う日がくるとは。
それもアルバムを出すほどに、たくさんの歌詞を書く日がくるとは、10年前には想像できなかった未来だ。
みんな口をそろえて言う、
「岩ちゃんのファンで良かった」と。
妥協せず自分の「好き」を突き詰めるところ、
新たな試みに果敢にチャレンジするところ、
才能に胡座をかかず努力を怠らないところ、
ファンのことをよく理解し、気持ちに応えてくれるところ。
ビジュアルやらダンスやら、スペックがいい、なんていうのは今更言うまでもなくて、あなたの放つパワーに、想いに、行動力に、心動かされ、応援したくなる。ついていきたくなるのです。
「やられたら、やり返す」「目には目を、歯には歯を」マインドな私は(こえーよ)、あなたにもらった「愛には愛を」倍返ししようと思う。
あなたの伝えたいことやこだわりを見逃すまい、ちゃんと汲み取って形にしたい。
言葉を人一倍大事にするあなたの作品に対し、ありきたりな言葉や表現を並べたくない。
うまく書けるか分からないけれど、
この気持ちを、想いを、文字に託してみます。
チョコレートをいただく前に、ギフトボックスの世界観に酔いしれて...《パッケージ・特典》
こだわりの詰まったパッケージは、本物のチョコレートが入っているかのような上質な箱に、ポップなアートが、ゴールドで箔押しされている。
イラストは岩ちゃん本人が描いたもの。
コメントが優等生すぎるのよ、岩田さん。
こんな多忙なのに、ジャケットまで自分で描いて、それを幸せとかメリットって言えちゃうその余裕を見習いたいもんだよ。
何より顔良し、頭良し、運動神経良しに加え、芸術的センスまで持ち合わせているとは、恐れ入りました。
いったい天は何物、彼に才能を与えるのだろう...?
箱を開けると、これまた落ち着いたネイビーに金の文字。
チョコレートの説明書きのようにも見えるけど、なんだか分厚い。
冊子になっているそれを、そっと開いてみると、イケメンがこちらを見つめていた。
100ページに及ぶフォトブックには、各PV撮影時のオフショットが収められている。
国宝級イケメンをノンストップに味わい尽くしたところで、ようやくCD本体がお目見え。
ジャケットは、外箱と同じイラストに色付けが施されていて、岩ちゃんが描いた油絵が再現されている。
歌詞カードを開くと、チェキ登場。
箱を開けた時点でこちらが見つからず、おもわずお問い合わせフォームにメールしちゃったけど、ちゃんと封入されてた。落ち着け、私。笑
4種ランダムに封入されてるから、どれが当たるかは開けてからのお楽しみ。
トレーディングカード(通称トレカ)というだけあって、お目当てのカードをファン同士で交換するのもありだね。
ファンクラブサイト経由で購入すると、会員限定のキーホルダーも付いてくる。特典盛りだくさんの、大盤振る舞いです。
イラストの吹き出しがそのままキーホルダーになっているんだけど、岩ちゃんのことだから、きっとここに書いてある言葉にも想いを込めているはず。
ということで、私なりに訳を付けてみた。
なるほど、アルバムタイトルでもある『THE CHOCOLATE BOX』はここからきているのか。
ここでは映画のタイトルにまで、触れられていないけど、私調べによれば、映画『Forest Gump』の劇中で主人公の母親が人生をチョコレートの箱に例えたセリフのようだ。
岩ちゃんはこの言葉からインスパイアされ、今回のアルバムコンセプトを考えたみたい。
このくだり自体がなんかもうかっこいい。
岩ちゃんってこんなにアーティスティックというかロマンチストだったんだな、と新たな一面を知る。
そんな彼がこだわりにこだわった、チョコレートを1粒ずつ、しっかり味わおうではないか。
いざ、開封!1粒1粒丁寧に作られたチョコレートをご堪能あれ《アルバム全曲解説》
01.Only One For Me
ファンに向けて書いたという、メッセージ性の強い、ミドルナンバー。
ピアノとバイオリンのサウンドで始まるイントロを聴いた瞬間、「あ、これ私の大好きなやつだ」と秒で落ちた。
おまけに見てよ、この愛溢れるサビを。
岩ちゃんから、ファンに贈られたラブレターともいえる、真っ直ぐな言葉たちが、あたたかく、個人的にはこのアルバムの中で1番好きな曲。
こんなん言われたらファンは歓喜よ、いや号泣よ。
先頭にこの曲を持ってきていることからも、アルバムのコンセプトを表現する曲であり、岩ちゃんの伝えたいことが凝縮されていると感じる。
PVでは金髪岩ちゃんが、青い空と緑豊かな草原でのびのびと歌い、踊り、尊さ100%である。
生まれてきてくれてありがとう、あなたと同じ世界線で生きられて、私は幸せ者です。
02.Ready?
アルバム発売前に、先行配信された"夜のドライブ"がテーマの、疾走感ある1曲。
アルバム唯一のダンスチューンは、あまり難しい言葉は使わずに、肩の力を抜いて、"take it easy"的な楽曲をイメージしたのだとか。
という歌詞から着想を得たのか、パフォーマンスビデオは、DayとNightの2バージョンが制作された豪華仕様。
本人自ら、PVのロケハンをこなし、デビューシングル、アルバムに続き、こちらでもジャケットを描いている。
もう何から何まで、岩田剛典プロデュースなのだ。
ボーカル&パフォーマーの二刀流岩ちゃんを、堪能できる曲なので、ライブでのパフォーマンスが楽しみ。
03.Keep It Up
岩ちゃんらしい、ふわっと肩の力が抜けるような、リラックスした楽曲。
この曲では、ラップにも挑戦している。
初めてとは思えないくらいのこなれ感で、クールに仕上がっている。
そんな落ち着いた曲調とは裏腹に、歌詞からは彼の熱い想いが伝わってくる。
「人生観が集約された楽曲」と本人も言うように、岩田剛典らしさ増し増し。
今の地位に満足することなく、更なる高みを目指そうと走り続けるその姿勢に、度肝を抜かれる。
これだけ成功してるんだから、ちょっとは調子に乗ってくれよ?と言いたくなるほどの、ストイックさ。
尊敬とかリスペクトとかそんな単純な言葉では言い表せない。敬意を表する。
04.言えない
ピアノを基調としたミドルテンポのバラード。
岩ちゃんのソロといえば、ミディアムチューンで、脱力感のあるタイプの曲が多いが、ついにバラード解禁です。
自分の得意とするナンバーをふんだんに盛り込みつつも、ファンが聴きたいであろう、バラードもしっかり組み込んでくれるところが、本当によくできた子というか、クレバーと言わざるを得ない。
ドラマ仕立てのPVが、より一層歌詞を際立たせ、センチメンタルを爆発させる。
12月のライブに、PVの岩ちゃんの衣装を真似て、ベスト×シャツスタイルで行くか、ツアーTシャツを購入して着用するか、迷う今日この頃(マジでどーでもいい情報)。
05.Deep Dive
ピアノのジャジーなサウンドがとても粋な、大人のラブソング。バーでウィスキーを飲みながら聴きたい1曲。
セクシー岩田が渋滞してます。
ライブでは、いすに座っての歌唱か、女性ダンサーと絡むか、バックダンサーがハットをかぶる演出があるんじゃないかと勝手に妄想中。
06.Monday
大人おしゃな楽曲。
Ready?もいいけど、夜のドライブのお供に、こちらも推したいです。
ご覧のとおり、なかなかアダルトな歌詞なんだけど、軽快なテンポのメロディーに乗せることで、全くいやらしさを感じさせない楽曲になっている奇跡。
個人的にお気に入りの1曲。
07.Can't Get Enough
インタビューで「自分の本音が出ちゃったな」と感じる曲に挙げられていた楽曲。
タイトル「Can't Get Enough」は「満足することができない」と訳せる。
現状維持に逃げず、走り続ける、上昇志向の塊。それが岩田剛典。
ライブでは、この曲もガッツリ踊ることが決まっているようなので、首を長くしながら、その時を待つ。
08.Rain Drop
イントロのサウンドが雨粒を連想させる、クラブミュージックテイストな明るい楽曲。
こちらでもラップかましてます、岩田さん。
岩ちゃん、こういうのもイケる口なのね、
というちょっと新ジャンルっぽい1曲。
09.The Way
今回アルバムを出すにあたり、新たに加わった9曲のうち、唯一作詞を手掛けていない楽曲。
しかしながら、まるで岩ちゃんが書いたかのような言葉が散りばめられ、情緒的なメロディーに、気を抜くとちょっと泣きそうになる。
アンコールの最後に歌いそうな、感慨深い1曲。
間違いなく、涙なしには聴けません。
10.Distance
ファーストシングル『korekara』に収録されたうちの1曲で、個人的には本家よりもカップリングのこの曲が好きだったりする。
ベースの低音が立った単調なメロディーと、岩ちゃんの柔らかい声色が奏でる、気だるさとリラックス感が、耳に心地良い失恋ソング。
ぜひ音源で聴いてほしいのだけど、出だしからこの「て」で韻を踏んでいるのが、クセになる。
岩ちゃんはRain Dropを、雨の日の曲として、おすすめしていたけど、私の雨の日プレイリストにはDistanceがマストで入ります。
11.Let Me Know
こちらも『korekara』とともに、収録された1曲。
岩ちゃんにお似合いの暑苦しくない、チルなラブソング。令和っぽい、Z世代にもハマりそうなサウンド。
PVの衣装はオール私服でコーディネートしているとのことなので、こちらもお見逃しなく!
12.korekara
ソロデビュー曲。
タイトルのとおり、この曲からすべては始まった。
岩ちゃんのソロ曲ってどんな感じ?
と聞かれたときに、間違いなくおすすめする曲のうちの1曲。
岩ちゃんのソロ活動の方向性を示す代表曲ともいえるのではないか。
実はアルバムのリード曲はこっちかな、
と予想していたが、外れた。
向上心の高い岩ちゃんだから、この曲を最後にもってくることで、現状に甘んじることなく、さらに加速し、飛躍するぞ、「これから」も、という意気込みなんかもあるのかな、と私なりに解釈している(妄想乙)。
デビューを記念して、過去に別noteを書いているので、ご興味あればつまみ食いしてください▼
ショコラティエ・タカノリイワタに思いを馳せる
アーティスト、岩田剛典
このアルバム1枚から、岩ちゃんのさまざまな想いとこだわりが溢れていた。
『Ready?』は日本語だけで作詞してみたものの、しっくりこなくてあとから英語混じりの詩に差し替えたとか、『Can't Get Enough』は恋愛ソングと応援ソングの2軸で考え、最終的に今の作品になったとか、1曲を生み出すために想像をはるかに上回る労力をかけていた。
楽曲によって、歌い方も相当工夫してたみたいだし、本業がパフォーマーとは思えない情熱の注ぎ方に、ただただ脱帽です。
クールになんでもこなすように見えてしまう彼だから、メディアでは「マルチな才能」なんて言葉で表現されることが多いけど、その才能を上回る、底知れぬ努力を重ねてるに違いない。
彼のルックスや物腰の柔らかい喋り方・歌い方から、そう感じさせないようにしてるだけで、器用というよりは、努力と根性の、めちゃくちゃ体育会系の人だと思う。
彼が売れっ子で忙しいことはみんな知っていて、サボったって誰も怒ったりしない。
それでも彼は、自分で決めたことを、ちゃんとやり遂げたいし、自分の世界観をこだわり抜きたいし、ファンとコミュニケーションをとる時間も捻出してくれる。
努力の鬼であると同時に、とても賢い戦略家だとも思う。
自分の立ち位置を把握しているから、世間の賞賛におごることなく、先の未来まで見据え、アーティスト・岩田剛典を磐石な存在として、確立させようとしている。
身近な存在でいてもらうため、あえて欠点を探してみた
何もかも完璧すぎると、欠点を見つけたくなるのが人間の醜いところ。今回のアルバムを聴いて、1つ見つけた岩ちゃんの弱みをお披露目させてくれ(おい、性格悪いぞ)。
彼は日本人が苦手とする、英語の「R」の発音がめちゃくちゃ上手なんだけど、どうやら「L」が苦手のようだ。
自覚症状があるか分からないけど、どの歌でも、「L」のときに舌を巻きすぎて「R」っぽい発音になってる。
以上、これが帰国子女の私が見つけた、唯一の弱点。笑
正直こんなの痛くも痒くもないし、岩ちゃんともなると、それさえ個性というか、いい味になっちゃう。
岩ちゃんから受け取った、この宝石箱のようなチョコレートボックスを、大切に、じっくり味わい尽くして、12月のライブを迎えることとしよう。
出典
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