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いざ、クリスマスのロンドン・スコットランドへ【最所あさみと10days短期留学】

来週から、イギリスはロンドン・スコットランドへ出かけてきます

新幹線を降りてホームに出た瞬間、キュっと身が引き締まるような寒さに一瞬足がすくむ。

東京から新潟に向かうまでの間、窓の外は、ずうっと雨だった。でも、新幹線から在来線に乗り換えて、地元の駅に向かうまでの間に、雫は少しずつ形を帯びて、私の手のひらに残るようになる。

みぞれ。雨が、雪に変わるまでのあいだ、時折姿を見せる冬のはじまりのそれ。

高校生の頃は、みぞれが一番嫌いだった。ローファと靴下を、ぐっしょりと重たくさせるから。でも今は、風情があるな、と触れたくなる。

「大人になる」の訳のひとつは、「世界の見方を増やしてくれる」だ確信してる。悪くない。

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冬がゆっくりと、けれど確実にこちら側へ歩いてきている、と最近認めた。

部屋の窓から見える紅葉は美しかったけれど、日に日に葉は少しずつ落ちてゆくし、温めた豆乳にココナッツシュガーを溶かした飲み物の幸せ度は、12月が深まるに連れて高まってゆくし。

いつもだったら、「じゃあ南へ逃げようか」と私は考える。

でも、そんなことを幾度となく繰り返すうち、みぞれが綺麗だと感じるようになるのと一緒で、「冬の身の引き締めを年に何度か経験しておかないと、カラダがなまっていってしまうな」みたいな感覚も得た。

「逃げなくてもいい」。納得感ある選択をいくつ持てているかが、「きちんと大人になる」の訳のひとつなのではないかと、私は思う。

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今年はもひとつ、調子に乗ってみようか、と新しいプロジェクト。「真冬のヨーロッパへと挑むこと」。イギリスは、ロンドンとスコットランドに、年末の短期留学に行くことにしたのだ。

#EnglishChallenge という名の英語学習コミュニティの共同オーナーである、最所あさみとの2人旅。彼女とは、過去に佐賀へ取材2人旅に出たことがある。

あの時は、嬉野という温泉街のとてもよい部屋(最上階)の、部屋風呂付きの部屋に止まって、ベッドに寝転ぶとなぜか彼女の入浴シーンが見られるという謎シチュエーションで、隣り合って眠った(不倫旅行みたいだね、と笑い合った)。

国内の旅はあれど、海外は初めてだ。彼女と一緒に海外へ行く、と決めた時、互いに「2人じゃないと行かない場所を選ぼう」と確認し合う。

条件は、英語圏であること。それだけだから、ニュージーランドとか、オーストラリアとか、カナダ、南アフリカ、タイ(の英語学校)など、たくさんの候補地が挙がった。

私1人なら、もう間違いなく行き先は南アフリカだった。だって、短期留学で南アフリカとか、超おもろいやん。絶対行きたい。いや、行きたい。

何度も主張したけれど、「土地が伊佐らしすぎる」「確かに」ということで何度も却下。

イギリスは、彼女らしい。とても、最所さんらしいのだけれど、ハリーポッターがスコットランドで書かれた、と聞いて、私もとても興味を持った。そして、1人では絶対に行かない。断言してもいい。冬のヨーロッパなんて、絶対に私は行かない。

……でも、今年は行ってみてもいいかな、と思ったのだ。冬を、真正面から愛せそうな今年なら。

そもそも、英語コミュニティのオーナー同士だから、とかじゃなくて、そういえば私たちは「30代をどう生きるかを考えよう」というテーマで、一緒に海外に行くことを選んだのだった。

そう。これから私たちは、どう生きよう。それを異国の地で、ともに英語を学びながら、知らない街を歩いて、考えて答えを持ってこようね、と。

クリスマスから年末にかけての期間に着地したのは、諸々の状況を鑑みての偶然の産物だけれど、ちょうどよかったかもしれないな、と前週になって思う。

そして、期間については、ここでひとつ謝らなければならない。このnoteを読んでくださっている方へ、だからこそ。

12月のロンドン行きは、9月に共にドイツに行くはずだった旅の、リベンジだ。行く、と申し上げたものの、私の体調が追いつかず、ひっそりと延期させてもらっていた。ごめんなさい。

やっと、もう一度行けそう、というところまで回復を。体制を整えて、いざ。出発は、来週の土曜日だ。真白な異国が、久しぶりに見られたりするかしら。

いつも遊びにきてくださって、ありがとうございます。サポート、とても励まされます。