東南アジア最後の日の夜、私が綴ること【インド・アグラ→デリー】
朝焼けってこんなにきれいだったんだ、とアグラの5:50頃の朝の空を見て思う。雲のない、少し霞んだ空の中。まんまるい、本当に丸い太陽が、ゆらゆらと揺れながら少しずつ昇ってきていた。
空は薄い青。薄いオレンジ、薄いピンク。遠くの空にはいくつかのちぎれ雲があって、刻一刻と変わる太陽の気分を、律儀に反映して美しいグラデーションを見せていた。
太陽に目を戻すと、じりじりとまた位置を変えている最中だった。もう少しこの空を見て、雲と同じように色を変えていくタージマハルを見ていたい衝動に