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ともみの部屋

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伊佐知美の、世界一周の旅とエッセイ。2016年4月〜
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2016年1月の記事一覧

女齢30前にして、ハワイ1人旅10日間に行ってきた時の話。

noteを書き始めた理由は、どこかで自分の気持ちを綴ることをはじめたいと思ったから。 新しくはじめるその日までに、今までの私を振り返って、今立つ位置まで、気持ちと体を追いつかせなければ、と思ったから。 2015年10月、テレビに出てから、私のリズムはやっぱり変わっていたと思う。ヒビノケイコさんに言ったのだけれど、期待される自分と、見せたい自分と、本当の私。少しずつ距離ができて、苦しい箇所が出てくる。 土台は幸せなのだからと。自分が好き好んで選んだことばかりに囲まれて

「灯台もと暮らし」というウェブメディアを作っています。

「何をやるかではなくて、誰とやるかが大切だ」と誰かが言った。もとい、「それにこだわりたい」と言った人がいた。 その人は、まだ私の近くにいるけれど、初めて聞いたときは意味が分からなかった。 「いや、誰とやるかよりも、何をやるかの方が断然大事でしょう?」 大体それって、セックスの話ではないのか? と内心思った。 ※「誰とやるか」、の部分を勝手に引きずりすぎたのだと思う 今でも、実はまだよく分かっていない。なんとなく言いたいことは理解できるつもりでいるのだけれど、腹の底の方

じつは私、同じ会社に3年勤めたことがありません。

じつは私、同じ会社に3年勤めたことがありません。 社会人歴はいま7年目。(まじか) え……まじか。もう7年も経つのかぁ……。 以前こんな記事を寄稿させていただいたことがありました。 ■好きなことを仕事にすると人生は楽しくなる|伊佐知美|みんなの転職 「好きなことを仕事にすると、人生は楽しくなる」。うーん、真理であって、真理ではない。 今まで所属してきたすべての会社が好きでした。きれいごとかもしれないけれど、どの会社も好きだった。 でも、好きと、ずっとそこにいるこ

もしかしたら一番かなしいことは、好きなひとに嫌われることではなくて、私が私の好きだったことを、愛せなくなってしまうことなのかもしれない。

最近身の回りが、静かになった。誰もいなくなってしまったとか、悲しいことがあったとか、そういうわけではない。 ただただ静かになった。身の回りが、というよりも、頭の中が、静かになった。 こう言うと、「こいつ最近やばかったんか」みたいに思われるのかもしれないけれど、まぁ多少ね、やばかった。 何がと問われると厳しいけれど、でも私はたしかにつらかった。 吐き出せなくて、言い出せなくて、好きなことばかりを重ねた結果、好きなことがきらいになって、きらいになったら、もう世界がきらいに

世界一周バージン喪失の第一歩

ぼちぼち宣言していかなければいけないことがある。私は、いい年して自分探しの旅に出ることを決めたのだ。 言っておく。 自分なんて、世界のどこを探してもいないよ。 どこまで遠くに行っても、知らない世界を見ても、どんなに知らない踊りを踊っても、自分なんてものはみつからない。 私が探す私に会った、という人は、ぜひ学びたいので教えてほしい。 私が47都道府県、15カ国20都市ほど旅をした結果思うことは、探しているものはいつも自分の中にある、ということ。 それが種であれ、芽で

ひとりの時間。故郷と美化、哀愁と雪景色の連想アソビ

雪の降る地元の景色を、キレイだと思うようになったのはいつの頃からだろう。小さい頃は、雪はキレイなものではなく、楽しくて仕方がないものだった。 私の生まれた場所は新潟県の刈羽村という父の実家のある土地なのだけれど、転勤の多かった父の都合で、その頃私たち一家は北海道の札幌市に住んでいた。ので、暮らした記憶はそこにはない。 後に物心がついて訪れて、「あなたをお風呂にいれてあげたのよ」と言ってくれるおばあちゃんの笑顔を見るたび、あぁ私はここでたくさん遊んだのだ。 と鮮やかな

姫感の謎解き2016

辛くてつらくて、仕方がなかった。 と言うと、 自分のことが可愛くてかわいくて可愛くて仕方がなかった。 と同義になると思うから、あまり辛かったと言いたくない。 このとき、可愛くて、の方が一度多く延べられているのは、偶然ではなく、故意だ。 けれどでも、私はやはり、辛かった。 いつからだろう、好きなことだけしてるのようふふ、と言うことが嘘に感じて心がきゅっと、穴があったら入りたいし、この穴が地中深くでどこかに繋がって、潜り続けて知らん顔をし続けて暗闇の中だろうと笑ってい