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老婆の読書(2)

チョー高齢者には、本の内容によっては、読書どころか、毒書にもなり得るようです。

必ず、差し入れするときには、差し入れする本人が読んで、「この本だったら、大丈夫」という確信を得てから、差し入れするものだと、今回の失敗から学びました。


チョー高齢者になると、腰は痛い、耳、目も悪い、なんせ、生きているのが精一杯。

長編も、よくありません。現代の本は、内容の組み立てが複雑怪奇すぎて、高齢のオババさんには、疲れさせるだけのようです。

人に軽く話せないような複雑な設定ですので、書き出すことができる方ならまだしも、人の感想文にケチをつけるようなうちのオババさんには、アウトプットは、さりげに、「ツンドラさん、ツンドラさんって、いうとったけど、アラスカなんやね」と、簡単に会話に織り交ぜて話すことで、アウトプットできる内容ぐらいのものが一番だと思いました。

でないと、老人うつの原因になってしまいます。


私の祖母の時は、落語のネタ本を渡して、「これ読むといいよ」と差し入れした記憶です。母じゃなくて、祖母です。祖母は、漫才とか落語が好きでしたから、落語の本を自分もその当時舞台のお仕事で、読まざるを得なくて、ネタ本を読んでいたからです。本人、読んだかどうかわかりませんけどね。


祖母は、大人しい性格でしたが、母の場合は、孫が二人いても、ひ孫にまだ出会えてません。おまけに一人暮らしで、何か、いつもかっかっしています。


そんな違いもあり、母は祖母と比べて、激情方なので、心が穏やかなる内容の軽いエッセイ本が向いているか、イソップ物語、短編集の無難な内容の本の選択をするべきでしたね。


姉の差し入れ本は、一つの暴力のような感じもしました。姉自身気がついてないのが、恐ろしいです。

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