私が思う「20代でやるべきこと」
自己啓発本とか意識高い系SNSの投稿とかでよく目にする「◯代のうちにやるべきこと」系のヤツ。
私も10代後半〜20代前半の間、「20代にしておくべきこと」みたいなものをよく見聞きした。「読書しろ」「英語を学べ」「メンターを見つけろ」とかとか。大抵同じようなことが書いてあって、どれも毒にも薬にもならないようなものだったりする。
でも、「20代でやるべきリスト」の類の中でも、私が一番「本当にそう!」と太鼓判を押したいことが一つある。
私はもうすぐ20代が終わるアラサーなのだけれど、これは本当に20歳の時の私に教えてあげたいと思ってる。
それは
「20代のうちにたくさん揚げ物を食べろ」
ってこと。
これはカズレーザーが言ってた。YouTubeの動画かな。
(たまたま観た動画で、今その動画を探したけどどれかわからなかった)
「20代のうちにしておくべきことは?」みたいな質問に、「年齢重ねるほど揚げ物が段々食べれなくなるから、今のうちにたくさん食べとけ」という旨のコメントをしていた。
これを聞いたのは27歳くらいの時かな。
「たしかに〜〜〜」ってなって、強烈に印象に残ってる。
揚げ物に限らず、大人になると量が食べれなくなる。
そして今まで美味しく食べてたものが、いきなり美味しく食べれなくなる。
どういうことかと言うと、美味しいことは美味しいけれど、少ししか食べれない。油断して食べすぎると美味しいよりも「食べすぎた…」の後悔の方が大きくなる。
本当にこれを、ハタチの時の私に教えてあげたい。
10年前の自分にもしメッセージを伝えられるなら、私は絶対「好きなものはたくさん食べた方が良いよ!」って言う。
私は大学生の時に甘いものが大好きで大好きで、特にケーキが大好物だった。ケーキを買う時は絶対に2個、週2ペースでケーキ屋さんのケーキを買って食べる。それに加えて、私が大学生の時は空前のパンケーキブーム。週2で友達とふわふわパンケーキを食べにいくのがルーティーンだった。
そんなに過剰に砂糖を摂取していたらもちろん太るわけで、顔がしっかりパンパンになっていた。
大学生になって外食の楽しさを知り、それもあいまってぶくぶく太っていく自分。それが嫌で甘いものを我慢しようと決意するが、それが辛くて半泣きになっていたのを覚えている。
甘いものが食べたすぎて泣くなんて正気の沙汰じゃないと思って、「砂糖 中毒」で検索したりしてた。ちなみに砂糖はかなり中毒性があって、マイルドドラッグ中毒と言われるらしい。
そんな感じで、私は甘いものを食べるのが好きだったけれど、それと同時にいつも強いストレスを感じていた。食べたくて食べるんだけど、食べたら太るとか、食べない方がいいとか、食べすぎたとか。
でも今思うと、そんなこと気にしないで好きなだけ食べればよかったと思う。
だって永遠に食べ続けられるわけじゃないから。
アラサーになって、甘いものは好きだけどたくさん食べれなくなった。
ケーキは1個で十分。ケーキ屋さんに通えなくても泣きたくなるほどの絶望はない。
あんなに好きだったのに、「甘いものを食べたい」という強い欲は綺麗に消えてしまった。
体重だってあんなに気にしてたのに、気づけば適正体重に戻って、減りもしない代わりに増えもしない。これが大人ってやつか、と思っている。
じゃぁ、あんなにストレスを感じて我慢してたのは何だったんだろうか。
あの時無理して我慢しなくたって、時間が経てば食べれなくなる。ならあの時あんなに気にしなくてもよかったなって。
揚げ物も、甘いものも、ジャンクフードも、その時「食べたい」って気持ちがある時に食べておいた方がいいと思う。
食の嗜好は年齢とともに変わっていくし、同じものを食べていて同じくらい美味しいと感じられなくなる。
その代わりにもっと好きなものができたり、その時々で「自分が食べたいもの」が出てくるから、それはそれでいいと思うんだけど。
好きなもの、食べたいものを我慢するのはもっと歳を重ねてからでいいと思う。60歳になって「甘いものを控えてください」って言われたら、その時医者の指示に従えばいい。
今好きなものがいつまでも好きとは限らないし、いつまでも胃が快く受け入れてくれるとは限らない。
今日もたくさん好きなものを食べて生きていく
もし私が「20代でやるべきこと教えてください!」って誰かに聞かれたら(そんなシチュエーションないけど)、私の答えはこれかなぁ、なんて考えた。
私の今日のおやつはチョコレートマカロンをひとつ。
10年前の私が聞いたら驚くだろうな…。
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