見出し画像

セルフ断熱でも、古い家で自律的に暮らせると思っているのです No.0050

冬場は仕事がほぼ英語関連のみになっているので、それ以外の時間をなるべく家づくりに振っているわけですが、まあなかなか進捗がないわけですな。

というのも、今は内付加断熱をがっつりと作業しているわけで、まあこれがなかなか手間のかかる作業なわけです。やろうと思えば、この工程はスキップもできるわけですが、何しろとにかく断熱性能を高めることを目的にしているので、ここは手を抜けない。とにかく他の設備は多少ショボくても、断熱はがっつりと入れようと試みている次第ですよと。


外付加が難しかったので、内付加断熱してます(窓はトリプル)

なんで断熱頑張りまくっているのか

なんでこんなに断熱にこだわっているかと言うと、あらゆる側面において家の断熱性能を高めることが重要だからなんですな。とにかく日本の家は断熱性能が低くて、このことが本当に不満だったわけです。

不満だったら、自分でやってみよう!と思いたったわけです。自分でやろうと思ったのは、単純にやってみたかったから。昔から家を作ることは楽しそうだと思っていたので、ここは譲れなかった(実際は難しすぎて人手を頼ったが、これはむしろ良いことだったね)

以前にも書いたけど、デンマークのエコビレッジやクリスチャニアなんかは自分たちで家作ってたし、自分でもなんとかなるっしょ!と思えていたのはよかった。

デンマークの家は古い家でもとにかく暖かいわけです。古いレンガの家なんて、一度古いレンガにマークをつけて外して、断熱入れたあとにまたそのマークの順番に組み直すわけで、手間かけても古い建築を維持しつつ性能を上げるスタイルに感銘を受けたわけです。このあたり↓に書いてたかな。

じゃあ日本でも古い家の性能を高めて、古い家を残しつつ断熱性能の高い家を作れるんでねの?というのがスタートだったわけです。

断熱性能上がると何が良いのよ?

断熱性能が上がって何が良いのかってまず、冬暖かくなって夏涼しくなる。北欧いた時は、冬でも家の中では半袖だったしね、、。家の中の環境が季節によって変化しすぎるのが日本の家のマイナス点。

これはもう今の家に住んでいると、イヤというほど体感するんですな。冬場は隙間風で室内で氷点下、ストーブガンガン焚くと頭は暑くて足下寒い。
夏は暑くて汗だく。しかも農薬散布で窓開けられなかったりするしね、、。湿気でカビ対策もタイヘン。

これが年間通してある程度安定するようになるのは、肉体的精神的にだいぶ違う。耐えることを美徳とする住宅なんておかしいでしょうが。

で、断熱性能を高めることで当然、使用するエネルギーが少なくて済む。環境的にも経済的にも良いわけです。

当然使用するエネルギーが減れば、環境負荷を軽減することに貢献できるわけです。今作っている家では薪ストーブも入れる予定なので、伐採でもらってきた薪で暖房を取れれば、化石燃料の使用を大きく削減できるわけです。
経済的な面では、現状、冬場は灯油代だけで月1万円以上、オイルヒーター使うと電気代爆上がり。夏は夏で、冷房代で+1万円弱。今後の情勢を考えれば電気料金がさらに上がっていくことは確実なわけです。このランニングコストを上げられるとデカい。

ここに自家発電を付けられれば、電力もそれなりになんとかなる。それこそ環境負荷を減らせることができるわけです。理想的には車も電気にして自宅で充電できれば、それなりに自活できるようになるし、かなりランニングコストも抑えられるわけです。

自律的に暮らすということ

要するに、水道以外は住環境において自活ができるようになる、というわけですな。家を建てている地域は、山のほうに行けばきれいな水が豊富にあるので、いざとなれば汲んでくれば生活ができる。畑もついているし、海も近いので、作物を育てたり釣りをしたりでそれなりに食もなんとかなる。

生活が「なんとかなる」というベースラインを作れるのは強いと思うんですよね。今は環境問題や他国とのパワーバランス、災害などなど、何が起こるかわからぬわけです。そんな中で生活を外に依存しすぎてしまうと変化に対応できなくなってしまう。

なので、この「なんとかなる」レベルにまで一応作っておくというのは大事だと思うんですよねー。

ゆくゆくは、古い家を生かすためのリフォーム例として活用してもらえるようになれば良いと思うし、それこそ自律分散型の発電にむけて、例えば集落内で電気を作って融通し合うとか、エネルギー自律や寒くない古民家利活用を提唱していきたいなーと思っているところでございますよ。

ではではですー。


チャオ!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?