この世界にいてほしい

もう、この世にはいない人について考える。私が想像するのは、身近な人ではなく、なぜか芸能人。そして、自らこの世界とお別れすると決めた人。

私が知っているのはきっと「外向き」の顔でしかないし、ファンというわけでもなかったから、いまさら「さみしい」なんて言ったところで、信じてはもらえないだろう。でも、私はその人がこの世界のどこかに生きていると思ったら、なんだかちょっとがんばれた気がする。「あの人の笑顔ステキだな」とか、「あの人の元気な感じ、すごくいいな」と、口には出さずとも思っていたから。

「あなたがいてくれて、うれしいよ」、そう伝えたい相手は沢山いる。出来るだけ周りの人には伝えていこうと思うけれど、私にとって、意外といちばん伝えていない相手は芸能人なのだと思う。その人がいてくれたことで、助かったことがきっと何度もあったのに、一度もお礼を言えないまま、逝ってしまった。

ファンじゃなくても、ツイッターをフォローしてなくても、あなたがいてくれるだけで、私はとてもうれしいよ。きっと私のように思っている人は、たくさんいるのです。