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名前と運命を背負って生まれてくる子どもたち

運命と一緒に、名前も背負って生まれてくる、という持論


自分の経験から、赤ちゃんは運命と一緒に、名前も背負って生まれてくるんじゃないかと思っている。

3人産んでみて、その実感があったからだ。

とはいえ、高々3人分の経験でしかない。いや、そんなことはないとおっしゃる方も多いと思う。ぜひ他のご意見も伺いたいものだけれど、ここではまず、自分がなぜそう思うに至ったか、自身の経験からお話ししてみようと思う。

お腹の中で

私と夫との出会いは「野口整体」と俗に言われている、公益社団法人整体協会 身体教育研究所だった。そんなこともあって、出産も極力整体に沿った形で実現したかった。

整体の出産では、お腹にいる赤ちゃんに名前をつけなさい、と言われる。

曰く、お腹にいる赤ちゃんはすでに個性を持っている。それをただの物体として育てるか、一つの生命として育てるかでは大きな違いがあると。だから赤ちゃんに名前をつけて、ことある毎に話しかけなさい、ということである。

長女は「タマちゃん」、二人目の長男は「ロンちゃん」、末っ子の次女は「ピカちゃん」と付けた。

どうやってつけたかと言えば、ア行から順に声に出してみて、合うな〜と感じる音を選んで組み合わせたり、なんとなくふと感じる雰囲気からだったり。

もちろん全部私が一人で決めるのではなく、夫や周りの人と相談して決めた。

特に、2人目の長男を出産するときは、自宅が火事に遭って1年以内だったため、名前を考えている余裕もなかった(苦笑)。なので、後々出産の際にお世話になった整体指導者の方につけていただいた記憶がある。

火事のことはこちらにも書きました↓

お腹の中の赤ちゃん

お腹の中にいる赤ちゃんは、3人いれば3人とも雰囲気が違う。だけでなく、食べ物の好みや行動様式まで、全てにおいて違う。

おそらく、どんなお母さんも、お腹に赤ちゃんがいるときは独り身だった身体の頃と違うな〜と感じることは多いのではないだろうか。

長女の佇まい

うちもそうで、長女の時はオレンジや赤など、暖色系の服を着たくなった。あまり読書をした覚えはないけど、岩合さんのこの本だけは、すごくワクワクして読んだ記憶がある。

彼女のイメージは「土」。
大地にしっかりと足をつけているようなどっしりとした佇まいだった。

2人目:長男の佇まい


長男の時は、火事もあったのであまり覚えてない。ただなぜか、義母から送ってもらったアカシア蜂蜜が美味しくて、なんでも蜂蜜をつけて食べていた。離乳してからも、やたら蜂蜜が好きでご飯に蜂蜜かけて食べてた記憶がある(笑。今でも長男は甘いものに目がない)。

長男のイメージは「海」。
なぜか南米の、穏やかで静かな海の佇まいだった。

3人目:次女の佇まい

次女は、最初から私には全く理解不能な不思議な子という印象だった。
なんというか、青天の霹靂のような、あっけらかんとした雰囲気があった。

「ぴかちゃん」という呼び名は確か長女がつけたんだったと思うけど、まさにそんな感じ。登山したときに見るような、真っ青な空の佇まいだった。

赤ちゃんとしてこの世に出てからも

彼らのこういったイメージは、生まれてこの方、今に至るまで変わってない。むしろ、お腹にいた時の雰囲気のまま、その方向に成長している気がする。

そこから考えると、人はそれぞれ、最初から個性を持っているといえる。個性と呼べるようなものが発生するのが、どの時点なのかはわからない。分からないけれど、5ヶ月を過ぎる頃に、一度命名した名前を見直す時期がある。今まで読んでいた名前がいまいちしっくりこなくなるのだ。

そのあたりが、個性らしきものがある程度形になっていく時期なのかもしれない。

生まれた子に名前をつける

そんなわけで、どんな赤ちゃんでもその子独自の雰囲気がある。
名前も一緒に背負ってくると感じているのは、自然、それに合う名前に落ち着いているんじゃないかと感じるからだ。

子供たちの、生まれてからの名前を1つ1つ挙げて、由来などを論うこともできるんだけど、かなり個人情報にもなるため、ここでは省こうと思う。またいつか、うまく話せる方法が見つかったら、書かせていただきます。

一つ言えるのは、極論ではあるけれど、子供に親の願いはあまり関係ないということかもしれない。

それより、その子の持っている雰囲気や佇まい、といった薄ぼんやりしたものが個性となって、命名に影響するような気がしている。

もし、これから親になる方には、ぜひそういったものや、その子に合う響きなどを大切にして、命名していただけたらと思う。









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