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コンプレックス

「上手いって 何…?」

 始めてサックスを手にした時「上手くなりたい」と思いました。そして、未だに思い続けています。ふむふむ…、好きで楽器を始めた人は み~んな同じように思っていると思います。

 ところで、「上手い」って何?
 聴く人を魅了する美しくて豊かな音色…? テクニック(超絶 早く動く指とか タンギングとか ノンブレス奏法)…? それとも 豊かな感情表現…? 他者から認められること…? コンクールで賞を取ること…? タレント性…? もちろん、全部あるに越したことはないわけですが…。

 私のコンプレックスの1つは 速弾き。走るのが速い人と遅い人がいるように 元々持っている骨格や筋肉の質や量・握力・肺活量…などを考えれば 当然限界はあるはず…。それプラス、出来ない…苦手…と感じている心が心理的に蓋をしちゃってる部分もあるし、そもそも速弾ききしなくても音楽は奏でられるし伝えられるのに 自分の苦手なところに意識が行ってしまうのは どうして…?

 出来ないことや苦手なことがあることは悪いことじゃないのに ダメだと思い込んでいたり コンプレックス…精神的なしこりになってしまっては 人生が楽しめない…。自分自身を認めたり(楽器を演奏することが)楽しい…と 思えて 今すぐには出来なくても 昨日の自分より今日の自分… 今日の自分より明日の自分…が成長すれば、成長のスピードは個々で違うし、他者と比べる必要もない。

 (無意識に)心のどこかで「出来ないことは良くない」「 出来ないことを出来るようにボトムアップするべき」と 思い込んでいるけれど、それって 一種の刷り込み…。もし子供の頃に  凸凹していて人と違うところや出来ないことがあるって素敵なこと…って教えられていたら コンプレックスがなくて(少なくて!?) もっと生きやすかったンじゃないかなぁ。

 そんなコンプレックスを抱えながらでも 有難いことに今もサックスを吹いて お仕事をさせて頂いていますが 未だに出来ないことがあります。それでも生業にして生かされているという事は 何か… 私に与えられた使命があるのでしょう。

 その上で 今も思っています「サックス…上手くなりたぁ~い!」って。明日、朝 起きたら練習しに行こう~っと。

 

 


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